トルコ旅行・ツアーブログ|トルコツアー旅行記
トルコも同じ!色が表す東西南北 黒海と大相撲の意外な関係
色が表す東西南北、トルコも同じです。
トルコの北に黒海があります。ジョージア、ロシア、ウクライナ、ルーマニア、ブルガリアの5カ国に接し、ダーダネルス海峡を経てエーゲ海に通じる広大な海です。
2004年の1月場所で新入幕を果たし、2012年9月場所で引退したジョージア出身の黒海関(追手風部屋)を御存じでしょうか?彼は、もちろん母国の海をしこ名にしていました。
さて、今日の話題は黒海と大相撲の関係です。
全く関係がないと思われるこの二つの関係ですが、実はトルコと日本の深いつながりを示すことにもなるのです。
大相撲を観戦された方は土俵の真上の神明造りの吊り屋根の四隅に赤房、青房、白房、黒房の4色の房「四房」が垂れ下がっていることに気づかれる方も多いのではないでしょうか。この4色は赤=南東、青=東北、白=西南、黒=北西を表しています。相撲は神道の儀式にのっとっており、東西南北を色で示すのは神道からきているのです。
実は、中央アジア出身のトルコ民族も昔から東西南北を色で表していました。
ここで黒海を思い浮かべてください。黒海がトルコの北に接しているのは、皆さんご存じかと思います。
トルコ語で黒海は「カラデニズ」と言い、カラは黒でデニズは海の意ですので、日本語と同じく「黒い海」と呼んでいます。黒=北ですので、黒海はつまり北の海を意味しているのです。
知られざる黒海の魅力。注目スポットや歴史を紹介します! | トルコ旅行専門の人気ナンバーワン旅行会社『ターキッシュエア&トラベル』
なお、赤の海は南に位置している紅海「クズルデニズ」、白の海は西の地中海「アクデニズ」です。現在のトルコの東には海がありませんが、東方のペルシャ湾を「ギョクデニズ」、ギョク=空の意で空色=青、青の海とする見方も有ります。
因みに、トルコ民族はイスラム教や仏教を受容する以前はトルコ(テュルク)神話を信じていました。このトルコ民族神話に於いてもこれら4色は方角と共に、青は天竜、赤は鳥(赤カササギ)、白は白ヒョウ(トラ)、黒は黒蛇と黒亀と、それぞれ動物を表しています。
トルコはオスマン帝国時代、西アジアからヨーロッパを版図に収める大国でした。栄華を誇った西の果てのトルコと東の果ての島国・日本が1万キロの空間を隔て交流を深めていた証拠は、色で方角を表すことにもよく示されていると思います。
この共通点は、シルクロードを通してなのか、中央アジア出身のトルコ民族と同じくアジアの日本が中国の神話の四神を供して似通った文化を共有しているのかはわかりません。しかし、色と方位の共通性は大変興味深く、トルコと日本の文化の近さを私達に知らしめているともとれるのではないでしょうか。
オスマン帝国623年の歩みを全解説!世界を揺るがせた大帝国の繁栄と滅亡 | トルコ旅行専門の人気ナンバーワン旅行会社『ターキッシュエア&トラベル』
2020年には角界初のトルコ系力士も誕生しています。トルコの国技もトルコ相撲と言われるエディルネの「オイルレスリング(ヤール・ギュレシュ)」ですので、ぜひがんばってもらいたいと思っています。
現在トルコにとって西にある海は、アナトリア半島とバルカン半島の間にあるエーゲ海ですが、トルコ人がエーゲ海と呼び始めたのは極最近の1941年になってからです。
それまでエーゲ海はトルコ人から「アダラル・デニズ=島々の海(多島海)」と呼ばれ、西の白の海「アクデニズ」の一部とみなされていました。
エーゲ海の魅力について徹底解説 | トルコ旅行専門の人気ナンバーワン旅行会社『ターキッシュエア&トラベル』
トルコの北に黒海があります。ジョージア、ロシア、ウクライナ、ルーマニア、ブルガリアの5カ国に接し、ダーダネルス海峡を経てエーゲ海に通じる広大な海です。
2004年の1月場所で新入幕を果たし、2012年9月場所で引退したジョージア出身の黒海関(追手風部屋)を御存じでしょうか?彼は、もちろん母国の海をしこ名にしていました。
目次
黒海と大相撲の繋がり
さて、今日の話題は黒海と大相撲の関係です。
全く関係がないと思われるこの二つの関係ですが、実はトルコと日本の深いつながりを示すことにもなるのです。
大相撲を観戦された方は土俵の真上の神明造りの吊り屋根の四隅に赤房、青房、白房、黒房の4色の房「四房」が垂れ下がっていることに気づかれる方も多いのではないでしょうか。この4色は赤=南東、青=東北、白=西南、黒=北西を表しています。相撲は神道の儀式にのっとっており、東西南北を色で示すのは神道からきているのです。
土俵の吊り屋根にかかる四房が持つ意味
因みにこの房の色は、東西南北と共に四季、および天空の四方位をそれぞれ守護する四神をも表しています。- 北(北西)=黒=冬=玄武神
- 南(南東)=赤=夏=朱雀神
- 東(東北)=青または緑=春=青龍神
- 西(西北)=白=秋=白虎神
日本と共通!?トルコの方角と色の関係
実は、中央アジア出身のトルコ民族も昔から東西南北を色で表していました。
- 北=黒、トルコ語で「カラ」
- 南=赤、トルコ語で「クルムズ、クズル」
- 東=青または緑、トルコ語で青は「マーヴィ―」、緑は「イェシル」
- 西=白、トルコ語で「アク」
黒海=北の海 トルコから見た方角と海の呼称
ここで黒海を思い浮かべてください。黒海がトルコの北に接しているのは、皆さんご存じかと思います。
トルコ語で黒海は「カラデニズ」と言い、カラは黒でデニズは海の意ですので、日本語と同じく「黒い海」と呼んでいます。黒=北ですので、黒海はつまり北の海を意味しているのです。
知られざる黒海の魅力。注目スポットや歴史を紹介します! | トルコ旅行専門の人気ナンバーワン旅行会社『ターキッシュエア&トラベル』
なお、赤の海は南に位置している紅海「クズルデニズ」、白の海は西の地中海「アクデニズ」です。現在のトルコの東には海がありませんが、東方のペルシャ湾を「ギョクデニズ」、ギョク=空の意で空色=青、青の海とする見方も有ります。
因みに、トルコ民族はイスラム教や仏教を受容する以前はトルコ(テュルク)神話を信じていました。このトルコ民族神話に於いてもこれら4色は方角と共に、青は天竜、赤は鳥(赤カササギ)、白は白ヒョウ(トラ)、黒は黒蛇と黒亀と、それぞれ動物を表しています。
トルコはオスマン帝国時代、西アジアからヨーロッパを版図に収める大国でした。栄華を誇った西の果てのトルコと東の果ての島国・日本が1万キロの空間を隔て交流を深めていた証拠は、色で方角を表すことにもよく示されていると思います。
この共通点は、シルクロードを通してなのか、中央アジア出身のトルコ民族と同じくアジアの日本が中国の神話の四神を供して似通った文化を共有しているのかはわかりません。しかし、色と方位の共通性は大変興味深く、トルコと日本の文化の近さを私達に知らしめているともとれるのではないでしょうか。
オスマン帝国623年の歩みを全解説!世界を揺るがせた大帝国の繁栄と滅亡 | トルコ旅行専門の人気ナンバーワン旅行会社『ターキッシュエア&トラベル』
黒海周辺出身の力士
黒海関はヨーロッパ系では初の幕内力士で、彼を皮切りにヨーロッパよりもより日本に身近な黒海周辺の国々からは、多くの力士が誕生しました。2020年には角界初のトルコ系力士も誕生しています。トルコの国技もトルコ相撲と言われるエディルネの「オイルレスリング(ヤール・ギュレシュ)」ですので、ぜひがんばってもらいたいと思っています。
- ジョージア出身:黒海(追手風部屋2012年引退)、臥牙丸(木瀬部屋2020年引退)、栃ノ心(春日野部屋)
- 西方ロシア出身:露鵬(大嶽部屋2008年解雇)、白露山(北の湖部屋2008年解雇)、阿覧(春日野部屋2013年引退)
- ウクライナ:獅司(入間川部屋)
- ブルガリア:琴欧洲(現・鳴子部屋師匠)
- トルコ系:萩原(鳴戸部屋。父トルコ人・母日本人のハーフ力士)
トルコ人にとってエーゲ海も西の白の海アクデニズ
現在のトルコでは地中海のことを「アクデニズ(白の海)」と呼んでいることを上記で述べました。現在トルコにとって西にある海は、アナトリア半島とバルカン半島の間にあるエーゲ海ですが、トルコ人がエーゲ海と呼び始めたのは極最近の1941年になってからです。
それまでエーゲ海はトルコ人から「アダラル・デニズ=島々の海(多島海)」と呼ばれ、西の白の海「アクデニズ」の一部とみなされていました。
エーゲ海の魅力について徹底解説 | トルコ旅行専門の人気ナンバーワン旅行会社『ターキッシュエア&トラベル』