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メヴラーナ博物館の見どころ解説!古都コンヤの必見観光スポット
メヴラーナ博物館(Mevlana Müzesi)は、トルコの古都コンヤで最も人気のある観光スポットです。もともとは、イスラム神秘主義(スーフィズム)の一つ「メヴレヴィー教団」の総本山であった場所で、教団の創始者メヴラーナ・ジェラレッディン・ルーミーの霊廟が置かれています。
現在博物館として一般に公開されており、メヴレヴィー教団の文化や歴史を学ぶことができます。約6500㎡の敷地内には、メヴラーナの霊廟のほか、モスクや僧院、修道場などもあります。
メヴレヴィー教団は、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている「セマー」という独特の宗教行為で知られており、“旋舞教団”とも呼ばれています。
メヴラーナ博物館は、トルコ内陸部のアナトリア地方の都市「コンヤ」にあります。紀元前3000年から続く歴史ある古都で、11世紀末以降はルーム・セルジューク朝の首都として栄え、13世紀頃は文化・芸術の中心地でもありました。現在でもトルコの主要都市の一つであり、国内では6番目に人口が多い街です。
コンヤを10倍楽しむための観光ガイド!メヴラーナ教と文化・芸術の街
コンヤ市内にはセルジューク時代に建てられたモスクやメドレッセ(神学校)、考古学博物館など、トルコの歴史や文化をうかがい知れる観光スポットが他にもあり、多くの観光客が訪れます。
※2023年3月現在の情報。予告なく変わることがあります
エメラルドグリーンの円錐形の屋根が印象的な建物が、メヴラーナが眠る霊廟です。この場所は、もともとセルジューク朝の宮殿の第一庭園でした。
セルジューク朝とはどんな国家?世界史における重要性と興亡の歴史
ここには先に亡くなったメヴラーナの父の墓所がありましたが、その近くにメヴラーナの亡骸が埋葬された後、1274年に建築家ベドレッディンによって霊廟が完成しました。
霊廟の入口には、ルーミーの言葉が書かれた碑文とプレートが掲げられています。
“あなたが外から見えると同じようになるか、または内面と同じように見えるようになるか、どちらかになりなさい。”
“わたしのもとへ来なさい。あなたがどのような人でも来るのです。あなたが、無神論者でも偶像崇拝者でも拝火教信者でも構わないから来るのです。あなたが何度も後悔したことに背くようなことをしたとしても、わたしのもとに来るのです。”
内部にはいくつもの棺が並んでいます。最も奥に安置された、一際重厚で精緻な装飾が施された棺が、メヴラーナ・ジェラレッディン・ルーミーのものです。メヴラーナの石棺は、1984年にオスマン帝国のスルタン・アブドゥルハミト2世から寄贈されたシルクコットン製の黒い布で覆った皮製のカバーの上に置かれています。
そのほか、メヴラーナの父や息子であるスルタン・ヴェレド、妻のケッラ、娘のメリケといった家族の墓に加え、教主、教主長やその家族など、メヴラーナの仕事に貢献した人物の石棺が置かれています。背の高い精巧な木製の棺が、メヴラーナの父のものです。
また、メヴラーナの作品の中で最も有名な『メスネヴィ』や『ザ・グレート・ディヴァン』の写本も展示されています。能書家によって描かれたこれらの写本は、芸術的価値の高い傑作です。
スーフィズム(イスラーム神秘主義)とは?メヴレヴィー教団やセマーとの関係
霊廟の先にある、木張りの荘厳や広間は、メヴラーナ教団の修行僧が旋舞を行うための場所です。大理石を刻んで作られた鎖や組み格子、クリスタル製のシャンデリアなど、美しい装飾品は必見です。
ここには、メヴラーナの愛用品や衣服、帽子、コーランの写本、セルジューク朝およびオスマン朝時代の工芸作品などが展示されています。メヴラーナは、膝まである長いチュニック、ゆったりとした上着、長袖のローブ、灰色の布を巻き付けた黄色の帽子を着用していたそうです。メヴラーナの息子のスルタン・ヴェレデが着用していた衣服も展示されています。
また、中央のガラスケースに覆われた箱の中には、イスラム教の預言者ムハンマドのあごひげが納められています。この小箱からは、バラの香りがするといわれています。
預言者ムハンマドってどんな人?イスラム教を創始した最後の預言者の生涯と思想
さらに、別棟では、メヴレヴィー教団の修行僧の人形を使った臨場感のある展示を見ることができます。
旋舞の間の隣には、マスジド(イスラム教の礼拝堂)も設けられています。
メヴラーナ博物館から東に約1㎞の場所にあるメヴラーナ文化センターには、メヴレヴィー教団の旋舞「セマー」を行うための場所(セマーハーネ)があります。毎週土曜日にはセマーのショーが開催されており、一般の方も有料で鑑賞できます。
毎年、メヴラーナの命日を最終日とする10日間のメヴラーナ週間には、メヴラーナ文化センターでさまざまな催し物が行われます。
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現在博物館として一般に公開されており、メヴレヴィー教団の文化や歴史を学ぶことができます。約6500㎡の敷地内には、メヴラーナの霊廟のほか、モスクや僧院、修道場などもあります。
メヴレヴィー教団は、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている「セマー」という独特の宗教行為で知られており、“旋舞教団”とも呼ばれています。
目次
メヴラーナ博物館の場所・アクセス
メヴラーナ博物館は、トルコ内陸部のアナトリア地方の都市「コンヤ」にあります。紀元前3000年から続く歴史ある古都で、11世紀末以降はルーム・セルジューク朝の首都として栄え、13世紀頃は文化・芸術の中心地でもありました。現在でもトルコの主要都市の一つであり、国内では6番目に人口が多い街です。
コンヤを10倍楽しむための観光ガイド!メヴラーナ教と文化・芸術の街
コンヤ市内にはセルジューク時代に建てられたモスクやメドレッセ(神学校)、考古学博物館など、トルコの歴史や文化をうかがい知れる観光スポットが他にもあり、多くの観光客が訪れます。
名称 | メヴラーナ博物館(Mevlana Müzesi) |
住所 | Aziziye Mah, Mevlana Cd. No:1, 42030 Karatay/Konya, トルコ |
入場料 | 無料 |
営業時間 | 9:00~17:00(チケット売り場は16:30まで) |
定休日 | なし |
公式サイト | https://muze.gov.tr/muze-detay?DistId=MEV&SectionId=MEV01 |
メヴラーナ博物館の見どころ
霊廟(テュルベ)
エメラルドグリーンの円錐形の屋根が印象的な建物が、メヴラーナが眠る霊廟です。この場所は、もともとセルジューク朝の宮殿の第一庭園でした。
セルジューク朝とはどんな国家?世界史における重要性と興亡の歴史
ここには先に亡くなったメヴラーナの父の墓所がありましたが、その近くにメヴラーナの亡骸が埋葬された後、1274年に建築家ベドレッディンによって霊廟が完成しました。
霊廟の入口には、ルーミーの言葉が書かれた碑文とプレートが掲げられています。
“あなたが外から見えると同じようになるか、または内面と同じように見えるようになるか、どちらかになりなさい。”
“わたしのもとへ来なさい。あなたがどのような人でも来るのです。あなたが、無神論者でも偶像崇拝者でも拝火教信者でも構わないから来るのです。あなたが何度も後悔したことに背くようなことをしたとしても、わたしのもとに来るのです。”
内部にはいくつもの棺が並んでいます。最も奥に安置された、一際重厚で精緻な装飾が施された棺が、メヴラーナ・ジェラレッディン・ルーミーのものです。メヴラーナの石棺は、1984年にオスマン帝国のスルタン・アブドゥルハミト2世から寄贈されたシルクコットン製の黒い布で覆った皮製のカバーの上に置かれています。
そのほか、メヴラーナの父や息子であるスルタン・ヴェレド、妻のケッラ、娘のメリケといった家族の墓に加え、教主、教主長やその家族など、メヴラーナの仕事に貢献した人物の石棺が置かれています。背の高い精巧な木製の棺が、メヴラーナの父のものです。
また、メヴラーナの作品の中で最も有名な『メスネヴィ』や『ザ・グレート・ディヴァン』の写本も展示されています。能書家によって描かれたこれらの写本は、芸術的価値の高い傑作です。
スーフィズム(イスラーム神秘主義)とは?メヴレヴィー教団やセマーとの関係
旋舞の間
霊廟の先にある、木張りの荘厳や広間は、メヴラーナ教団の修行僧が旋舞を行うための場所です。大理石を刻んで作られた鎖や組み格子、クリスタル製のシャンデリアなど、美しい装飾品は必見です。
ここには、メヴラーナの愛用品や衣服、帽子、コーランの写本、セルジューク朝およびオスマン朝時代の工芸作品などが展示されています。メヴラーナは、膝まである長いチュニック、ゆったりとした上着、長袖のローブ、灰色の布を巻き付けた黄色の帽子を着用していたそうです。メヴラーナの息子のスルタン・ヴェレデが着用していた衣服も展示されています。
また、中央のガラスケースに覆われた箱の中には、イスラム教の預言者ムハンマドのあごひげが納められています。この小箱からは、バラの香りがするといわれています。
預言者ムハンマドってどんな人?イスラム教を創始した最後の預言者の生涯と思想
さらに、別棟では、メヴレヴィー教団の修行僧の人形を使った臨場感のある展示を見ることができます。
旋舞の間の隣には、マスジド(イスラム教の礼拝堂)も設けられています。
メヴラーナ文化センターでセマー鑑賞
メヴラーナ博物館から東に約1㎞の場所にあるメヴラーナ文化センターには、メヴレヴィー教団の旋舞「セマー」を行うための場所(セマーハーネ)があります。毎週土曜日にはセマーのショーが開催されており、一般の方も有料で鑑賞できます。
毎年、メヴラーナの命日を最終日とする10日間のメヴラーナ週間には、メヴラーナ文化センターでさまざまな催し物が行われます。
名称 | メヴラーナ文化センター(Mevlana Kültür Merkezi) |
住所 | Çimenlik, Aslanlı Kışla Cd., 42030 Karatay/Konya, Türkiye |
セマーの鑑賞料金 | 30TL(Webサイトから要予約)※5歳以下は観賞不可 |
営業時間 | 8:00~17:00 |
定休日 | 日曜日 |
予約サイト | https://biletinial.com/muzik/sema-mukabelesi-konya-turk-tasavvuf-mt |
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