トルコ料理
世界で愛されるライスプディングのおすすめレシピ!各国の作り方の違いは?
ヨーロッパ・アジア・アメリカ、世界中の概ねどこの国にもあるのがお米をミルクで炊いた料理「ライスプディング」です。
日本では乳粥やミルク粥と言いますが、ミルクとお米の組み合わせは日本ではあまり馴染みがないので食べたことない方も多いのではないのでしょうか。ミルクリゾット?と思うかもしれませんが、全くの別物です。
そんな、あまり知られていないライスプディングに関して、ここで徹底解説致します!
ライスプディングはシンプルにお米をミルクで炊いた料理です。温かい食事として食べられることもありますが、冷たくて甘いデザートとして食べられることがほとんどです。 一般的に日本では、お米をミルクで炊いたものはミルク粥で、それに砂糖などを入れて甘くしたものがライスプディングと呼ばれています。
各国また各地によって、主食またはデザートとして、温かいもの冷めたいもの、甘いもの甘く無いもの、トッピングもシナモンやスパイスやナッツ類やドライフルーツなど非常に多種多様でバラエティーに富んだライスプディングが存在します。
<材料>
<作り方>
できたてを熱々のまま食べても、荒熱を取って冷蔵庫で冷やしてから食べてもOKです。前日に残ったご飯を使って作るのもおすすめです。
世界中で食べられているライスプディングの発祥地はイギリスだ、ヨーロッパだと言われていますが、昔から何世紀にも渡ってアジアでも食べられてきました。
発祥地に関しては料理歴史家の議論の対象でもあり明確にはなっていませんが、お米の発祥地であり古代から米文化のあった中国、また同じく古代からお米と砂糖の文化があったインドではないかと言われています。
稲作の起源は、1万年前の中国長江流域の湖南省周辺地域と言う事ですので、ずっとお米を食べてきた中国がライスプティングの発祥の地でもおかしくないかもしれません。
なお、仏教の開祖ブッダがミルク粥を食べたと言われていますので、インドでは既に紀元前7~5世紀にはミルク粥が食べられていたという事になります。
ヨーロッパでのライスプティングの起源は、ローマ時代に作られていたお米のポタージュではないかとも言われています。このお米のポタージュは、当時貴重なお米を柔らかく炊いた後、牛乳やアーモンドミルクと混ぜて甘くしたものだったそうで、食事ではなく胃のむかつきを抑える薬として食べられていたとのことです。
一般的にヨーロッパへのお米の伝搬は7~8世紀であり、お米は高価な輸入品で貴重であったため、富裕層のみが食べられる贅沢なものでした。
王族や富裕層の食べ物であったライスポタージュは、15世紀になりようやく砂糖で甘みが付けられる様になり、デザートとしての甘いライスプディングになったそうです。なお、焼きライスプティングのレシピが見られるようになったのは17世紀で、庶民でもライスプティングが食べられるようになったのは18世紀になってからとの事です。
ブッダは出家して6年間の苦行を行います。断食修行を行った際、あと何日かで餓死寸前となるのですが、苦行だけで悟りを開けないことを知ったブッダは苦行を放棄し、やつれた体でどうにか沐浴を行います。そこでやつれたブッダの体を癒したのが、村の女性スジャータが施した乳粥(Payasa)でした。
このスジャータの乳粥の供養を得たことで心身ともに回復したブッダは、近くのブッダガヤの森の大きな菩提樹の下に座して悟りを得ることができ、仏教が成道したと言います。
そう、ブッダが苦行の後に初めて口にし、悟りを得るための力を回復させた滋養強壮の料理が乳粥だったのです!なお、この乳粥には諸天妙汁(Oja)という現在未判明のスパイスの様なものが入っていたと言い、これは甘味ではないかとも言われているので乳粥はライスプディングの様なものだったのかもしれません。
現在のインドでも、この乳粥はキールと言う名で神聖なおやつとして食べられています。
千差万別、バラエティーに富んだ世界各国のライスプディングをここでピックアップしてご紹介いたします。
プディングライスという澱粉含有量が高いライスプディング専用のお米、ミルク、クリーム、砂糖で作られ、バニラやナツメグやジャムやシナモンで味付けされます。また、煮て冷やしただけのものと、オーブンで焼いた物の2通りがあります。
イギリス北部では、クリームの代りにバターと塩を入れることもあるそうです。温かくして食べる場合、伝統的に上にクリーム、クリームが無い場合は全脂肪ミルクをかけることが多く、ジャムや砂糖漬けが最もポピュラーなトッピングでもありあります。ウェストカントリーではクロテッドクリームも使われます。
北欧では昔から伝統料理・スイーツとしてライスプディングが愛されてきました。北欧料理文化の大事な一つとなっています。
朝食や昼食に一般的な料理としてもお米をミルクで炊いて温かい状態で食べます。シナモン、砂糖またはシロップ、バター1欠けがのせられ、一般的に牛乳かジュースと一緒にサービスされます。
寒い北欧ですので、ほっこり温まりお腹もいっぱいになるこのライスプディング料理がとても人気です。
また、お米のクリームデザートのベースとしても使われます。色々なバージョンがありますが、基本的にはお米をミルクで炊いた食事用のライスプディングを冷やし、ホイップクリームを混ぜて甘くして作られます。
北欧諸国では、ホイップクリーム入りライスプディングの既製品が1993年から「リシフルッティ(Risifrutti)」と言う名前でスーパーで販売されています。イチゴ、チェリー、ラズベリー、ブルーベリーなどのソースが付いており、地元の人たちが小腹の空いた時や軽いランチなどに食べるデザートとして人気です。
因みに、食事として普通の温かいライスプディングもあり、モルトビールと一緒に食べられることが多いそうです。
タイにはこの他にバナナライスプディングもあります。
インド以外にも、パキスタン、バングラディッシュ、スリランカ、ブータン、ネパールでも食されています。
基本の材料はお米、ミルク、シナモン、砂糖、レモンの皮ですが、国によってはレーズンやアニスの種、八角、バター、ナツメグ、チョウジ等が風味付けのトッピングとして使われます。
トルコにはミルクで作られる数多くのスイーツがありますが、その中でも昔からポピュラーで家庭でも良く作られるのが「ストゥラッチ(Sutlac)」と言うデザートです。トルコのデザートの中でも優しい味のストゥラチは、トップを争う人気のスイーツでもあります。
トルコはもともとお米をピラフやドルマなどにして主食で食べますので、お米に親しみがある国です。お米をデザートにするのも納得かも知れません。
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基本の材料はお米とミルク(牛乳)と砂糖です。これを煮込んだ後に冷やして食べます。お米の柔らかさや粘りは好みによりますが、お米がお粥の様にべちゃべちゃに潰れず、でも硬すぎず、一粒一粒がしっかりと食感がある具合が一般的に好まれます。
デザートですがボリュームたっぷりですので、小腹が空いた時やおやつにもぴったりです。デザートなのに食べた後のご飯を食べた様な満足感が何とも言えません。
トルコでは、大衆食堂ロカンタに大抵ありますので、食後のデザートとして、程よく甘く、そしてほんのりミルクの香りでひんやりと冷えたストゥラチを是非御賞味ください。
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トルコの伝統的スイーツの中でもストゥラチはかなり昔からトルコ人によって作られてきました。1074年に書かれた中期トルコ語-アラビア語の辞書の中で「ウワ(UWA)」の名で初めてストゥラチの前身ともいえるお米のスイーツが登場します。これは、炊いたお米を冷水で洗い、砂糖をかけて冷やして食べる物でしたのでミルクは使われていませんでした。
その後、いつミルクを使ってライスプディングの形になったかは解っておりませんが、「ストゥル・アシュ(Sutlu As)」と言う名で15世紀の書物で登場します。ストゥルはミルク入り、アシュは調理された料理の意ですので、即ちミルク入り料理と言う意味です。このストゥル・アシュは、オスマン帝国末期の1844年に発行された料理本にも載っています。
ちなみに、この「ストゥル・アシュ」の名は時がたつにつれ変形し、「ストゥラチ」と言う呼び名になったと言われています。
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ストゥラチと同様、牛乳で作られるのがこのムハッレビですが、こちらはお米ではなく米粉で作ります。もっちりしたミルクプリンの様な食感で、トルコでは老若男女問わず皆大好きなデザートです。
また、牛乳と米粉で栄養も有りますので、トルコでは一般的に離乳食としても作られます。
ちなみに言い伝えによると、このムハッレビは7世紀ササーン朝ペルシャの時代、アラビア人の将軍の指揮下でペルシャ人の料理人が作ったのが始まりだそうです。
<材料(6人分)>
<作り方>
沢山炊きすぎて余ってしまったご飯があるときにもってこいなのがストゥラッチです。上記作り方の1を省いて、その代わりに茶碗に軽く少な目1杯の残りご飯を使ってください。
上記のノーマルなストゥラチの作り方を応用して焼きバージョンが作れてしまいます。
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日本では乳粥やミルク粥と言いますが、ミルクとお米の組み合わせは日本ではあまり馴染みがないので食べたことない方も多いのではないのでしょうか。ミルクリゾット?と思うかもしれませんが、全くの別物です。
そんな、あまり知られていないライスプディングに関して、ここで徹底解説致します!
目次
ライスプディングとは?
ライスプディングはシンプルにお米をミルクで炊いた料理です。温かい食事として食べられることもありますが、冷たくて甘いデザートとして食べられることがほとんどです。 一般的に日本では、お米をミルクで炊いたものはミルク粥で、それに砂糖などを入れて甘くしたものがライスプディングと呼ばれています。
各国また各地によって、主食またはデザートとして、温かいもの冷めたいもの、甘いもの甘く無いもの、トッピングもシナモンやスパイスやナッツ類やドライフルーツなど非常に多種多様でバラエティーに富んだライスプディングが存在します。
ライスプディングは美味しい?まずい?
世界中で食べられているライスプディングですが、やはりお米とミルクの組み合わせですので、実はどこの国でも好き嫌いが意外とハッキリ別れてしまうデザートでもあるのです。あなたにとってはどちらでしょうか?甘くてクリーミーでトロッとしたライスプディングは、食べてみたら病みつきになるかもしれません。是非一度試してみて下さい。ライスプディングのおすすめレシピ
まずは、基本のライスプディングの一般的なレシピをご紹介します。<材料>
- 牛乳:600 ml
- お米:1/2合(残りご飯なら茶碗1杯)
- 塩:ひとつまみ
- 砂糖:50g
- バニラエッセンス:小さじ1
- シナモンやナツメグなどのスパイス(お好みで)
- レーズンなどのドライフルーツ(お好みで)
<作り方>
- 1.大きな鍋に、牛乳、砂糖、塩を入れ、中火から強火で沸騰させます。
- 2.ご飯を入れてかき混ぜ、弱火にします。
- 3.時々かき混ぜながら、クリーミーな質感になるまで20~30分煮ます。
- 4.火から下ろして、バニラエッセンスを入れてかき混ぜます。
- 5.お好みでドライフルーツを入れ、スパイスをかけて完成です。
できたてを熱々のまま食べても、荒熱を取って冷蔵庫で冷やしてから食べてもOKです。前日に残ったご飯を使って作るのもおすすめです。
オーブンで熱々!ベイクドライスプディング
オーブンで作る焼きライスプディングも、世界中でポピュラーなレシピです。- 1.鍋にお米、牛乳、砂糖、塩を入れて沸騰するまで火にかけます。
- 2.内側にバターを塗った耐熱皿に1を流し込んで、お好みでスパイスやバニラエッセンス、角切りにしたバターを加えます。
- 3.150℃に予熱したオーブンで1~2時間、表面に焼き目がつくまで焼きます(途中で一度取り出してかき混ぜてください)。
オートミールライスプディング
オートミールを使ったヘルシーなライスプディングもおすすめです。ロールドオーツやクイックオーツなら、牛乳や砂糖と一緒に鍋に入れて火にかけ、弱火で数分煮ればすぐに完成するので、忙しい朝の食事にもピッタリ。最後にハンドミキサーで滑らかにすると食べやすくなります。ライスプディングの歴史|どこの国の料理?
世界中で食べられているライスプディングの発祥地はイギリスだ、ヨーロッパだと言われていますが、昔から何世紀にも渡ってアジアでも食べられてきました。
発祥地に関しては料理歴史家の議論の対象でもあり明確にはなっていませんが、お米の発祥地であり古代から米文化のあった中国、また同じく古代からお米と砂糖の文化があったインドではないかと言われています。
稲作の起源は、1万年前の中国長江流域の湖南省周辺地域と言う事ですので、ずっとお米を食べてきた中国がライスプティングの発祥の地でもおかしくないかもしれません。
なお、仏教の開祖ブッダがミルク粥を食べたと言われていますので、インドでは既に紀元前7~5世紀にはミルク粥が食べられていたという事になります。
ヨーロッパでのライスプティングの起源は、ローマ時代に作られていたお米のポタージュではないかとも言われています。このお米のポタージュは、当時貴重なお米を柔らかく炊いた後、牛乳やアーモンドミルクと混ぜて甘くしたものだったそうで、食事ではなく胃のむかつきを抑える薬として食べられていたとのことです。
一般的にヨーロッパへのお米の伝搬は7~8世紀であり、お米は高価な輸入品で貴重であったため、富裕層のみが食べられる贅沢なものでした。
王族や富裕層の食べ物であったライスポタージュは、15世紀になりようやく砂糖で甘みが付けられる様になり、デザートとしての甘いライスプディングになったそうです。なお、焼きライスプティングのレシピが見られるようになったのは17世紀で、庶民でもライスプティングが食べられるようになったのは18世紀になってからとの事です。
仏教開祖ブッダもライスプディングで元気に!
仏教の開祖ブッダ(釈迦、ゴータマシッダールタ)は皆さんご存じかと思いますが、ブッダもライスプディングを食べているのです。ブッダは出家して6年間の苦行を行います。断食修行を行った際、あと何日かで餓死寸前となるのですが、苦行だけで悟りを開けないことを知ったブッダは苦行を放棄し、やつれた体でどうにか沐浴を行います。そこでやつれたブッダの体を癒したのが、村の女性スジャータが施した乳粥(Payasa)でした。
このスジャータの乳粥の供養を得たことで心身ともに回復したブッダは、近くのブッダガヤの森の大きな菩提樹の下に座して悟りを得ることができ、仏教が成道したと言います。
そう、ブッダが苦行の後に初めて口にし、悟りを得るための力を回復させた滋養強壮の料理が乳粥だったのです!なお、この乳粥には諸天妙汁(Oja)という現在未判明のスパイスの様なものが入っていたと言い、これは甘味ではないかとも言われているので乳粥はライスプディングの様なものだったのかもしれません。
現在のインドでも、この乳粥はキールと言う名で神聖なおやつとして食べられています。
世界各地で食べられるライスプディングのレシピ
千差万別、バラエティーに富んだ世界各国のライスプディングをここでピックアップしてご紹介いたします。
ヨーロッパのライスプディング
イギリス、アイルランド
ライスプディングはイギリス、アイルランドで数世紀にも渡り食べ続けられている伝統的なスイーツです。プディングライスという澱粉含有量が高いライスプディング専用のお米、ミルク、クリーム、砂糖で作られ、バニラやナツメグやジャムやシナモンで味付けされます。また、煮て冷やしただけのものと、オーブンで焼いた物の2通りがあります。
イギリス北部では、クリームの代りにバターと塩を入れることもあるそうです。温かくして食べる場合、伝統的に上にクリーム、クリームが無い場合は全脂肪ミルクをかけることが多く、ジャムや砂糖漬けが最もポピュラーなトッピングでもありあります。ウェストカントリーではクロテッドクリームも使われます。
スペイン
アロス・コン・レチェと言われ、お米とミルクと砂糖で作り、レモンの皮やシナモンで味付けしたライスプディングです。スペイン以外のスペイン語圏の国でも広く食べられています。このアロス・コン・レチェを少し冷まして卵黄を加えた物もあり、これはアロス・エンペラトリス(皇后のコメの意)と呼ばれています。ドイツ
ミルヒ・ライスと言い、お米をミルクで炊き、シナモンや砂糖やジャム、アップルソースなどで味付けして通常温かい状態のまま主食として食べます。北欧でも食べられ、通常冬季のディナーやクリスマスの食事として作られます。北フランス・ノルマンディー
トゥールグールと言い、お米をミルクで炊いて砂糖で甘くし、シナモンやナツメグなどで香り付けされたライスプディングです。陶器の土鍋テリーヌで表面がカラメル色になるまで数時間焼きます。北欧のライスプディング
北欧では昔から伝統料理・スイーツとしてライスプディングが愛されてきました。北欧料理文化の大事な一つとなっています。
朝食や昼食に一般的な料理としてもお米をミルクで炊いて温かい状態で食べます。シナモン、砂糖またはシロップ、バター1欠けがのせられ、一般的に牛乳かジュースと一緒にサービスされます。
寒い北欧ですので、ほっこり温まりお腹もいっぱいになるこのライスプディング料理がとても人気です。
アイスランド
この温かいライスプディングにレバーソーセージの一種である冷たいスラウトゥルが添えられます。また、お米のクリームデザートのベースとしても使われます。色々なバージョンがありますが、基本的にはお米をミルクで炊いた食事用のライスプディングを冷やし、ホイップクリームを混ぜて甘くして作られます。
北欧諸国では、ホイップクリーム入りライスプディングの既製品が1993年から「リシフルッティ(Risifrutti)」と言う名前でスーパーで販売されています。イチゴ、チェリー、ラズベリー、ブルーベリーなどのソースが付いており、地元の人たちが小腹の空いた時や軽いランチなどに食べるデザートとして人気です。
スウェーデン
Apelsinrisと言う、ライスプディングにホイップクリーム、それにオレンジを加えたスイーツがあります。デンマーク
ライスプディングにホイップクリーム、粉砕したアーモンド、砂糖、バニラを混ぜ、チェリーソースが添えられたドリスアラマンと言われるものがあります。昔から通常クリスマスイブに食べられるスイーツで、一粒だけアーモンドを入れそれが当たった人は小さなプレゼントがもらえると言う伝統も有ります。因みに、食事として普通の温かいライスプディングもあり、モルトビールと一緒に食べられることが多いそうです。
ノルウェー
ライスプディングにホイップクリームを混ぜて、ラズベリー又はストロベリーの真っ赤なベリーソースを添えたスイーツです。東アジアのライスプディング
中国
パーパオファン/八宝飯と言う、もち米に8種類のフルーツやナッツなどを混ぜて餡子を中に包んで蒸し、砂糖のシロップを仕上げにかけた料理があります。軽食に分類され、主に春節に食べられます。香港
蒸した砂糖とうるち米の粉でできた外郎やプティングケーキの様なプッチャイコーと言う御菓子があります。東南アジアのライスプディング
タイ
ココナッツとパームシュガーを煮詰めて、それをココナッツミルクと米粉で蒸し、ス通常バナナの皮で包まれたカノムサイサイと言うスイーツがあります。タイにはこの他にバナナライスプディングもあります。
インドネシア
ブブール・インジンと言う、黒米をヤシ砂糖とココナッツミルクで炊いたぜんざいの様なブラックライスプディングがあります。また、米粉をココナッツミルクでのばしたブブール・スムスムと言う物などインドネシアには多数のライスプディングがあります。フィリピン
チャンポラードと言う、純粋なカカオ豆を焙煎して挽いて作られたチョコレートとお米を煮て、出来上がりにミルクをかけて食べるチョコレート粥があります。これは、フィリピンでは一般的な家庭料理で朝ごはんによく食べられるのですが、温・冷どちらでも良く、通常トゥヨと言う塩辛い魚の干物と一緒に食べます。中央アジア、南アジアのライスプディング
インド
キールまたはフィルニと言う、お米やブルグル(引き割り小麦)等をミルクと砂糖で煮たライスプディングがあります。カルダモン、レーズン、サフラン、カシューナッツ、ピスタチオ、アーモンド等のナッツ類やドライフルーツが通常トッピングされ、特にイスラム教の祝日イードなど、重要な日に作られます。インド以外にも、パキスタン、バングラディッシュ、スリランカ、ブータン、ネパールでも食されています。
スリランカ
キリバットと言う、お米をココナッツミルクで炊いたスリランカで食べられる極一般的な伝統料理です。ゴマやカシューナッツが加えられたり、通常赤玉ねぎとスパイスを混ぜたルヌミリスと言う薬味やヤシ砂糖やバナナなどが添えられたりします。中近東・アフリカのライスプディング
レバノン
アニス、キャラウェイ、シナモンのスパイスが効いた米粉で作られたメグリと言う冷たいライスプディングです。一般的に出産祝い、またイエス・キリストの誕生日であるクリスマスに作られます。イラン
ショレザードと言い、お米と水、サフラン、砂糖、ローズウォーター、バター、シナモン、カルダモンで調理され、通常シナモン、アーモンド、バラのつぼみ、ピスタチオでかざられた伝統的なデザートです。ペルシャの夏祭りティルガンやラマダンの時に作られます。中南米のライスプディング
ドミニカ、エルサルバドル、メキシコ、コロンビア、ペルー、ブラジルなど中南米の殆どの国で、スペイン風のアロス・コン・レチェがスイーツとして食べられています。基本の材料はお米、ミルク、シナモン、砂糖、レモンの皮ですが、国によってはレーズンやアニスの種、八角、バター、ナツメグ、チョウジ等が風味付けのトッピングとして使われます。
トルコの美味しいライスプディング「ストゥラッチ」
トルコにはミルクで作られる数多くのスイーツがありますが、その中でも昔からポピュラーで家庭でも良く作られるのが「ストゥラッチ(Sutlac)」と言うデザートです。トルコのデザートの中でも優しい味のストゥラチは、トップを争う人気のスイーツでもあります。
トルコはもともとお米をピラフやドルマなどにして主食で食べますので、お米に親しみがある国です。お米をデザートにするのも納得かも知れません。
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基本の材料はお米とミルク(牛乳)と砂糖です。これを煮込んだ後に冷やして食べます。お米の柔らかさや粘りは好みによりますが、お米がお粥の様にべちゃべちゃに潰れず、でも硬すぎず、一粒一粒がしっかりと食感がある具合が一般的に好まれます。
デザートですがボリュームたっぷりですので、小腹が空いた時やおやつにもぴったりです。デザートなのに食べた後のご飯を食べた様な満足感が何とも言えません。
トルコでは、大衆食堂ロカンタに大抵ありますので、食後のデザートとして、程よく甘く、そしてほんのりミルクの香りでひんやりと冷えたストゥラチを是非御賞味ください。
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トルコで昔から食べられてきたライスプディング
トルコの伝統的スイーツの中でもストゥラチはかなり昔からトルコ人によって作られてきました。1074年に書かれた中期トルコ語-アラビア語の辞書の中で「ウワ(UWA)」の名で初めてストゥラチの前身ともいえるお米のスイーツが登場します。これは、炊いたお米を冷水で洗い、砂糖をかけて冷やして食べる物でしたのでミルクは使われていませんでした。
その後、いつミルクを使ってライスプディングの形になったかは解っておりませんが、「ストゥル・アシュ(Sutlu As)」と言う名で15世紀の書物で登場します。ストゥルはミルク入り、アシュは調理された料理の意ですので、即ちミルク入り料理と言う意味です。このストゥル・アシュは、オスマン帝国末期の1844年に発行された料理本にも載っています。
ちなみに、この「ストゥル・アシュ」の名は時がたつにつれ変形し、「ストゥラチ」と言う呼び名になったと言われています。
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ストゥラチの仲間「ムハッレビ」
ストゥラチと同様、牛乳で作られるのがこのムハッレビですが、こちらはお米ではなく米粉で作ります。もっちりしたミルクプリンの様な食感で、トルコでは老若男女問わず皆大好きなデザートです。
また、牛乳と米粉で栄養も有りますので、トルコでは一般的に離乳食としても作られます。
ちなみに言い伝えによると、このムハッレビは7世紀ササーン朝ペルシャの時代、アラビア人の将軍の指揮下でペルシャ人の料理人が作ったのが始まりだそうです。
簡単!トルコ風ライスプディングの作り方
シンプルな材料でお家でも簡単にストゥラチが出来てしまいますので、ぜひおやつに作ってみて下さい。<材料(6人分)>
- お米:40g
- お湯:400ml
- 牛乳:1L
- グラニュー糖:200g
- コーンスターチ:山盛り大さじ2
- 水:150ml
- バニラエッセンス:数滴(お好みで)
<作り方>
- 1.一度だけサッと洗ったお米とお湯をお鍋に入れて、弱火で煮ます。時々優しくかき混ぜて下さい。
- 2.お米がお湯を吸ってお粥ぐらいの柔らかさになったら牛乳を加えます。牛乳が沸騰するまで時々かき混ぜて下さい。沸騰した後、火を弱め、8~10分間同様にかき混ぜながら弱火で煮ます。
- 3.砂糖を加えて混ぜ、再度沸騰するのを待ち、4~5分弱火で煮立てます。お好みでバニラエッセンスを加えます。
- 4.コーンスターチを小さい容器に入れて150mlのお水と混ぜ合わせ、それを3のお鍋にかき混ぜながら加えます。その際、ダマにならない様に少しずつ加えて下さい。
- 5.かき混ぜた後、少し粘りが出るまで煮てください。この際、沸騰して小さな泡が表面に出てきます。この泡が出始めたら弱火にして1~2分煮てからお鍋を火から下してください。ここでストゥラチの粘りが丁度いいトロトロにならなければなりません。
- 6.5をお玉ですくって器に入れます。その際、下に沈んでいるお米が6つの器に均等に配分される様に毎回すくう前に一度かき混ぜてください。
- 7.常温まで冷やしてから冷蔵庫に入れて最低2時間、できれば一晩おいたら出来上がりです。食べる際は冷蔵庫から出して5分待ってからお好みでシナモンパウダーをかけるとより一層美味しくなります。アフェイト・オルスン(どうぞ召し上がれ)!
沢山炊きすぎて余ってしまったご飯があるときにもってこいなのがストゥラッチです。上記作り方の1を省いて、その代わりに茶碗に軽く少な目1杯の残りご飯を使ってください。
応用編!トルコ風ベイクドライスプディング「フルン・ストゥラチ」
上記のノーマルなストゥラチの作り方を応用して焼きバージョンが作れてしまいます。
- 1.「ストゥラチ」の作り方1~4までをした後、6つの耐熱カップにお玉で配分します。
- 2.オーブンを予め200度で予熱します。そしてストゥラチが乾燥しない様、オーブン耐熱トレイに水を少々はってそこにストゥラチを並べ、オーブンに入れます。
- 3.表面がいい具合に茶色く焼き目が付いたらオーブンから取り出し、粗熱がとれたあと、冷蔵庫で数時間冷やしたら出来上がりです。
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