トルコ旅行・ツアーブログ|トルコツアー旅行記
イスタンブールのアジア側は穴場観光エリア!おすすめスポットを紹介
トルコ旅行の拠点となるイスタンブールは、ボスポラス海峡を挟んでヨーロッパ側とアジア側に分かれています。世界遺産に登録されている旧市街をはじめ、観光のメインはヨーロッパ側にありますが、アジア側にも多くの見どころがあります。
若者に人気のおしゃれなカドゥキョイ、古き良き街並みの残るユスキュダルなど、イスタンブールの穴場観光エリアともいえる、アジア側の魅力をご紹介します。
カドゥキョイ(Kadıköy)地区は、マルマラ海のアジア側の海岸沿いに位置しています。
カドゥキョイでは、イスタンブールで最古の集落跡が見つかっており、先史時代の出土品が発掘されています。古くはカルケドンの名で呼ばれ、451年にキリスト教公会議が開催されるなど、歴史的に重要な場所だったのです。
現在のカドゥキョイには歴史的建築物や史跡はほとんど残されていませんが、ここ最近急速に発展し、若者に人気のエリアとなっています。
バーダッチャッディス(バグダット大通り)には話題のお店やおしゃれなカフェなどが軒を連ねる一方で、昔からあるお店や地元民が訪れる魚市場などもあり、ローカルとモダンが同居する独特の雰囲気を楽しめます。ビールが飲めるレストランやパブ、ロカンタ、B級グルメを味わえるお店も集まっています。
イスタンブール旅行・観光のモデルコースを解説!1日~3日観光のおすすめプラン
カドゥキョイの港の反対側には、イスタンブールで最も大きな貿易港ハイダルパシャの港と、アジア側の主要駅であった旧ハイダルパシャ駅があります。
旧ハイダルパシャ駅は、1906年プロイセンの建築様式で建てられた見事な駅舎で、かつてバグダッド鉄道の始発駅でした。駅の近くの斜面には、クリミア戦争で命を落としたイギリス兵とフランス兵の墓地があります。
トルコ人は猫が大好き。特にイスタンブールは猫の楽園とも呼ばれており、街の至るところで可愛い野良猫を見かけます。
カドゥキョイでも多くの猫に出会えますが、その中でもアイドル的人気を誇ったのが「トンビリ」と名付けられた猫。ベンチの背もたれに寄りかかり、肘をついて座るふてぶてしい姿がなんとも愛らしいこの猫は、日本でも話題になりました。
残念ながらトンビリは、2016年8月に亡くなりましたが、猫を愛するイスタンブール市民は、なんとトンビリがいつも座っていた場所に銅像を製作。カドゥキョイに行った際は、ぜひ見に行ってみてください。
動物愛好家が多いトルコの人懐こい野良猫達
カドゥキョイから海岸沿いを北に向かうと、ユスキュダル(ウスキュダル)という歴史深い居住区があります。ビザンチン時代には守備隊の駐屯地として「スクタリ」の名で呼ばれたこのエリアには、オスマン帝国時代にスルタン(皇帝)の妃や娘の寄進で多くの公共施設が建設されました。
オスマン帝国を代表する大建築家ミマール・シナンによる「ミフリマー・スルタン・モスク」や「シェムスィ・パシャ・モスク」、アフメット3世の母ギュルヌシ・エメトゥッラ・ハートゥンのために建設された「イェニ・ヴァーリデ・モスク」など、見事な歴史的建築物を今でも見ることができます。
南のカドゥキョイ寄りの丘の上には、広大なカラジャアフメット共同墓地が広がっています。オスマン帝国時代からある歴史ある墓地で、信心深いムスリムは、聖地メディナにより近いアジア側にあるこの墓地への埋葬を希望したそうです。
また、ユスキュダルには、あのフローレンス・ナイチンゲールが看護師として従事し、“クリミアの天使”と称されるきっかけとなった野戦病院があったセリミエ兵舎があります。ナイチンゲールの使用した部屋はそのまま保存されており、博物館となっています(軍施設のため、見学には事前予約が必須)。
ベイレルベイ宮殿は、イスタンブールのアジア側、第一ボスポラス大橋の近くに位置する、オスマン帝国時代の宮殿です。1865年に、オスマン帝国スルタン(皇帝)の夏の離宮として建てられ、迎賓館としても使われました。
白い外壁が美しい、バロック様式とオスマン様式が融合した見事な建築です。現在は博物館として開放されており、ボスポラス海峡から心地よい風が吹き抜ける庭園も散策できます。
ボスポラス海峡クルーズは、イスタンブール観光でぜひ体験していただきたい人気アクティビティです。雄大なボスポラス海峡の穏やかな波に揺られながら、イスタンブールのヨーロッパ側とアジア側沿岸に建つ名所を一挙に堪能できます。
ボスポラス海峡クルーズは、エミノニュの船着き場から出航して、往路は黒海に向かってヨーロッパ側を進んで第二ボスポラス大橋あたりでUターンし、復路はアジア側の海岸に沿って南下するルートが一般的です。沿岸にある建築物を楽しむには、進行方向の左側の席を確保するのがおすすめです。
アナドル・ヒサルやベイレルベイ宮殿、クレリ陸軍高校、乙女の塔など、アジア側にある観光名所もよく見えます。
ボスポラス海峡クルーズはイスタンブール観光で外せないアクティビティ!
イスタンブールのヨーロッパ側からアジア側に行く際は、ボスポラス海峡の海底トンネルを通る鉄道「マルマライ」を使うのがおすすめです。ヨーロッパ側の旧市街にあるシルケジ駅と、アジア側のユスキュダルを結んでいます。
また、ワプル(Vapur)という大型連絡船でボスポラス海峡を渡る方法もあります。ヨーロッパ側は旧市街のエミノニュや新市街側のベシクタシュ、アジア側はユスキュダルやカドゥキョイなどから運航しています。
若者に人気のおしゃれなカドゥキョイ、古き良き街並みの残るユスキュダルなど、イスタンブールの穴場観光エリアともいえる、アジア側の魅力をご紹介します。
目次
カドゥキョイ
カドゥキョイ(Kadıköy)地区は、マルマラ海のアジア側の海岸沿いに位置しています。
カドゥキョイでは、イスタンブールで最古の集落跡が見つかっており、先史時代の出土品が発掘されています。古くはカルケドンの名で呼ばれ、451年にキリスト教公会議が開催されるなど、歴史的に重要な場所だったのです。
現在のカドゥキョイには歴史的建築物や史跡はほとんど残されていませんが、ここ最近急速に発展し、若者に人気のエリアとなっています。
バーダッチャッディス(バグダット大通り)には話題のお店やおしゃれなカフェなどが軒を連ねる一方で、昔からあるお店や地元民が訪れる魚市場などもあり、ローカルとモダンが同居する独特の雰囲気を楽しめます。ビールが飲めるレストランやパブ、ロカンタ、B級グルメを味わえるお店も集まっています。
イスタンブール旅行・観光のモデルコースを解説!1日~3日観光のおすすめプラン
ハイダルパシャ
カドゥキョイの港の反対側には、イスタンブールで最も大きな貿易港ハイダルパシャの港と、アジア側の主要駅であった旧ハイダルパシャ駅があります。
旧ハイダルパシャ駅は、1906年プロイセンの建築様式で建てられた見事な駅舎で、かつてバグダッド鉄道の始発駅でした。駅の近くの斜面には、クリミア戦争で命を落としたイギリス兵とフランス兵の墓地があります。
トルコの国民的アイドル猫「トンビリ」の銅像
トルコ人は猫が大好き。特にイスタンブールは猫の楽園とも呼ばれており、街の至るところで可愛い野良猫を見かけます。
カドゥキョイでも多くの猫に出会えますが、その中でもアイドル的人気を誇ったのが「トンビリ」と名付けられた猫。ベンチの背もたれに寄りかかり、肘をついて座るふてぶてしい姿がなんとも愛らしいこの猫は、日本でも話題になりました。
残念ながらトンビリは、2016年8月に亡くなりましたが、猫を愛するイスタンブール市民は、なんとトンビリがいつも座っていた場所に銅像を製作。カドゥキョイに行った際は、ぜひ見に行ってみてください。
動物愛好家が多いトルコの人懐こい野良猫達
Baylan(バイラン)
Baylan(バイラン)は、絶品のケーキやパフェなどが味わえる老舗のスイーツ店。カドゥキョイ以外にもイスタンブールに複数店舗があり、地元の人なら誰でも知っている有名店です。名称 | Baylan(バイラン) |
住所 | Caferağa, Muvakkıthane Cd. No: 9/A, 34710 Kadıköy/İstanbul, トルコ |
公式サイト | https://baylangida.com/ |
Kebapci İskender(ケバプチュ・イスケンデル)
Kebapci İskender(ケバプチュ・イスケンデル)は、トルコ料理の代表格であるドネルケバブ発祥のお店の味を堪能できるレストラン。本店は古都ブルサで150年以上続く老舗のレストランで、そのイスタンブール支店がカドゥキョイにあります。名称 | Kebapci İskender(ケバプチュ・イスケンデル) |
住所 | Caferağa, Albay Faik Sözdener Cd. No:3, 34710 Kadıköy/İstanbul, トルコ |
公式サイト | https://iskenderiskenderoglu.com.tr/ |
ユスキュダル(ウスキュダル)
カドゥキョイから海岸沿いを北に向かうと、ユスキュダル(ウスキュダル)という歴史深い居住区があります。ビザンチン時代には守備隊の駐屯地として「スクタリ」の名で呼ばれたこのエリアには、オスマン帝国時代にスルタン(皇帝)の妃や娘の寄進で多くの公共施設が建設されました。
オスマン帝国を代表する大建築家ミマール・シナンによる「ミフリマー・スルタン・モスク」や「シェムスィ・パシャ・モスク」、アフメット3世の母ギュルヌシ・エメトゥッラ・ハートゥンのために建設された「イェニ・ヴァーリデ・モスク」など、見事な歴史的建築物を今でも見ることができます。
南のカドゥキョイ寄りの丘の上には、広大なカラジャアフメット共同墓地が広がっています。オスマン帝国時代からある歴史ある墓地で、信心深いムスリムは、聖地メディナにより近いアジア側にあるこの墓地への埋葬を希望したそうです。
また、ユスキュダルには、あのフローレンス・ナイチンゲールが看護師として従事し、“クリミアの天使”と称されるきっかけとなった野戦病院があったセリミエ兵舎があります。ナイチンゲールの使用した部屋はそのまま保存されており、博物館となっています(軍施設のため、見学には事前予約が必須)。
ベイレルベイ宮殿
ベイレルベイ宮殿は、イスタンブールのアジア側、第一ボスポラス大橋の近くに位置する、オスマン帝国時代の宮殿です。1865年に、オスマン帝国スルタン(皇帝)の夏の離宮として建てられ、迎賓館としても使われました。
白い外壁が美しい、バロック様式とオスマン様式が融合した見事な建築です。現在は博物館として開放されており、ボスポラス海峡から心地よい風が吹き抜ける庭園も散策できます。
イスタンブールのアジア側とヨーロッパ側両方を楽しめるボスポラス海峡クルーズ
ボスポラス海峡クルーズは、イスタンブール観光でぜひ体験していただきたい人気アクティビティです。雄大なボスポラス海峡の穏やかな波に揺られながら、イスタンブールのヨーロッパ側とアジア側沿岸に建つ名所を一挙に堪能できます。
ボスポラス海峡クルーズは、エミノニュの船着き場から出航して、往路は黒海に向かってヨーロッパ側を進んで第二ボスポラス大橋あたりでUターンし、復路はアジア側の海岸に沿って南下するルートが一般的です。沿岸にある建築物を楽しむには、進行方向の左側の席を確保するのがおすすめです。
アナドル・ヒサルやベイレルベイ宮殿、クレリ陸軍高校、乙女の塔など、アジア側にある観光名所もよく見えます。
ボスポラス海峡クルーズはイスタンブール観光で外せないアクティビティ!
イスタンブールのアジア側とヨーロッパ側を行き来する方法
イスタンブールのヨーロッパ側からアジア側に行く際は、ボスポラス海峡の海底トンネルを通る鉄道「マルマライ」を使うのがおすすめです。ヨーロッパ側の旧市街にあるシルケジ駅と、アジア側のユスキュダルを結んでいます。
また、ワプル(Vapur)という大型連絡船でボスポラス海峡を渡る方法もあります。ヨーロッパ側は旧市街のエミノニュや新市街側のベシクタシュ、アジア側はユスキュダルやカドゥキョイなどから運航しています。