トルコ旅行・ツアーブログ|トルコツアー旅行記
平和のシンボル、オリーブとオリーブオイル
ノアの箱舟の物語に登場するオリーブ
ノアの方舟(はこぶね)はよく知られていますね。旧約制聖書創世記に出てくる話ですが、人々の堕落が目に余るようになったとき、神は懲らしめのため大洪水を起こします。神は大洪水が来るとの予言をノアに伝え、備えるよう言います。その言葉を信じ、ノアは方舟を造り、家族と全動物のひとつがい、食料を積み込みます。他の人々はノアの行動をあざ笑います。
やがて雨が降り始めます。40日間とも60日間ともいわれる間、大雨が降り続き、陸地は消えて方舟に乗ったノアの家族以外の人々は全滅します。
雨はやっと上がりますが方舟で漂流するノアの家族と動物達の食料が尽きかけます。ノアはハトを飛ばし、陸地を探させます。ハトはくちばしにオリーブの枝をくわえて戻ってきました。近くに陸地がある証拠です。オリーブの木は神聖な木として、聖書などにも出てきます。又、生命の木としても知れています。
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オリーブの木を育てるのに適した気候
オリーブの木を育てるのに適した気候は、年平均気温が15~20度で、日照時間が長く、寒暖の差が緩やかで、そして適度に乾燥している場所です。雨が降らなくても育ち、寒さにもマイナス12度くらいまで耐えられる、まさに生命の力強さを感じます。
オリーブの木は1000年以上生きることが出来ます。そのため力や平和のシンボルとしても知られています。古代の王様や王女の冠として使用されたり、オリンピックの冠として使われてきました。
オリーブオイル
トルコでは南部がオリーブの原産地で、最古の工場もあります。純植物性で体にもいい『飲む黄金』ともいわれるオリーブオイル。イタリア料理が日本でも人気を集め、オリーブオイルを口にする機会が増えました。サラダのドレッシングにしたり、パスタにふりかけたり、肉や魚のソテーに使ったりと用途はとても広いですね。オリーブオイルの産地は地中海沿岸のスペイン、イタリア、ギリシャが有名です。ところがトルコはこれらの国々に劣らない生産量を誇るのに、残念ながらあまり知られていません。というのもトルコのオリーブオイルは、タンカーでEU諸国に運ばれ、そこで瓶詰めされてイタリア産、スペイン産などになってしまうからです。
オリーブの木はもともとトルコ南部が原産地です。
世界最古のオリーブオイル工場は紀元前6世紀、トルコ南部イズミールの郊外にありました。オリーブはトルコから2つのルートを通り地中海沿岸に広がりました。1つはバルカン半島からヨーロッパへ、もう1つはレバノン、エジプト、チュニジアを通りモロッコへ達する北アフリカルートです。
世界三大料理の一つと言われているトルコ料理にはオリーブオイルがふんだんに使われます。特にオリーブオイル発祥地のエーゲ海地方料理ではオリーブオイルなしでは語れないほどです。2017年は30万トンの生産量をあげ、世界第2位に登りつめました。
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オリーブオイルは、身体にとても良い脂肪酸で、なかでも一番多く含まれるのは、オレイン酸です。オレイン酸は、悪玉コレステロール(LDL)を減らし、善玉コレステロール(HDL)はそのまま維持する、とても優れものです。日本人の3大死亡原因の一つである動脈硬化の大きなリスク原因とされる悪玉コレステロール(LDL)を減らすことで、大きな予防に繋がると言われています。
健康食ブームにある最近では、ケーキなどにもバターの代わりにオリーブオイルを使用したりと、工夫がこなされています。オリーブオイルにも色々と味があり、酸が強いものから(少し喉を焼くような感じになる)、酸が無く、マイルドなオリーブオイルまで好みに合わせて使い分けることが出来ます。
オリーブは食用だけではない!
オリーブオイルは食用だけでなく、潤いを与えながら汚れを落とす成分があることで、オリーブ石鹸、美容クレンジングオイルとしても使われたり、クリームなどにも使われている優れものです。また、オリーブといえば、オリーブの実やオイルだけではありません。オリーブの木が枯れてしまっても、長年厳しい天候に生き抜いてきたオリーブの木は年輪にも、その生きざまが表れています。規則正しい年輪ではなく、ユニークな年輪を持ち、デザインとしても利用できます。
又、年月かけて生きてきた木は硬く、丈夫で、よく台所用品のまな板や、木のお皿としても使われます。同じデザインのものがないことからも、ユニークで大変人気です。トルコを旅している間に、オリーブに関するお土産を探すのもいいですね。