アンタルヤ、パターラ

古代のリキア地方に於いて最も大きな港の一つで、碑文や硬貨によると土地の名前はリキアの言葉「プッターラ」に由来しています。ヘロドトスも指摘する様に町は紀元前5世紀につくられ、中世に於いてパターラのアポロ神殿の神託はデルフィーのそれに次いで2番目に尊いものとして非常に注目を集めていました。


アレキサンダー大王の東方遠征の際、町は大王に門戸を開放し、大王の部将の戦いに於いては海軍の拠点として括躍しました。紀元前190年にはアンティオコス2世が町を征服し、更に後にはローマの支配下に入りました。（ローマ皇帝ハドリアヌスは后とともにここパターラに立ち寄っています。）

パターラの遺跡は広範囲に広がり、一部は未だ砂の下に埋もれています。3つのアーチがある門（100年）から町に入って200m程南に進むと保存状態良好のコリントの神殿（2世紀）、更に南にべスパスィアンの浴場が続いています。

海と沼地の間にあるのは劇場（2世紀）で、パターラの遺跡の中でも最も良い状態で今に残るものと言えます。ここに続く丘には貯水槽が、反対側には67×20mの広さをもち内部が均等に8分割されたハドリアヌスの穀物倉と古代の港が位置しています。町の共同墓地には数百のリキア様式の石棺が見られます。

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