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メッカとは?「○○のメッカ」の語源となったイスラム教の聖地の歴史と重要性
メッカ(マッカ)とは、アラビア半島のサウジアラビアにある都市の名で、イスラム教の聖地です。イスラム教を創始した預言者ムハンマドが生誕した地であり、イスラム教発祥の地でもあり、世界中からイスラム教の信者(ムスリム)が巡礼に訪れます。なお、メッカにはムスリム以外の異教徒は入れません。
ムスリムには、一生に一度、毎年決まった時期(イスラム暦の12月8日~15日までの5日間)にメッカを訪れる「巡礼(ハッジ)」という義務があり、この時期には多いときで300万人以上のムスリムがメッカに集います。
また、ムスリムの日常的な義務である1日5回の礼拝は、世界中どこにいても、このメッカの方角を向いて行います。そのため、イスラム教の礼拝所であるモスクには、メッカの方向を指し示す「ミフラーブ」と呼ばれる窪みが作られています。
日本語でも「聖地」の意味合いで、“野球のメッカ”や“サーファーのメッカ”など、「○○のメッカ」と言われるのを耳にしませんか?東京の渋谷には“プリクラのメッカ”という名のプリクラ専門店もあります。
一体メッカはどんな場所なのか?なぜイスラム教の聖地となっているのか?など、あまり知られていない「メッカ」の歴史や基礎知識を解説します。
たまに日本語で使われる「○○のメッカ」の“メッカ”ですが、実際のメッカはイスラム教の聖地で中心地でもあり、多くの信者が集まる場所となっています。
これが由来となって、“メッカ”は多くの人が憧れている場所もしくは聖地というニュアンスで使われるようになったと考えられています。
誰がどうして「メッカ」をこういう言葉の使い方にしたかは謎ですが、イスラム教に馴染みの薄い日本において「メッカ」という言葉だけが定着しているのは不思議な話です。
英語では「Mecca」と表記され、日本と同じように多くの人々が集う場所を指す言葉として使われることがあります。一方、サウジアラビアでは、アラビア語の発音に近い「Makkah(マッカ)」という表記を採用しています。メッカの語源は、古代アラビア語で“神殿”を意味する単語に由来する、など諸説あります。
日本民間放送連盟の放送基準では、宗教に関する規定の中で、「(39) 信教の自由および各宗派の立場を尊重し、他宗・他派を中傷、ひぼうする言動は取り扱わない」という記述があります。その具体的事例として、
“「浅草は、外人観光客のメッカ」と発言。イスラム教の熱心な信者である在日外国人から、「メッカは全世界のイスラム教徒に崇拝されている聖地であり、許せない」と強い抗議を受けた。”
とメッカという言葉の使用に注意が必要であることに触れています。
また、『NHK ことばのハンドブック 第2版』(NHK出版)では、メッカについて「イスラム教の聖地のことであり、比喩的には使わない」との記載があります。
このような規定は各社異なるようですが、メッカはあくまでもイスラム教にとって大切な聖地の名です。日常的には使うことは少ないと思いますが、もし各所や中心地の比喩表現にメッカを用いる場合は、イスラム教に対しての配慮もお忘れなく。
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「メッカ(Mecca)」がイスラム教の聖地であるのは、イスラム教の預言者ムハンマドが生誕した地であり、イスラム教発祥の地でもあるからです。
そのことからメッカはイスラム教最大の聖地となり、ムスリム(イスラム教徒)ならば一生に一度は訪れたい(訪れなくてはいけない)場所となっています。
預言者として神の啓示を人々に伝えるべくメッカの地で布教活動を始めたムハンマドでしたが、信者が増えるにつれ風当りが強くなります。当時のメッカは多神教における偶像崇拝の中心地だったのです。
多神教信者からの迫害を受け、ムハンマドはメッカからメディナに拠点を移し、反イスラム勢力を打倒するべく体制を整えます。イスラム教は徐々に勢力を伸ばし、630年にはついにメッカを占領。それまでカーバ神殿に祀られていた300体以上の偶像を撤去し、イスラム教の聖地としました。
預言者ムハンマドってどんな人?イスラム教を創始した最後の預言者の生涯と思想 | トルコ旅行専門の人気ナンバーワン旅行会社『ターキッシュエア&トラベル』
イスラム教には三大聖地がありますが、サウジアラビアはイスラム教最大の聖地に加え、第二の聖地「メディナ(Medina)」もあり、イスラム教の二大聖地を有するイスラム教国家となっています。
メディナ(マディーナ)にはムハンマドが眠る「預言者のモスク」があり、この預言者のモスク周辺の市街地はメッカ同様にムスリム以外の立ち入りが禁じられています。
なお、もうひとつの聖地はイスラエルの「エルサレム(Jerusalem)」です。エルサレムは、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の世界三大宗教の聖地がある唯一の場所。実は、これら3つの宗教は、いずれも唯一絶対の神を信仰しており、その根っこは同じなのです。
意外と知らないキリスト教の基礎知識!歴史や教え、ルールなどを簡単に解説
メッカが聖地として確立する前のイスラム教では、ユダヤ教にならってエルサレムの方角を向いてお祈りを捧げていました。また、預言者ムハンマドは天使ガブリエルに導かれてエルサレムから神のもとへ昇天したとされています。その場所であるエルサレムの岩のドームはイスラム教の聖地となっており、ムスリム以外は入れません。
世界中のムスリムが目指すメッカには「カーバ神殿」があります。世界が創造されてのちすぐ、唯一神たるアッラーに奉納された神殿とされています。カーバとはアラビア語で「立方体」を意味しており、その名のとおり箱形の建物が神殿として鎮座しています。
カーバ神殿は、大理石を基盤とする高さ15mほどの建物となっており、全体をキスワと呼ばれる金色の聖なる刺繍を施した黒い布で覆われています。内部は特に装飾などのない空洞となっています。
ムスリムは1日5回の礼拝が義務付けられています。この礼拝は必ず決まった方角に向かって行われます。それが「メッカ」の方角です。全世界のムスリムたちが、毎日メッカに向かって礼拝を行うのです。
ムスリムの礼拝を行う場所に「モスク」がありますが、モスクには必ずメッカの方角を示す「ミフラーブ」と呼ばれるくぼみがあります。
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イスラム教の教えの中に実生活で行動をしなければならない「五行」というものがあります。その五行にはムスリムが1日5回行う「礼拝」もあるのですが、その他の1つに「ハッジ (巡礼)」というのもあります。
このハッジとは、ムスリムであれば生涯に一度は果たさなければならない「聖地巡礼」を指し、その聖地こそが「メッカ」なのです。ハッジはイスラム暦の12月8日~15日までの5日間に行わなくてはならず、この期間は全世界から200万人ものムスリムがメッカに参集します。
ハッジは、定められた方式と道程に則ってメッカのカーバ神殿などを参ります。この5日間以外に行った巡礼はハッジとはみなされず「ウムラ」と呼ばれて区別されるほど、ハッジはムスリムにとって重要な行いとなります。
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トルコのイスタンブールには数多くの観光スポットがあります。その中でも代表的な観光スポットである「トプカプ宮殿」には、イスラム教および聖地メッカに関する品々が至宝として収められています。
トプカプ宮殿は現在、博物館として公開されていますが、元々は15世紀半ばから20世紀初頭にかけて強大な権力を持っていたオスマン帝国のスルタン(皇帝)の居城で、オスマン帝国の中心でもありました。オスマン帝国のスルタンはイスラムの最高権威カリフも兼ねていたため、居城であったトプカプ宮殿にはイスラム教にとって貴重な聖遺物が残されています。
オスマン帝国623年の歩みを全解説!世界を揺るがせた大帝国の繁栄と滅亡 | トルコ旅行専門の人気ナンバーワン旅行会社『ターキッシュエア&トラベル』
そんなスルタンの居城であったトプカプ宮殿内にあるスルタンの私室には、メッカにあるカーバ神殿の各時代の鍵、黒石を保護するための金属製の覆いなど、イスラム教の聖地であるカーバ神殿に関する品々が展示されています。
また、イスラム教の預言者ムハンマドが身に着けていたといわれる外套(マント)、軍旗、剣、弓、そしてヒゲに足形といった、イスラム教にとっては特に大変貴重な聖遺物も収められています。スルタンが戦場に出る際にはこの軍旗を使用して、兵士たちの士気を高めていたといわれています。
基本的にこれらの聖遺物は見ることができますが、ムハンマドの外套については金の箱にしまわれているため見ることができません。
このように、トプカプ宮殿には貴重な聖遺物などがあることから、ムスリムの巡礼の場所にもなっています。聖地メッカはムスリムしか訪れることが出来ませんが、トルコは誰でも気軽に訪れることが出来るので、少しでもメッカやイスラム教に触れる機会を求めるならば、ムスリムが多い国でもあるトルコは絶好の観光地といえます。トルコを訪れたら是非こちらも見学してみてください。
世界遺産トプカプ宮殿はイスタンブールで見逃せない観光名所!見どころを徹底解説 | トルコ旅行専門の人気ナンバーワン旅行会社『ターキッシュエア&トラベル』
これまでサウジアラビアはムスリム以外の入国を禁止していました。しかし近年これが変わり、一部の国に対して観光ビザが解禁されるようになりました。対象の国には日本も含まれています。
また、以前は外国人女性に対しても体全体を覆うアバヤと呼ばれる衣装の着用が義務付けられていましたが、これについても撤廃されました。ですが、露出の多い服装は避けるのが望ましいです。
これによりサウジアラビアを訪れることが可能となりましたが、イスラム教の聖地である「メッカ」と「メディナ」については、依然ムスリム以外の立ち入りは禁じられています。
サウジアラビア観光国家遺産委員会公式サイト:https://www.visitsaudi.com/ja
ムスリムには、一生に一度、毎年決まった時期(イスラム暦の12月8日~15日までの5日間)にメッカを訪れる「巡礼(ハッジ)」という義務があり、この時期には多いときで300万人以上のムスリムがメッカに集います。
また、ムスリムの日常的な義務である1日5回の礼拝は、世界中どこにいても、このメッカの方角を向いて行います。そのため、イスラム教の礼拝所であるモスクには、メッカの方向を指し示す「ミフラーブ」と呼ばれる窪みが作られています。
日本語でも「聖地」の意味合いで、“野球のメッカ”や“サーファーのメッカ”など、「○○のメッカ」と言われるのを耳にしませんか?東京の渋谷には“プリクラのメッカ”という名のプリクラ専門店もあります。
一体メッカはどんな場所なのか?なぜイスラム教の聖地となっているのか?など、あまり知られていない「メッカ」の歴史や基礎知識を解説します。
目次
日本語でたまに使われる?!「○○のメッカ」の意味と語源
たまに日本語で使われる「○○のメッカ」の“メッカ”ですが、実際のメッカはイスラム教の聖地で中心地でもあり、多くの信者が集まる場所となっています。
これが由来となって、“メッカ”は多くの人が憧れている場所もしくは聖地というニュアンスで使われるようになったと考えられています。
誰がどうして「メッカ」をこういう言葉の使い方にしたかは謎ですが、イスラム教に馴染みの薄い日本において「メッカ」という言葉だけが定着しているのは不思議な話です。
英語では「Mecca」と表記され、日本と同じように多くの人々が集う場所を指す言葉として使われることがあります。一方、サウジアラビアでは、アラビア語の発音に近い「Makkah(マッカ)」という表記を採用しています。メッカの語源は、古代アラビア語で“神殿”を意味する単語に由来する、など諸説あります。
「メッカ」は放送禁止用語?
日本民間放送連盟の放送基準では、宗教に関する規定の中で、「(39) 信教の自由および各宗派の立場を尊重し、他宗・他派を中傷、ひぼうする言動は取り扱わない」という記述があります。その具体的事例として、
“「浅草は、外人観光客のメッカ」と発言。イスラム教の熱心な信者である在日外国人から、「メッカは全世界のイスラム教徒に崇拝されている聖地であり、許せない」と強い抗議を受けた。”
とメッカという言葉の使用に注意が必要であることに触れています。
また、『NHK ことばのハンドブック 第2版』(NHK出版)では、メッカについて「イスラム教の聖地のことであり、比喩的には使わない」との記載があります。
このような規定は各社異なるようですが、メッカはあくまでもイスラム教にとって大切な聖地の名です。日常的には使うことは少ないと思いますが、もし各所や中心地の比喩表現にメッカを用いる場合は、イスラム教に対しての配慮もお忘れなく。
イスラム教をどこよりも分かりやすく解説!教典の教え、食事・礼拝・服装ルールなど | トルコ旅行専門の人気ナンバーワン旅行会社『ターキッシュエア&トラベル』
メッカはイスラム教最大の聖地
「メッカ(Mecca)」がイスラム教の聖地であるのは、イスラム教の預言者ムハンマドが生誕した地であり、イスラム教発祥の地でもあるからです。
そのことからメッカはイスラム教最大の聖地となり、ムスリム(イスラム教徒)ならば一生に一度は訪れたい(訪れなくてはいけない)場所となっています。
メッカがイスラム教の聖地となった歴史
西暦570年ごろ、メッカで生まれたムハンマドは商人としてごく普通の生活をしていましたが、40歳のときにメッカ近郊のヒラー山の洞窟で天使ガブリエルから神(アッラー)の啓示を授かります。預言者として神の啓示を人々に伝えるべくメッカの地で布教活動を始めたムハンマドでしたが、信者が増えるにつれ風当りが強くなります。当時のメッカは多神教における偶像崇拝の中心地だったのです。
多神教信者からの迫害を受け、ムハンマドはメッカからメディナに拠点を移し、反イスラム勢力を打倒するべく体制を整えます。イスラム教は徐々に勢力を伸ばし、630年にはついにメッカを占領。それまでカーバ神殿に祀られていた300体以上の偶像を撤去し、イスラム教の聖地としました。
預言者ムハンマドってどんな人?イスラム教を創始した最後の預言者の生涯と思想 | トルコ旅行専門の人気ナンバーワン旅行会社『ターキッシュエア&トラベル』
メッカの場所・アクセス
メッカはサウジアラビアの西部に位置しています。メッカには空港がないので、訪れる際はサウジアラビア第2の都市ジェッダを玄関口にします。ジェッダから車で1時間半ほどの場所にメッカはあります。イスラム教には三大聖地がありますが、サウジアラビアはイスラム教最大の聖地に加え、第二の聖地「メディナ(Medina)」もあり、イスラム教の二大聖地を有するイスラム教国家となっています。
メディナ(マディーナ)にはムハンマドが眠る「預言者のモスク」があり、この預言者のモスク周辺の市街地はメッカ同様にムスリム以外の立ち入りが禁じられています。
なお、もうひとつの聖地はイスラエルの「エルサレム(Jerusalem)」です。エルサレムは、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の世界三大宗教の聖地がある唯一の場所。実は、これら3つの宗教は、いずれも唯一絶対の神を信仰しており、その根っこは同じなのです。
意外と知らないキリスト教の基礎知識!歴史や教え、ルールなどを簡単に解説
メッカが聖地として確立する前のイスラム教では、ユダヤ教にならってエルサレムの方角を向いてお祈りを捧げていました。また、預言者ムハンマドは天使ガブリエルに導かれてエルサレムから神のもとへ昇天したとされています。その場所であるエルサレムの岩のドームはイスラム教の聖地となっており、ムスリム以外は入れません。
メッカにある黒い箱の正体はカーバ神殿
世界中のムスリムが目指すメッカには「カーバ神殿」があります。世界が創造されてのちすぐ、唯一神たるアッラーに奉納された神殿とされています。カーバとはアラビア語で「立方体」を意味しており、その名のとおり箱形の建物が神殿として鎮座しています。
カーバ神殿は、大理石を基盤とする高さ15mほどの建物となっており、全体をキスワと呼ばれる金色の聖なる刺繍を施した黒い布で覆われています。内部は特に装飾などのない空洞となっています。
イスラム教のお祈りはメッカに向かって
ムスリムは1日5回の礼拝が義務付けられています。この礼拝は必ず決まった方角に向かって行われます。それが「メッカ」の方角です。全世界のムスリムたちが、毎日メッカに向かって礼拝を行うのです。
ムスリムの礼拝を行う場所に「モスク」がありますが、モスクには必ずメッカの方角を示す「ミフラーブ」と呼ばれるくぼみがあります。
モスクとは?世界の美しいモスク15選と日本の2大モスクを紹介! | トルコ旅行専門の人気ナンバーワン旅行会社『ターキッシュエア&トラベル』
巡礼(ハッジ)
イスラム教の教えの中に実生活で行動をしなければならない「五行」というものがあります。その五行にはムスリムが1日5回行う「礼拝」もあるのですが、その他の1つに「ハッジ (巡礼)」というのもあります。
このハッジとは、ムスリムであれば生涯に一度は果たさなければならない「聖地巡礼」を指し、その聖地こそが「メッカ」なのです。ハッジはイスラム暦の12月8日~15日までの5日間に行わなくてはならず、この期間は全世界から200万人ものムスリムがメッカに参集します。
ハッジは、定められた方式と道程に則ってメッカのカーバ神殿などを参ります。この5日間以外に行った巡礼はハッジとはみなされず「ウムラ」と呼ばれて区別されるほど、ハッジはムスリムにとって重要な行いとなります。
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イスタンブールにメッカのカーバ神殿の鍵がある?!
トルコのイスタンブールには数多くの観光スポットがあります。その中でも代表的な観光スポットである「トプカプ宮殿」には、イスラム教および聖地メッカに関する品々が至宝として収められています。
トプカプ宮殿は現在、博物館として公開されていますが、元々は15世紀半ばから20世紀初頭にかけて強大な権力を持っていたオスマン帝国のスルタン(皇帝)の居城で、オスマン帝国の中心でもありました。オスマン帝国のスルタンはイスラムの最高権威カリフも兼ねていたため、居城であったトプカプ宮殿にはイスラム教にとって貴重な聖遺物が残されています。
オスマン帝国623年の歩みを全解説!世界を揺るがせた大帝国の繁栄と滅亡 | トルコ旅行専門の人気ナンバーワン旅行会社『ターキッシュエア&トラベル』
そんなスルタンの居城であったトプカプ宮殿内にあるスルタンの私室には、メッカにあるカーバ神殿の各時代の鍵、黒石を保護するための金属製の覆いなど、イスラム教の聖地であるカーバ神殿に関する品々が展示されています。
また、イスラム教の預言者ムハンマドが身に着けていたといわれる外套(マント)、軍旗、剣、弓、そしてヒゲに足形といった、イスラム教にとっては特に大変貴重な聖遺物も収められています。スルタンが戦場に出る際にはこの軍旗を使用して、兵士たちの士気を高めていたといわれています。
基本的にこれらの聖遺物は見ることができますが、ムハンマドの外套については金の箱にしまわれているため見ることができません。
このように、トプカプ宮殿には貴重な聖遺物などがあることから、ムスリムの巡礼の場所にもなっています。聖地メッカはムスリムしか訪れることが出来ませんが、トルコは誰でも気軽に訪れることが出来るので、少しでもメッカやイスラム教に触れる機会を求めるならば、ムスリムが多い国でもあるトルコは絶好の観光地といえます。トルコを訪れたら是非こちらも見学してみてください。
世界遺産トプカプ宮殿はイスタンブールで見逃せない観光名所!見どころを徹底解説 | トルコ旅行専門の人気ナンバーワン旅行会社『ターキッシュエア&トラベル』
トプカプ宮殿の紹介ビデオ(2分26秒)
トプカプ宮殿の基本情報
名称 | トプカプ宮殿(Topkapi Palace Museum) |
住所 | Cankurtaran, 34122 Fatih/İstanbul, Turkey |
営業時間 | 9:00~16:45(冬季:10月30日~4月15日) 9:00~18:45(夏季:4月15日~10月30日) |
定休日 | 火曜日 |
公式サイト | https://www.millisaraylar.gov.tr/en/palaces/topkapi-palace |
メッカのあるサウジアラビアには簡単に行けない?
これまでサウジアラビアはムスリム以外の入国を禁止していました。しかし近年これが変わり、一部の国に対して観光ビザが解禁されるようになりました。対象の国には日本も含まれています。
また、以前は外国人女性に対しても体全体を覆うアバヤと呼ばれる衣装の着用が義務付けられていましたが、これについても撤廃されました。ですが、露出の多い服装は避けるのが望ましいです。
これによりサウジアラビアを訪れることが可能となりましたが、イスラム教の聖地である「メッカ」と「メディナ」については、依然ムスリム以外の立ち入りは禁じられています。
サウジアラビア観光国家遺産委員会公式サイト:https://www.visitsaudi.com/ja