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トルコ旅行・ツアーブログ|トルコツアー旅行記

ハドリアヌス神殿はエフェソス遺跡の必見スポット!ローマ建築の傑作


ハドリアヌス神殿(Hadrian Tapınağı)は、トルコの世界遺産に登録されている古代都市遺跡・エフェソスを代表する歴史的建造物の一つです。ローマ式建築を採り入れた美しい外観の傑作で保存状態も良く、見どころの多いエフェソスでも必見のスポットです。

ローマ皇帝ハドリアヌスとエフェソスの関係

ハドリアヌス神殿 エフェソス トルコ
ローマ帝国の最盛期を築いた五賢帝の一人として知られるハドリアヌスは、世界中を旅したことでも知られ、エフェソスも訪れています。当時、エフェソスはローマ帝国のアジア州に属しており、交易の要衝として繁栄していました。

近年エフェソス遺跡で発見された、都市の歴史について記した2,000以上の碑文の中に、「良い治政を行う運命の女神に捧ぐ。大地の父、オリンポスのゼウス、そして、救済者、同時に(神に代わっての)都市の設立者、皇帝カエサル・トラヤヌス・ハドリアヌス・アウグストゥスへ」と、オリンポスのゼウスの名代として128年に皇帝ハドリアヌスがエフェソスを訪れたときの記録も残されています(No.31の碑文)。

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エフェソス遺跡のハドリアヌス神殿の見どころ

エフェソス遺跡 ハドリアヌス神殿 メデューサ
ハドリアヌス神殿およびハドリアヌス門は、エフェソスの中心部を走るクレティア通りを下った右手側に位置しています。アーチ状の入り口と、その後方にある主要建造物から成る記念碑的な建築です。

建物に残された碑文によると、この神殿は118~138年頃にクインティリス(P.Quintilis)からハドリアヌス帝に献上されました。ハドリアヌス神殿は、4世紀に一度修復されており、近年にも当時の外観を再現するための大規模な修復が行われています。


前面に位置している門は、コリント式の4本の支柱で支えられており、細かい装飾が施された上部のアーチの中央には、女神テュケーのレリーフが彫られています。

前門の支柱の前にある、碑文が記された4つの土台石には、4人のローマ皇帝、ディオクレティアン、マクスィミアン、コンスタンティウス・コロルス、ガレリウスの彫像が設置されていたと見られています。

エフェソス ハドリアヌス神殿 メデューサ
内部にある神殿の玄関扉の上部には、アカンサスの葉や花のような模様の間にメデューサと思われる女性が描かれた半円形のレリーフが施されています。

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この扉の両脇には、エフェソスの歴史を象徴するレリーフが彫られた装飾板があり、左から始まる4部構成となっています。なお、最初の3つとは性質が異なる4番目の装飾板は、4世紀の地震によって崩壊した神殿を修復する際に、エフェソスの他の建物から移されたものと推測されます。

  • 1.猪を追い掛けている神々とエフェソスの創立者アンドロクロス
  • 2.神々とアマゾン族
  • 3.アマゾン族とディオニソスの行進
  • 4.アテーナー、セレナ、アポロ、ヘラクレス、エフェソスの女神アルテミスといった神々と、テオドシウスの父、皇帝テオドシウス、テオドシウスの妻と子息など

現在、エフェソス遺跡のハドリアヌス神殿で見られるこれらの装飾板はレプリカで、実物はエフェソス考古学博物館に展示されています。

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