トルコ出身・トルコで活躍!古代世界の知識人達
自然哲学者のアナクサゴラス(土:Anaksagoras、英:Anaxagoras)
イズミルのアナクサゴラス
アナクサゴラスはイオニアのクラゾメナイ(現イズミル県ウルラ)にて紀元前500年頃、名門家族のもとに誕生します。ギリシャ人でありましたが、イオニアの反乱後にクラゾメナイがアケメネス朝ペルシアの支配下となっていた頃はペルシアの軍人となっており、ペルシア戦争でのギリシャ本土に進出もしていると言います。
アナクサゴラスは紀元前480年にサラミスからアテネに渡り、イオニアからアテネに初めて哲学と科学研究の精神を持ちこんだ哲学者と言われています。
落下した隕石や天体を研究し、宇宙の秩序の新しい理論を形成し、隕石の影響を推測するようになりました。また、隕石、日食、虹、太陽などの科学的解明を試みました。彼の日食、太陽と月に関する理論は紀元前463年にギリシアで観測できた日食の観測に基づいたものだとも言われています。
彼は日食について正確な説明をした最初の人であり、太陽は赤くても得ている金属の塊でること、月は地球と同様であること、星は燃えている石であるなどの主張を含む科学理論によって有名であり、証言をした人物であります。
アナクサゴラスは約30年アテネに住みます。尚、当時アテナイを最盛期に導いた軍人で政治家のペリクレスはアナクサゴラスの弟子であり、またギリシア三大悲劇詩人の一人であるエウリピデスはアナクサゴラスから教育を受け、科学と人間性のインスピレーションを受け、熱意を持ったと言います。
当時ギリシア人にとって太陽は神の一つと信じられていたため、アナクサゴラスの太陽は燃えている金属または石の塊と言う論は、無神論者・不敬者と見なされ、紀元前450年に弟子の政治家ペリクレスの政敵クレオンにより不敬の罪で訴えられてしまいます。
そのため、紀元前434年66歳頃、小アジアのランプサコス(現チャナッカレ北東だーだねる西京に面したラプセキ)に隠居せざる終えなくなります。そして紀元前428年ランプサコスにて72歳でこの世を去ります。
如何でしたでしょうか。トルコの特に西部エーゲ海地方は、古代ギリシャ知識人を産出した場所です。
ミレトスはギリシャ哲学と西洋科学が誕生した場所で、上記の他にも地理学の祖であるヘカタイトス等等も輩出しております。サモス島はではあの有名な数学者ピタゴラス、コス島では医学の父ヒポクラテス等、トルコエーゲ海沿いの街や島では古代ギリシャ時代本当に数々の知識人が誕生し活躍しました。
現代まで名が残る古代ギリシャの知識人の所縁の場所を是非実際に訪れて、彼らに思いをはせてみて下さい。
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