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【雑学】クロワッサンの由来はトルコだった?三日月型パンの意外すぎる歴史


フランス人の朝食に欠かせないクロワッサン。日本でも定番で人気のパンとなっているクロワッサンのサクッとした歯ざわりと芳醇(ほうじゅん)なバターの香りは、カフェオレとよく合い、私も大好きです。

クロワッサンはフランス語。だからクロワッサンはフランス生まれだと思っている方が多いのではないでしょうか。ところが、実はクロワッサンの由来はトルコなのです!!意外すぎるクロワッサンの歴史を徹底解説します。

クロワッサン

クロワッサンとは?

クロワッサンは、バターなどの油脂を生地に折り込んで何層にも重ね、三日月型に成形したパン。サクサクと軽い食感が特徴で、日本でも人気があります。

厳密な分類ではパンではなく、ヴィエノワズリー(卵やバター、砂糖などを使ってリッチな食味に仕上げた菓子パンの総称)です。

クロワッサンの歴史|発祥はフランスじゃない!

フランスを代表するパンであるクロワッサンですが、発祥も由来も実はフランスではありません。発祥地・ルーツは中央ヨーロッパのオーストリア、しかもクロワッサンの誕生にはトルコが大きく関わっているのです。

起源は1683年の第二次ウィーン包囲

オスマン帝国 イェニチェリ
13世紀から20世紀初頭まで続いたオスマン帝国(現在のトルコ共和国の前身)が最盛期を迎えた16世紀、その版図はアジア、アフリカ、ヨーロッパに及んでいました。

音楽の都オーストリアのウィーンもオスマン帝国の支配下にあり、トルコの食文化が流入していました。

1683年にオスマン帝国がオーストリアの首都であり神聖ローマ皇帝の居城であるウィーンを包囲していた際、街のパン屋が夜中に翌日のパンの仕込みをしているところ、オスマン帝国軍が地下から坑道を掘って城壁内に侵入しようとしている異常な音に気付いてウィーンの守備軍に報告しました

これにより、ウィーンはオスマン帝国軍の侵入を防ぎ、見事オスマン軍の包囲を破ったと言います。ちなみに、この第二次ウィーン包囲を発端として勃発した大トルコ戦争はカルロヴィッツ条約を機に終結しますが、これによりオスマン帝国は初めて領土を失い、以後衰退の道をたどります。

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クロワッサンの名前の由来|意味は「三日月」

トルコ国旗
そして、この勝利を祝ってオスマン帝国のシンボルである三日月と同じ形のパンを作り食べたのが、クロワッサンの原型となる「キプフェルン」というパンの誕生の由来と言われています。トルコのシンボルの三日月を食べる=トルコに勝利した、という意味です。

オスマン帝国の国旗は、赤地に白の三日月と五芒星がそれぞれ1つ描かれたデザインです。原型は東ローマ帝国の首都だった都市コンスタンティノープルの国章ですが、オスマン帝国崩壊後も、ほぼ同じデザインでトルコ国旗として受け継がれています。

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「三日月型のパン」はそれ以前からオーストリアに存在していた

キプフェル
このクロワッサンの原型となった三日月型のパン「キプフェル/キッフェルン(Kipferl)」は、現在のふんわりサクサクのデニッシュのようなペストリー生地のクロワッサンとは違って、リーン系でバターを使用しないあっさりとしたロールパンのようなパンです。

キプフェル(キッフェルン)のような三日月型のパンは、その起源とされる第二次ウィーン包囲以前からオーストリアで伝統的に食されてきたと言われています。もともとは、修道院でイースターのために焼かれたペストリーだったようです。

ウィーンのパン屋が1227年にレオポルド公爵に贈ったクリスマスのごちそうの一つとしても、三日月型のパンの記録が残されています。また、三日月の形をしたパンやペストリーは、古代には月の女神セレーネへの供物として提供されていたと考えられています。

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クロワッサンはマリー・アントワネットによってフランスに伝来

マリー・アントワネット
フランスにクロワッサンの原型となるキプフェル(キッフェルン)を持ち込んだのは、18世紀にオーストリアからフランス王ルイ16世の元に嫁いだハプスブルク家出身のマリー・アントワネットです。

彼女は嫁入りするとき、多くの職人をフランスに連れて行ったといわれています。そして、その中に彼女が大好きなトルコ風のパンやキプフェルを焼く職人もいたのです。

ウィーンの味が恋しかったマリー・アントワネットは、しばしばフランス王室の夕食ではなく、こっそりと母国のスイーツとコーヒーを楽しんでいたと言われています。

フランス流クロワッサンの誕生

実際にフランス社会にクロワッサンを広めたのは、1838年にウィーン人の起業家アウグスト・ツァングが開いた高級ペストリーショップ「ブーランジェリービエンノワーズ」だとされています。

この店はウィーンスタイルのパンやペストリーの専門店でしたが、キプフェル(キッフェルン)は伝統的なものよりも今日のクロワッサンにより近い、軽くサクサクとした生地で作られていました。

まもなくフランス国内で人気となったこのパンは、三日月型であったことから「クロワッサン(croissant)」と呼ばれるようになります。アウグスト・ツァングは数年後に店を売却してしまいましたが、その後同様のパンを売り出すウィーンスタイルのパン屋がいくつも登場し、クロワッサンはフランスの朝食の定番となりました。

クロワッサンはヴィエノワズリー(Viennoiserie)と呼ばれるペストリーの一つですが、これはフランス語でウィーン風という意味。実はこのヴィエノワズリーという用語自体も、アウグスト・ツァングの「ブーランジェリービエンノワーズ」が提供していたペストリーに由来するのです。

なお、現在広く食されているクロワッサンの原型となるレシピを文献として残したのは、フランスのパン屋であったシルヴァン・クラウディウス・ゴイです。彼はイーストなどの酵母で発酵させた後、バターを挟んで何層にも折りたたんだパイ生地で作るクロワッサンを考案しました。

マリー・アントワネットは、フランス革命の1793年、断頭台の露と消えました。しかし、彼女がオーストリアからフランスにもたらしたクロワッサンの原型キプフェルンは、後世19世紀頃にフランス人の好みのミルフィーユ状の現在の形のクロワッサンとなって、フランス文化にしっかり根付いたのです。

 
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フランスのクロワッサンは大きく2種類ある

フランスでは、もともとクロワッサンの生地にマーガリンなどの植物性油脂を使っていました。これは、今日では「クロワッサン・オルディネール(croissant ordinaire)」と呼ばれます。

そのため、生地にバターを使って作られた「クロワッサン・オ・ブール(croissant au beurre)」は、三日月型ではなく真っすぐな形にして見分けがつくようにしています。

今やクロワッサンは世界中で愛されるパンに

20世紀になると、既製の冷凍生地を焼成するだけで簡単にクロワッサンが作れるようになり、ファーストフード業界を席捲しました。1981年にアメリカの加工食品会社サラ・リーが本国に冷凍クロワッサンを持ち込むと瞬く間に人気となり、それまでポピュラーだったパウンドケーキの売上をすぐに上回りました。

アメリカではクロワッサンが朝食の定番となるとともに独自の発展を遂げます。マンハッタンのドミニクアンセルベーカリーではクロワッサン生地で作ったドーナツ「クロナッツ」が、シティベーカリーではドイツのプレッツェル生地で作った「プレッツェルクロワッサン」が人気です。

三日月型のビスケット「ヴァニレキプフェル」

ヴァニレキプフェル
ヴァニレキプフェルという単語を耳にしたことがある人はどれほどいらっしゃるでしょうか?ヴァニレキプフェルは日本人にはあまり馴染みがないと思いますが、オーストリア、ドイツ、スイス、ハンガリーなどで食べられている三日月型のビスケットの事です。ヨーロッパではポピュラーなお菓子の1つで、伝統的にクリスマスの時期に食べられているためクリスマスクッキーと呼ばれています。

ヴァニレキプフェル(Vanillekipferl)のキプフェル(kipferl)は、オーストリアで13世紀頃から食べられていたクロワッサンの原型になった三日月型のパンの名称と言われています。キプフェルは三日月の形を表す言葉としても使われていました。ヴァニレは「バニラ」の意味となりますので、ヴァニレキプフェルは直訳をすると「バニラの三日月」です。その名前の通りこのお菓子はクッキーの生地にウォールナッツまたはヘーゼルナッツを入れ、三日月型に成形をし、オーブンで焼きあがった後にたっぷりのバニラシュガーをかけると出来上がります。

ヴァニレキプフェルはオーストリアのウィーンが発祥とされ、現在でもウィーンの多くのカフェで販売をされています。お菓子の特徴である三日月の形はキプフェルというパンに由来をしている説の他に、トルコが由来しているという伝説もあります。1683年にオスマントルコ帝国がウィーンを包囲し攻撃をしましたが、ポーランド、オーストリア、ドイツなどのヨーロッパ諸国連合軍に包囲を打ち破られ、オスマン軍は敗北をしました。その大勝利を記念して、オスマン帝国のシンボルである三日月を模してクッキーが作られ、町中のカフェで販売をされたと言われています。

ちなみにこの時オスマン軍がコーヒー豆を置いて敗走をしたため、コーヒーがウィーンに根付いて、カフェ文化がより発展しました。話は脱線しますが、日本の喫茶店で見ることが出来るウィンナーコーヒーはウィーン風のコーヒーという意味から来ており、日本でのみ使われている呼び方です。トルコとオーストリアと日本が結びついていて不思議な感じを受けるかと思います。

ヴァニレキプフェルの形について近年では三日月型から、両端の先端を少し近づけて馬蹄型にするケースもあります。ヨーロッパでは馬の蹄鉄は幸運を呼ぶと考えられており、この形がより好まれています。また、ヴァニレキプフェルは季節に関わらず販売をされていますが、クッキーの仕上げにバニラシュガーをたくさん振りかけるのが、雪が降り積もる光景に似ているので、特にクリスマスシーズンのお菓子として定着をしました。

ヴァニレキプフェルのレシピ

ヴァニレキプフェル
ケーキやクッキーなどを作るのが得意な方は是非クリスマスシーズンにヴァニレキプフェル作りにトライしてみてはいかがでしょうか?生地をこねる作業や三日月型に成形をする作業は大変ですが、苦労して作った後はクリスマスがより華やかな雰囲気になります。

ご用意いただく食材 クッキー約50個
  • 無塩バター: 100g
  • 小麦粉: 150g
  • 卵黄: 1個
  • ウォールナッツ: 80g
  • 砂糖: 50g
  • 塩: 少々
  • バニラシュガー: 適量

料理方法
ウォールナッツをミキサーなどでパウダー状にします。
ボウルに冷蔵庫から取り出したバターを入れ、小麦粉を入れ、混ぜ合わせます。
混ぜ続けざらざらした粉状になったら、卵黄、ウォールナッツパウダー、砂糖、塩を入れてさらに混ぜ合わせます。
よく混ぜ、全体がまとまり、しっとりしてきたらボウルから取り出し4等分に生地を切ります。
切った生地の形を整え、それぞれをラップに包んで冷蔵庫で最低30分以上寝かせます。
冷蔵庫から生地を取り出し、厚さ約1㎝の長いロール状にします。
ロール状の生地を約3㎝の長さで切っていきます。
切った生地を三日月型にして、ベーキングペーパーを敷いたトレイに乗せて、180℃のオーブンで焼き色を見て約7分~10分焼きます。
焼き色が入らずにごく薄い黄金色になったらオーブンから取り出します。
焼きあがったら、バニラシュガーをまんべんなくまぶして完成です。

ヴァニレキプフェル
注)バニラシュガーは、砂糖にバニラビーンズを入れて作ることが出来ます。カップ2杯分の砂糖に、バニラビーンズを1房又は2房をそのまま入れ、容器などに入れて2週間ほど寝かせれば完成です。バニラシュガーがエッセンスで香りづけされている市販の物を使っても大丈夫です。

クロワッサンの親戚⁈トルコの三日月型のパン「アイチョレイ」

アイチョレイ
トルコにもクロワッサンに似た三日月型の「アイ・チョレイ(Ay çöreği)」と言う菓子パンがあります。アイ(Ay)は月、チョレッキ(Çörek)はテュルク語から来たパンを意味しています。

トルコの街のパン屋さんやお菓子屋さんで目にするこのアイチョレイは、シナモン、胡桃、ヘーゼルナッツ、レーズンが混ざった濃厚なココアペーストがしっかりぎっしりはいったパンです。ふわっとしたパンではなく、クッキー生地に似たようなしっかり固めのサクッとした生地で、おやつや軽食にぴったり、チャイとも相性抜群の菓子パンです。

このアイチョレイの起源もクロワッサンと同じオスマン帝国のウィーン包囲が由来ということですので、オーストリアで誕生したキプフェルがフランスに行きクロワッサンに、トルコでは逆輸入の様な形でアイチョレイになったかと思うと、興味深いものがありますね!

ちなみに、クロワッサンをトルコ語に訳すと「アイ・チョレイ」となりますが、フランスのクロワッサンはそのまま「クルヴァサン(Kruvasan) 」と呼び、トルコのアイ・チョレイとは区別されています。

最近は、クロワッサンもトルコの都会ではよく見かけるようになりましたが、かなり値段が高く、まだまだ高級な感じで一般的ではありません。トルコではアイ・チョレイが市民に親しまれていいます。

このように、クロワッサンはトルコととても縁のあるパンでもあるのです。クロワッサンを食べるとき、クロワッサンはお洒落な感じと裏腹に深い歴史的背景を持つパンとして、トルコを思い浮かべて頂けたら私としてはとてもうれしいです。

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