アタテュルク廟はトルコの首都アンカラで外せないおすすめ観光名所 | トルコ旅行・トルコツアー おすすめプラン満載の【ターキッシュエア＆トラベル】

アタテュルク廟（Anıtkabir：アヌトゥカビル）は、トルコ共和国初代大統領のムスタファ・ケマル・アタテュルクが眠る墓所です。約10年の歳月を経て完成した荘厳な建物は、現代トルコ建築の傑作と称されます。

トルコ建国の父と称えられる偉大な人物を偲ぶために国内外から多くの人々が訪れる、首都アンカラを代表する観光名所です。アタテュルクが主導したトルコ建国の歴史を学べる博物館も併設されています。

アタテュルク廟は、アンカラ中心地の喧騒から離れた、市街全体が見渡せる緑豊かな小高い丘の上に建っており、アンカラ屈指の眺望スポットにもなっています。

アタテュルク廟とは？

ムスタファ・ケマル・アタテュルクは、オスマン帝国末期にトルコ革命を主導し、1923年10月29日にトルコ共和国成立とともに初代大統領に就任した国民的英雄です。晩年に肝硬変を患い、1938年11月10日午前9時5分に執政室のあったドルマバフチェ宮殿で息を引き取った後は、アンカラ民俗学博物館の墓所に一時安置されました。

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1941年に、ムスタファ・ケマルが永遠に眠る場所を建てるために国際コンペティションが催され、トルコの建築家エミン・オナト（Emin Onat）とオルハン・アルダ（Orhan Arda）が選出。1944年10月に着工し、1953年10月にアタテュルク廟が完成、同年11月10日に、トルコ建国の父ムスタファ・ケマルはこの場所に埋葬されました。

アタテュルク廟は、これまでトルコのあるアナトリアの歴史を形成してきたヒッタイトや古代ギリシャ、セルジューク朝、オスマン帝国など各時代の建築的特徴を採り入れた荘厳な建物です。アナトリアの歴史へのオマージュとして、メインの霊廟ホールは、世界七不思議の一つに数えられる現ボドルムにあるハリカルナッソス廟をモデルとしたともいわれています。

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アタテュルク廟の場所・アクセス

アタテュルク廟の一般的な入り口は、メトロ（地下鉄）のアナドル駅の少し南にあります（入り口は他にもう1か所あります）。ここから、御影石でできたライオン像が並ぶ「ライオン・ロード」と呼ばれる参道を行った先にアタテュルク廟があります。

参道の入口に建つ「独立の塔（İstiklâl Kuleleri）」と「自由の塔（Hürriyet Kuleleri）」では、アタテュルク廟の説明やアタテュルクの葬送の様子を見ることができます。それぞれの塔の前には、国を支える学業・農業・軍事に携わる青年をモチーフにした像や、アタテュルクの死を悲しむ女性像などがあります。

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アタテュルク廟は、トルコ共和国参謀本部（Türkiye Cumhuriyeti Genelkurmay Başkanlığı）が管理しており、憲兵が廟を守っています。1時間に1回行われる憲兵交代の様子も見どころの一つです。

トルコの国民の祝日とアタテュルクの命日である11月10日には公式記念式典が行われます。そのほか、共和国関係の祝日およびその前日午後は、セレモニーのために入場できない可能性があるのでご注意ください。

アタテュルク廟の観光の見どころ

262mにわたる参道を通り、広さ63万㎡の平和広場に入って左手奥にあるのが、アタテュルクの石棺が置かれている“名誉の殿堂”と呼ばれるメインのホールです。荘厳な石造りの建物で、内部は大理石と美しい金モザイクで装飾されています。アタテュルクの遺体はこの下の墓室に眠っています。

また、広場を隔てた反対側の回廊中央には、トルコ共和国初代首相であり第2代大統領でもあったイスメット・イノニュ（İsmet İnönü）の遺体も埋葬されています。

広場を取り囲む回廊は「アタテュルクとトルコ独立戦争博物館」となっており、アタテュルクの蝋人形や肖像画、各国からの贈り物、愛用品などが展示され、トルコ共和国の独立の歴史とともに初代大統領アタテュルクの偉大な業績を知ることができます。