トルコ料理
ハルヴァはゴマの香りがたまらない絶品スイーツ!トルコの伝統的なお菓子
ハルヴァ(Halva)は、トルコをはじめ広い地域で伝統的に食べられているお菓子です。チーズの塊のような見た目で、どこか懐かしい素朴な甘さと、口の中でほどけるような食感が特徴的です。
日本でも、ハルヴァを紹介した書籍などをきっかけに認知度が高まり、業務スーパーや通販などで販売され、今注目のスイーツの一つなのです。トルコをはじめ主に中東の国々で親しまれているハルヴァの味の特徴や食べ方、購入できるお店、レシピなどを徹底解説します。
ハルヴァは、「タヒニ」という中東の伝統的なゴマペーストと砂糖を混ぜて作るトルコの伝統的なお菓子です。ピスタチオなどのナッツを混ぜ込んだり、ココアを入れてチョコレート風味にしたりと味のバリエーションも様々。
ほどよい甘さとゴマの香ばしさ、ザクっとした噛み応え、口の中でほろっとほどける食感が楽しいスイーツです。
タヒニは、トルコ料理に欠かせないゴマペースト | トルコ旅行専門の人気ナンバーワン旅行会社『ターキッシュエア&トラベル』
ハルヴァは、トルコ語では「Helva(ヘルヴァ)」といいます。日本ではあまり見かけないお菓子なので、トルコ旅行のお土産としても人気があります。現地のスーパーなどで気軽に購入でき、賞味期限も長めなので、友人へのばらまき土産としても最適です。
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また、都市部では一年の中で最も寒いとされる40日間(12月22日~1月30日まで)に友人を家に招待して、ハルヴァや七面鳥などを食べて詩を朗読する「ハルヴァ話会」(ヘルヴァ・ソフベトレリ Helva Sohbetleri)という習慣があります。
トルコ以外の国にも、様々な材料を用いた「ハルヴァ」と呼ばれるお菓子が存在します。
大きく分けると、以下の2種類のハルヴァが存在します。
セモリナベースのハルヴァは、ゴマベースのように四角い形やザクっとした食感はなく、しっとりとした蒸しケーキのようで材料も作り方も全く異なるお菓子です。
米原万里さんは、初めて食べたハルヴァの味に一口で魅了され、長年その味を探し求めたそうです。
ゴマペーストを使ったトルコのタヒニ・ハルヴァは、レンガのような台形で塊状のものが多いです。包丁でスライスして食べるのが一般的ですが、崩れやすいので注意が必要です。スプーンですくって食べることもできます。
そのまま食べても美味しいですが、チョコレートソースや黒蜜をかけて味を変化させたり、クラッカーにのせたりしても美味しいです。また、ケーキやスコーン、クッキーの生地に混ぜると、手軽に甘みとコクをプラスできるのでおすすめです。
トルコのハルヴァに欠かせないタヒニには、ゴマ特有の成分セサミンやビタミンEなどの抗酸化物質をはじめ、オメガ3脂肪酸、タンパク質、ポリフェノール、食物繊維、アミノ酸など豊富な栄養成分が含まれています。
参考までに、トルコで有名なKOSKA社のピスタチオハルヴァの栄養成分表示をご紹介します。
栄養満点で甘くて美味しいハルヴァですが、カロリーは100gで500kcalほどあるので、ダイエット中の方は気をつけて食べて下さいね。
7世紀頃までは、すりつぶしたデーツ(ナツメヤシの実)と牛乳を混ぜ合わせたものが「ハルヴァ」と呼ばれていました。その後9世紀頃にかけて、小麦粉やセモリナ粉をベースとしたお菓子も「ハルヴァ」と呼ばれるようになりました。
ゴマペーストを使ったハルヴァは、13世紀頃のオスマン帝国で生まれ、オスマン帝国中に広まったとされています。
トルコの全盛期を築いた最も偉大なオスマン帝国第10第皇帝スレイマン1世の時代に、王宮に建てられた巨大な賄い所は「ヘルヴァハネ」(ハルヴァの家)と呼ばれていました。
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業務スーパーではトルコ産のハルヴァが販売されています。こちらはナッツなどが入っていないプレーンタイプです。輸入食品を多く扱うカルディや成城石井では取り扱いがないようです。
ハルヴァ(プレーン) - 商品紹介|プロの品質とプロの価格の業務スーパー
ハルヴァは、代々木上原にある日本最大のモスク「東京ジャーミィ」の中にあるハラルマーケットでも販売されています。こちらは、トルコの定番メーカー「KOSKA」のもので、プレーンタイプのほか、ピスタチオ入りやココア味のハルヴァも購入できます。
東京ジャーミイとは?日本最大のモスクの見学方法や注意点、おすすめ土産
Amazonや楽天でもハルヴァを購入可能です。トルコ産以外にも、さまざまな国や味のハルヴァがありますので、食べ比べてみるのもおすすめです。
Amazon.co.jp : ハルヴァ
ハルヴァは材料と作り方がシンプルなので、自宅でも作ることができます。基本的な工程は以下の通りです。
シロップにレモン汁を入れたり、生地にピスタチオやクルミなどのナッツ、バニラビーンズを加えたりと、お好みで幅広くアレンジできます。
タヒニは輸入食品店や通販などで購入できるほか、白ごまをフードプロセッサーでペースト状にして自作することも可能です。
イスラエルのハルヴァは、胡麻ペーストのタヒニで作られるものが一番有名です。チョコレートでコーティングされたものもあり、洋菓子作りの材料にも用いられます。イスラエルは移民国家なので、他の地域の伝統的なハルヴァも作られています。
胡麻ペーストで作られるギリシャのハルヴァは「八百屋のハルヴァ」と呼ばれ、バターが入っていないので四旬節に食べられています。テッサロニキでは、八百屋のハルヴァを焼きリンゴに詰めることもあるそうです。テッサリア州のファルサラでは、シロップに浸したバターとセモリナのハルヴァが有名ですが、ハルヴァ・ファルサロンと呼ばれる固いカラメルがかかったコーンスターチで作られたハルヴァもあります。
インドのハルヴァは、主に北インドで食後のデザート、間食、ブランチの一品として親しまれているお菓子です。結婚式やパーティーでよく作られるセモリナのハルヴァや、ニンジンのハルヴァ、セモリナとひよこ豆粉のハルヴァがよく知られています。その他にもカボチャやウリ、冬瓜などもハルヴァの材料になり、油脂はギーが好まれています。
ハルヴァと並ぶトルコを代表するお菓子に「ピシュマニエ(ピシマーニエ)」があります。小麦粉と砂糖、バター練り合わせて作られた、見た目は綿菓子のようですがザクっとした食感がハルヴァに似たお菓子です。
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ヌガーは砂糖と水飴を煮詰め、アーモンドなどのナッツ類やドライフルーツなどを混ぜて冷やし固めて作るフランスの伝統的なお菓子です。メレンゲを加えて作る、軽い食感の白いヌガー(ヌガー・ド・モンテリマール)もあります。ヌガーはハルヴァに由来するお菓子で、はじめはクルミと蜂蜜によって作られていました。ヌガーという名前は、フランス南部で使われる方言の一種プロヴァンス語でクルミの絞りカスを意味するnogatからきています。
日本でも、ハルヴァを紹介した書籍などをきっかけに認知度が高まり、業務スーパーや通販などで販売され、今注目のスイーツの一つなのです。トルコをはじめ主に中東の国々で親しまれているハルヴァの味の特徴や食べ方、購入できるお店、レシピなどを徹底解説します。
目次
ハルヴァってどんなお菓子?
ハルヴァは、「タヒニ」という中東の伝統的なゴマペーストと砂糖を混ぜて作るトルコの伝統的なお菓子です。ピスタチオなどのナッツを混ぜ込んだり、ココアを入れてチョコレート風味にしたりと味のバリエーションも様々。
ほどよい甘さとゴマの香ばしさ、ザクっとした噛み応え、口の中でほろっとほどける食感が楽しいスイーツです。
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日持ちするハルヴァはトルコ旅行のお土産にもおすすめ
ハルヴァは、トルコ語では「Helva(ヘルヴァ)」といいます。日本ではあまり見かけないお菓子なので、トルコ旅行のお土産としても人気があります。現地のスーパーなどで気軽に購入でき、賞味期限も長めなので、友人へのばらまき土産としても最適です。
トルコ旅行でおすすめのお土産ランキングBEST25!雑貨・お菓子・化粧品
ハルヴァは冠婚葬祭で食べるトルコの特別なスイーツ
トルコでハルヴァは、お菓子として食べる以外にも、男の子の割礼などお祝い事のために作られる他、お葬式があった日に隣人にふるまうなど冠婚葬祭の際に用いられます。その他に灯明祭(カンディル・ゲチェレリ Kandil Geceleri)を祝う際にハルヴァを用意することもあります。また、都市部では一年の中で最も寒いとされる40日間(12月22日~1月30日まで)に友人を家に招待して、ハルヴァや七面鳥などを食べて詩を朗読する「ハルヴァ話会」(ヘルヴァ・ソフベトレリ Helva Sohbetleri)という習慣があります。
ハルヴァの種類
トルコ以外の国にも、様々な材料を用いた「ハルヴァ」と呼ばれるお菓子が存在します。
大きく分けると、以下の2種類のハルヴァが存在します。
- トルコでお馴染みのゴマペーストを使ったハルヴァ
- 小麦やイネ、トウモロコシなどの粗い穀粉である「セモリナ」を使ったハルヴァ
セモリナベースのハルヴァは、ゴマベースのように四角い形やザクっとした食感はなく、しっとりとした蒸しケーキのようで材料も作り方も全く異なるお菓子です。
ハルヴァが日本で知られたきっかけ
日本でハルヴァが知られるようになったきっかけは、ロシア語の通訳者で作家の米原万里さんの食にまつわるショートエッセー集「旅行者の朝食」ではないでしょうか?この本の「トルコ蜜飴の版図」という章で、ハルヴァが紹介されています。米原万里さんは、初めて食べたハルヴァの味に一口で魅了され、長年その味を探し求めたそうです。
ハルヴァのおすすめの食べ方は?
ゴマペーストを使ったトルコのタヒニ・ハルヴァは、レンガのような台形で塊状のものが多いです。包丁でスライスして食べるのが一般的ですが、崩れやすいので注意が必要です。スプーンですくって食べることもできます。
そのまま食べても美味しいですが、チョコレートソースや黒蜜をかけて味を変化させたり、クラッカーにのせたりしても美味しいです。また、ケーキやスコーン、クッキーの生地に混ぜると、手軽に甘みとコクをプラスできるのでおすすめです。
ハルヴァのカロリーと栄養
トルコのハルヴァに欠かせないタヒニには、ゴマ特有の成分セサミンやビタミンEなどの抗酸化物質をはじめ、オメガ3脂肪酸、タンパク質、ポリフェノール、食物繊維、アミノ酸など豊富な栄養成分が含まれています。
参考までに、トルコで有名なKOSKA社のピスタチオハルヴァの栄養成分表示をご紹介します。
熱量 | 564kcal |
タンパク質 | 15.4g |
脂質 | 37.0g |
炭水化物 | 40.3g |
食塩相当量 | 0.2g |
栄養満点で甘くて美味しいハルヴァですが、カロリーは100gで500kcalほどあるので、ダイエット中の方は気をつけて食べて下さいね。
ハルヴァの歴史・起源
7世紀頃までは、すりつぶしたデーツ(ナツメヤシの実)と牛乳を混ぜ合わせたものが「ハルヴァ」と呼ばれていました。その後9世紀頃にかけて、小麦粉やセモリナ粉をベースとしたお菓子も「ハルヴァ」と呼ばれるようになりました。
ゴマペーストを使ったハルヴァは、13世紀頃のオスマン帝国で生まれ、オスマン帝国中に広まったとされています。
トルコの全盛期を築いた最も偉大なオスマン帝国第10第皇帝スレイマン1世の時代に、王宮に建てられた巨大な賄い所は「ヘルヴァハネ」(ハルヴァの家)と呼ばれていました。
スレイマン1世の何がスゴイのか?オスマン帝国の最盛期を築いた壮麗帝 | トルコ旅行専門の人気ナンバーワン旅行会社『ターキッシュエア&トラベル』
ハルヴァの意味と語源
ハルヴァはアラビア語で「ハラウェーヤート(Halawēyāt)」と発音し、甘い食べ物全般を意味する言葉です。また、アラビア語では、ハルワ、ハラワ、ハラウィなどのバリエーションも見られます。ハルヴァは日本でも買える?
業務スーパー
今日業務スーパーでハルヴァ売ってた。#鍋に弾丸を受けながら を読んで気になった人は買ってみても良いかも。たまに入荷してる感じだから、今がチャンスだと思う。去年は売ってなかった。作者様の食べた極上品ではないが、片鱗は味わえるかと。普通は500円以上するのでこの値段は安いと思う。#鍋弾 pic.twitter.com/WNPP7LXe5t
— ぬいちょす (@1104Natsuki) March 6, 2023
業務スーパーではトルコ産のハルヴァが販売されています。こちらはナッツなどが入っていないプレーンタイプです。輸入食品を多く扱うカルディや成城石井では取り扱いがないようです。
ハルヴァ(プレーン) - 商品紹介|プロの品質とプロの価格の業務スーパー
東京ジャーミイ・ハラールマーケット
ハルヴァは、代々木上原にある日本最大のモスク「東京ジャーミィ」の中にあるハラルマーケットでも販売されています。こちらは、トルコの定番メーカー「KOSKA」のもので、プレーンタイプのほか、ピスタチオ入りやココア味のハルヴァも購入できます。
店名 | 東京ジャーミイ・ハラールマーケット |
住所 | 東京都渋谷区大山町1-19 |
電話番号 | 03-5790-0760 |
入場料 | なし |
公式サイト | https://tokyocamii.org/ja/ |
オンラインショップ | https://halalmarket.tokyocamii.org/ |
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Amazonや楽天などの通販
Amazonや楽天でもハルヴァを購入可能です。トルコ産以外にも、さまざまな国や味のハルヴァがありますので、食べ比べてみるのもおすすめです。
Amazon.co.jp : ハルヴァ
本場トルコのハルヴァの作り方
トルコで販売されているゴマペーストを使ったハルヴァの作り方をご紹介します。- ①工場の大きな鍋で水と砂糖、レモン汁を弱火でじっくり火を通しながら粘りが出るまで混ぜ合わせます。
- ②混ぜ合わせたものをゴマペーストの入った大きな鍋に入れます。
- ③更に粘りが出るまで混ぜ合わせます。
- ④混ぜ合わせていくと、とても長い糸のように持ち上げられるようになります。
- ⑤最後に型に押し入れ、冷やし固めて完成です。
家でも簡単!手作りハルヴァのレシピ
基本のシンプルなハルヴァ
ハルヴァは材料と作り方がシンプルなので、自宅でも作ることができます。基本的な工程は以下の通りです。
- ①鍋に砂糖と水を入れて火にかけ、シロップを作る
- ②シロップをタヒニ(ゴマペースト)に加えながらよく混ぜる
- ③②を型に流し込んで冷蔵庫でよく冷やす
シロップにレモン汁を入れたり、生地にピスタチオやクルミなどのナッツ、バニラビーンズを加えたりと、お好みで幅広くアレンジできます。
タヒニは輸入食品店や通販などで購入できるほか、白ごまをフードプロセッサーでペースト状にして自作することも可能です。
お手軽なハルヴァ風お菓子
手に入りやすい材料で簡単に作れるハルヴァ風のお菓子のレシピをご紹介します。<材料>
- 無塩のナッツ(カシューナッツ、ピスタチオなど)…カップ1杯
- 有塩バター…25~30g
- グラニュー糖…3分の2カップ
- 牛乳…大匙3
- シナモン…小匙半分
- バニラエッセンス…少々
<作り方>
- ① 15㎝×10㎝程の四角いバットにクッキングペーパーを敷いておきます。
- ② ナッツ、砂糖、バター、牛乳、シナモンを全体がまとまるまでフードプロセッサーにかけます。
- ③ ②をフラインパンに入れ、弱火で10~15分焦がさないように炒めて、途中でバニラエッセンスを加えます。
- ④ バットに入れて平らになじませます。冷蔵庫で冷やし固めてサイコロ状に切ったら出来上がりです。
世界各国のハルヴァ
各国で食べられているハルヴァと呼ばれるお菓子の特徴をご紹介致します。イスラエルのハルヴァ
イスラエルのハルヴァは、胡麻ペーストのタヒニで作られるものが一番有名です。チョコレートでコーティングされたものもあり、洋菓子作りの材料にも用いられます。イスラエルは移民国家なので、他の地域の伝統的なハルヴァも作られています。
イランのハルヴァ
イランの炒った小麦粉とバター、サフランで作られるハルヴァは故人の没後3日間と7日目、14日目の夕方に作られ、遺族や友人、貧者に分けられます。ニンジンのハルヴァ(ハルワーイェ・ハヴィージ)は、シャベ・ヤルダーという太陽の復活を祝う冬祭りの際に作られています。これは、ハルヴァが体に熱を与える食品と考えられているため、冬の寒さを中和すると信じられているからです。他にブドウのハルヴァもあります。イラクのハルヴァ
イラクには、ハラワ・アッ=タムルと呼ばれるナツメヤシの実で作るハルヴァや極細のパスタで作るハラワ・シャリーヤ、バターと炒った小麦で作るハラワ・タヒーン、米粉で作るハラワ・ティンマン、ニンジンで作るハラワ・ジザルなどがあり、種類豊富です。ギリシャのハルヴァ
胡麻ペーストで作られるギリシャのハルヴァは「八百屋のハルヴァ」と呼ばれ、バターが入っていないので四旬節に食べられています。テッサロニキでは、八百屋のハルヴァを焼きリンゴに詰めることもあるそうです。テッサリア州のファルサラでは、シロップに浸したバターとセモリナのハルヴァが有名ですが、ハルヴァ・ファルサロンと呼ばれる固いカラメルがかかったコーンスターチで作られたハルヴァもあります。
イエメンのハルヴァ
イエメンのハルヴァは、挽き割り小麦のブルグルで作るヒルワ・アッ=ダキークがあります。アルメニアのハルヴァ
アルメニアには、アリューロヴ・ヘルヴァまたはウーン・ヘルヴァと呼ばれる炒った小麦粉のハルヴァやセモリナを使ったハルヴァ、フレッシュチーズとセモリナのハルヴァ(バニーロヴ・ヘルヴァ)があります。アフガニスタンのハルヴァ
アフガニスタンでは、小麦粉や米粉、セモリナなどの穀物で作るハルヴァが最も伝統的ですが、ニンジンやテーブルビートを使ったハルヴァも作られます。穀物のハルヴァは、祝い事や葬儀の際にも作られ、ナッツ入りのものが望ましいです。インドのハルヴァ
インドのハルヴァは、主に北インドで食後のデザート、間食、ブランチの一品として親しまれているお菓子です。結婚式やパーティーでよく作られるセモリナのハルヴァや、ニンジンのハルヴァ、セモリナとひよこ豆粉のハルヴァがよく知られています。その他にもカボチャやウリ、冬瓜などもハルヴァの材料になり、油脂はギーが好まれています。
バングラデシュのハルヴァ
バングラデシュには、シャベバラットという祝日の翌朝に米粉で作った平焼きパンに色々なハルヴァをつけて食べる習慣があります。クズウコンや穀類の粉、小粒の豆類の粉、ニンジン、ウリを使ったハルヴァの他、変わったものでは卵や肉のハルヴァもあります。ハルヴァに似たお菓子
中東をはじめとする広い地域で食べられているハルヴァですが、その他の国にもハルヴァに似たお菓子が存在します。ここでは、ザクっとした食感が特徴のゴマペーストを使ったハードタイプのハルヴァに似た世界のお菓子をご紹介致します。トルコのピシュマニエ
ハルヴァと並ぶトルコを代表するお菓子に「ピシュマニエ(ピシマーニエ)」があります。小麦粉と砂糖、バター練り合わせて作られた、見た目は綿菓子のようですがザクっとした食感がハルヴァに似たお菓子です。
トルコのスイーツ(Tatlılar):トルコアイス、バクラヴァ、カダイフ・タトゥルスなど | トルコ旅行専門の人気ナンバーワン旅行会社『ターキッシュエア&トラベル』
フランスのヌガー
ヌガーは砂糖と水飴を煮詰め、アーモンドなどのナッツ類やドライフルーツなどを混ぜて冷やし固めて作るフランスの伝統的なお菓子です。メレンゲを加えて作る、軽い食感の白いヌガー(ヌガー・ド・モンテリマール)もあります。ヌガーはハルヴァに由来するお菓子で、はじめはクルミと蜂蜜によって作られていました。ヌガーという名前は、フランス南部で使われる方言の一種プロヴァンス語でクルミの絞りカスを意味するnogatからきています。