トルコ旅行・ツアーブログ|トルコツアー旅行記
サフランは世界一高価なスパイス!驚きの効果やおすすめレシピと使い方
サフランと言えば、鮮やかな黄色いパエリアやピラフ、ブイヤベースなど地中海料理を思い浮かべるのではないでしょうか。黄金のように綺麗な黄色に染め、ほのかにビターでエスニックな風味を加えるサフランは、古代から人の手で栽培され使用されてきました。
実は、サフランの使い方は色を付けるスパイスとしてだけではありません。染料として、また栄養豊富でさまざまな効能を持つことから生薬としても使われ続けてきました。
そんなサフランの用途、高価である理由、効能、サフランを使った料理レシピなど、サフランの魅力の全てをここで解説いたします。
サフランはアヤメ科でクロッカスの仲間の可愛らしい多年草です。学名はクロッカス・サティウスと言い、鮮やかな紫色の花は見た目も美しく、その花の中の真っ赤な長いめしべ(柱頭)のみを乾燥させて香辛料「サフラン」として使われます。
1.5~3cmくらいの赤い糸くずのような見た目で、極少量でも綺麗な黄色に染まるサフランは、重量の約10万倍の量の水を黄色に染めることができると言います。
希少なため非常に値段が高く、世界一高価なスパイスとも言われています。過去には金と同等の価値を持っていた時代もありました。
サフランは地中海原産で、紀元前の大昔からスパイス・染料・生薬として利用されてきました。主に地中海と同等の緯度にある国々で作られていますが、現在の主要生産国はイランで、世界生産量の90%以上を占めています。続いてスペイン、インド、ギリシャ、アゼルバイジャン、モロッコ、イタリアの順で、フランスやアメリカ、そしてトルコでは黒海に近い町サフランボルでも生産されています。
現在は、アラビア、中央アジア、ヨーロッパ、インド、イラン、モロッコ、コーンウォールなどの料理で広く一般的に使われます。
地中海はココが魅力!絶景リゾート11選+クルーズ、おすすめグルメまで解説
サフランは繁殖能力がなく野生では育たないため人の手で育てなければなりません。しかも栽培が労働集約的であり、花一輪からわずかしか採れず、一つ一つ手作業でめしべを積む作業に熟練を要します。
サフランの花は年に一回10月中旬にのみ咲き、一株に多くて4輪しかつかず、まためしべは花一輪から1本でその上部のサフランとして使われる赤い柱頭は3本のみしかありません。
1輪から3本しか取れないサフランは、1g生産するために160輪の花が必要となります。サッカーコートと同等の広さの畑からようやく500gのサフランが採れ、1㎏のサフランを摘むのには40日間昼夜働かなければならないと言われていますので、大変希少であることがお分かりいただけるかと思います。
また、開花期間は約2週間に集中しており、明朝に花が咲いた後はしぼむのが速いため、しぼむ前のめしべの収穫には敏速さと人員が必要となります。
質の良いサフランはだいたい1g=1,000円以上と非常に高価なため、市場では混合物が加えられたものや偽物などが多く流通しているので注意する必要があります。
サフランはどれでも同じではなく、生産国、めしべ以外の部分の混入率、成分によってグレードがあります。通常は国際標準化機構の承認を受けてパッケージに表示してありますが、粗悪品も多く出回っているため、パウダー状のものではなくそのままの形のホールで買うのがおすすめです。
ちなみに、めしべの真っ赤な柱頭のみの物が一級品とされており、イラン産では「サルゴル」、スペイン産では「クーぺ」、カシミール産では「モングラ」、アフガニスタン産では「ネギン」と呼ばれています。
サフランは現在スパイスとしての利用がほとんどですが、それだけではなく、古代より生薬や染料として広く使われてきました。
あの有名なアレキサンダー大王は戦闘での傷の治療のためにサフラン風呂に浸かっていました。
世界を制した若き英雄アレクサンドロス(アレキサンダー)大王|トルコを通って東方遠征!
また、絶世の美女として知られるクレオパトラは、媚薬として男性と会う前にはサフラン入りの馬乳風呂に入り、サフラン化粧水を使っていたそうです。
クレオパトラの激動の生涯と逸話|絶世の美女が歴史に残したものとは?
サフランは香水やお酒の風味付けにも使用されています。
古代より生薬として使われてきたサフランには、黄色い天然色素成分クロシン・クロセチン、香り成分サフラーナ・苦み成分ピクロクロシンなどの特有の成分が含まれ、現在でも栄養補助食品や生薬として使われ、以下のような効果が期待できると言われています。
そんなサフランを使った綺麗な黄色とほのかな香りが食欲をそそるおすすめ料理とその作り方をいくつかご紹介いたします。
添えただけで見た目も華やかになる鮮やかな黄色のサフランライスは、定番のカレーのお供にはもちろん、シーフード料理やチキン料理にも相性ピッタリ。是非いつものライスのアレンジとして作ってみて下さい。
とっても簡単で心も体もほっとするサフランティーは、寝つきが悪い時や生理期間、更年期症状にテラピー効果が期待できるのでおすすめです。簡単に淹れられますので普段のティータイムに是非取り入れてみて下さい。
フライパン一つで本格的に作れるスペイン料理のパエリアは、サフランの綺麗な黄色と魚介の味が効いてとっても美味しく、豪華な見た目はパーティー料理としても大活躍です。
地中海シーフード料理の代表とも言える煮込み料理のブイヤベース。魚介の出汁が効いてホッと温かいこの料理はフランスのマルセイユ名物の伝統魚スープです。魚介たっぷりの贅沢なこの味を是非家庭で作ってみて下さい。
〈B:スープ〉
〈C:ルイユソース〉
サフランと同様に綺麗な黄色になりますが、水性であるサフランと違いターメリックは油性ですので、スープや煮込みよりもピラフや炒め物に向いています。
少し独特な香りと苦味があるので少量を加えて下さい。
サフラン同様に水に溶けやすい性質で、クチナシの実を砕いて水に浸すか煮出して使います。砕いたクチナシの実は料理の後で取り出しやすいようにお茶パックなどに入れて使用してみて下さい。
サフランの使用は、4000年以上前から行われていると言われています。
青銅器時代にクレタ島にて原種の中で極長のめしべをもつ個体が選別されて変異体ができ、それがアナトリアの地中海地方を中心に東地中海や南ヨーロッパで栽培されていたようです。
アナトリアとは?文明の発祥地である小アジアの歴史や遺跡
ギリシャのクレタ島クノッソス宮殿の壁には女性がサフラン摘みをしている様子が描かれたフレスコ画も残っていたり、ギリシャ神話やホメロスの叙事詩『イーリアス』、また旧約聖書にもサフランについての記載があります。
最初のサフランに関する記録としては、紀元前7世紀のアッシリア王アッシュルバニパルが収集した植物記録によるもので、アッシリアやバビロニアでは主に薬用として使われていました。
古代の地中海世界では主に薬草として使用されていましたが、その他に香水、軟膏、ポプリ、マスカラ、祭壇、および治療にも使用されていました。
古代メソポタミアの紀元前2200年代、アッカド王サルゴンはアッカド語でサフランの町を意味する“Azupiran”で誕生したと言い、ヒッタイト語でもサフランの意で “Azupiran”が使用されています。
メソポタミアは古代文明発祥の地!メソポタミア文明の5つの特徴と歴史
アナトリアでは、紀元前4世紀には南部のキリキアにて当時の世界で最高級のサフランが栽培されており、主に軟膏や香水に使用されていました。ビザンツ帝国時代にはイズミールで栽培されていたことが知られており、オスマン帝国時代には最も重要な輸出品の一つとなっていました。
イラクでは、5万年前の先史時代の動物の絵にサフラン由来の顔料が使われており、シュメールでは野生のサフランを治療や魔法薬のため、古代エジプトの医師は消化器系の治療に、古代レバノンでは織物の染料として使用し、フェニキア人達は染料とうつ病治療に利用するためにサフランの取引をしていたと言います。
古代ローマでは、富裕層はサフラン風呂に毎日入り、ワインにもサフランを入れて飲んでいたようです。また、皇帝ネロが町に入る際は道にサフランを撒いていたとも言います。
そんな時、大量のサフランが積まれた貨物船がスイスのバーゼルへ向かう途中で貴族グループによって奪取されてしまうのです。奪われたサフランは363㎏、現在の市場価格で30万ポンド(約4600万円以上)以上の価値があったと言います。こうして、奪われたサフランを奪還するまで14週間にも及ぶ「サフラン戦争」が繰り広げられました。
このように14世紀の貿易は海賊行為が横行し、地中海では金には目もくれず、サフランを乗せたヨーロッパへ向かうヴェネツィアとジェノバの船が狙われる事態となっていました。
これに懲りたスイスのバーゼルの町は、輸入に頼れなかったので自分たちでサフラン栽培を始めサフラン文化を産みだしたのです。
フランスは遅く13世紀になって栽培を始めました。また、15世紀のフランスでは、サフランの貴重さからサフラン農家に多くの税が課されていたと言います。
イギリスでは、14世紀に東部で栽培が広がりました。
ちなみに、中世~近世のドイツとスイスでは、サフランの偽造は重罪とされ極刑であったと言います。
サフランは野生では繁殖できないため、人の手で球根から増やして栽培しなくてはなりません。
球根は3~4cmで、大きければ大きい程サフランの収穫量が見込めます。
収穫しためしべは、風通しの良い日影でしっかり乾燥させた後、密封して保管します。
湿気に弱いので、乾燥材も一緒にいれて保管することをおすすめします。
イランに続いてスペイン、インド、ギリシャ、アゼルバイジャン、モロッコ、イタリアが主な生産地ですが、フランスやアメリカ、そしてトルコでは黒海に近い町サフランボルでも生産されています。
トルコ黒海地方、イスタンブールから東へ約400Km、首都アンカラから北へ200Kmの距離にある町「サフランボル」は、トルコを代表するサフランの産地で、サフランが町の名の由来となっています。
ちなみに、サフランボルではトルコ伝統菓子ロクム(ターキッシュデライト)が名物で、サフランを使ったサフラン風味のロクムも有名です。
18~19世紀の伝統的なオスマン建築の木造民家が残っている素朴なこの町は、1994年にユネスコ世界文化遺産に登録され、世界中から観光客が訪れる人気観光地でもあります。
サフランボル市街(文化遺産・1994年)
日本のサフランは世界的にも高品質で、大分県竹田市が代表的な産地でとして国内生産のほぼ全てを占めていますが、最近では山梨県甲府市産のものも有名です。
海外では畑での栽培が一般的です。しかし、大分県竹田市では雨量を気にせずにできる大変珍しい室内で開花させる「竹田式」栽培がおこなわれています。開花は室内ですが、開花後に球根を育てるために稲刈りが終わった後の11月頃に水田に植え、田植えが始まる前の4月下旬までに球根を掘り起こし保存し、9月中旬に室内で栽培し開花~収穫する独特な方法です。
この方法により、ベストな状態でサフラン栽培が可能となったと共に、水稲農家がお米の裏作としてサフランを栽培して日本のサフラン市場を担うことに成功しました。
トルコ料理おすすめランキングBEST20!ケバブだけじゃない絶品グルメのレシピ
オスマン帝国時代から残る伝統的なトルコのデザートです。サフランの鮮やかな黄色が効いたライスプティングで、ほんのり甘くて軽いので食後のデザートにぴったり。
昔から、結婚式や出産祝いや宗教のお祝いの日に作られてきました。
世界で愛されるライスプディングのおすすめレシピ!各国の作り方の違いは?
ピラフは世界三大米料理の一つ!歴史やおすすめ料理・レシピを解説
このほかに、外側をサフランでたっぷり贅沢にコーティングしたバージョンの豪華なサフランロクムもあります。
ターキッシュデライト(ロクム)は魔法のお菓子?映画で有名なトルコ伝統名物
サフランボルにある1936年創業の老舗炭酸飲料会社バーラル・ガゾズ(Bağlar Gazoz)社が出している商品で、ジンジャー味の炭酸飲料にサフランエキスが加わった黄色いジンジャエールの様なドリンクです。
サフランの香りのコロンヤは、香りはサフランの花の香で色は黄色、とってもフレッシュでわずかにジャスミンの香りにも似ています。
トルコ旅行でおすすめのお土産ランキングBEST25!雑貨・お菓子・化粧品
実は、サフランの使い方は色を付けるスパイスとしてだけではありません。染料として、また栄養豊富でさまざまな効能を持つことから生薬としても使われ続けてきました。
そんなサフランの用途、高価である理由、効能、サフランを使った料理レシピなど、サフランの魅力の全てをここで解説いたします。
目次
サフランとは?
サフランはアヤメ科でクロッカスの仲間の可愛らしい多年草です。学名はクロッカス・サティウスと言い、鮮やかな紫色の花は見た目も美しく、その花の中の真っ赤な長いめしべ(柱頭)のみを乾燥させて香辛料「サフラン」として使われます。
1.5~3cmくらいの赤い糸くずのような見た目で、極少量でも綺麗な黄色に染まるサフランは、重量の約10万倍の量の水を黄色に染めることができると言います。
希少なため非常に値段が高く、世界一高価なスパイスとも言われています。過去には金と同等の価値を持っていた時代もありました。
サフランは地中海原産で、紀元前の大昔からスパイス・染料・生薬として利用されてきました。主に地中海と同等の緯度にある国々で作られていますが、現在の主要生産国はイランで、世界生産量の90%以上を占めています。続いてスペイン、インド、ギリシャ、アゼルバイジャン、モロッコ、イタリアの順で、フランスやアメリカ、そしてトルコでは黒海に近い町サフランボルでも生産されています。
現在は、アラビア、中央アジア、ヨーロッパ、インド、イラン、モロッコ、コーンウォールなどの料理で広く一般的に使われます。
地中海はココが魅力!絶景リゾート11選+クルーズ、おすすめグルメまで解説
サフランはどんな味?
サフランは気にならない程度ほんのりとだけ苦みがあります。サフランにはサフラノールという香り成分が含まれており、ちょっとビターな薬草や干し草のような独特な香りがします。この香りは魚介類と相性が良いため、サフランはシーフード料理に特に好まれて使われるのです。サフランの値段が高い理由
サフランは繁殖能力がなく野生では育たないため人の手で育てなければなりません。しかも栽培が労働集約的であり、花一輪からわずかしか採れず、一つ一つ手作業でめしべを積む作業に熟練を要します。
サフランの花は年に一回10月中旬にのみ咲き、一株に多くて4輪しかつかず、まためしべは花一輪から1本でその上部のサフランとして使われる赤い柱頭は3本のみしかありません。
1輪から3本しか取れないサフランは、1g生産するために160輪の花が必要となります。サッカーコートと同等の広さの畑からようやく500gのサフランが採れ、1㎏のサフランを摘むのには40日間昼夜働かなければならないと言われていますので、大変希少であることがお分かりいただけるかと思います。
また、開花期間は約2週間に集中しており、明朝に花が咲いた後はしぼむのが速いため、しぼむ前のめしべの収穫には敏速さと人員が必要となります。
質の良いサフランはだいたい1g=1,000円以上と非常に高価なため、市場では混合物が加えられたものや偽物などが多く流通しているので注意する必要があります。
良質なサフランの選び方
サフランの色はオレンジがかった赤色をしており、赤が濃いほど良質とされています。下記が新鮮で純粋なサフランの特徴ですので、選ぶ際にお気を付けください。- 短すぎず、長さがそろっている。
- 折れていない。
- わずかに伸縮性がある。
- 黄色やオレンジや白っぽい物が入っていない鮮度のある真っ赤なもの。
- ほんのわずかに湿っている。
- 記載されている収穫の日付が新しい。
サフランはどれでも同じではなく、生産国、めしべ以外の部分の混入率、成分によってグレードがあります。通常は国際標準化機構の承認を受けてパッケージに表示してありますが、粗悪品も多く出回っているため、パウダー状のものではなくそのままの形のホールで買うのがおすすめです。
ちなみに、めしべの真っ赤な柱頭のみの物が一級品とされており、イラン産では「サルゴル」、スペイン産では「クーぺ」、カシミール産では「モングラ」、アフガニスタン産では「ネギン」と呼ばれています。
香辛料(スパイス)だけじゃない!サフランの用途
サフランは現在スパイスとしての利用がほとんどですが、それだけではなく、古代より生薬や染料として広く使われてきました。
生薬・医薬品
サフランには癌抑制、突然変異阻害、免疫調節、抗酸化、呼吸調整、食欲調節、肌がすべすべになる、ストレス緩和、ホルモン調整などの効果があるとされ、特に婦人科系の症状に良いと言われています。あの有名なアレキサンダー大王は戦闘での傷の治療のためにサフラン風呂に浸かっていました。
世界を制した若き英雄アレクサンドロス(アレキサンダー)大王|トルコを通って東方遠征!
また、絶世の美女として知られるクレオパトラは、媚薬として男性と会う前にはサフラン入りの馬乳風呂に入り、サフラン化粧水を使っていたそうです。
クレオパトラの激動の生涯と逸話|絶世の美女が歴史に残したものとは?
染料・香料
サフランは中国とインドでは特に布地の染料として使用され、古代レバノンのシドンやティルスなどの町では、織物の染料としていました。古代ギリシャでは、サフラン染の衣服は高貴な王族のみが着用できたと言われています。サフランは香水やお酒の風味付けにも使用されています。
サフランの栄養と効果・効能
古代より生薬として使われてきたサフランには、黄色い天然色素成分クロシン・クロセチン、香り成分サフラーナ・苦み成分ピクロクロシンなどの特有の成分が含まれ、現在でも栄養補助食品や生薬として使われ、以下のような効果が期待できると言われています。
- 強力な抗酸化効果
- 気分改善、抗うつ効果
- 癌予防効果
- 月経前症候群(PMS)の症状緩和効果
- 性欲促進・媚薬効果
- 子宮収縮効果
- 食欲抑制効果
サフランの栄養価(100g当たり)
エネルギー | 310kcal |
タンパク質 | 11.4g |
脂質 | 5.85g |
炭水化物 | 65.4g |
食物繊維 | 3.9g |
カルシウム | 111mg |
鉄分 | 11.1mg |
マグネシウム | 264mg |
リン | 252mg |
カリウム | 1720mg |
ナトリウム | 148mg |
亜鉛 | 1.09mg |
マンガン | 28.4mg |
セレン | 5.6µg |
ビタミンC | 80.8mg |
ナイアシン | 1.46mg |
ビタミンB6 | 1.01mg |
ビタミンA/RAE | 27µg |
サフランの主な有効成分と効能
- クロシン・クロセチン(黄色い天然色素でβカロチンの仲間):眼精疲労改善、血流促進、睡眠障害改善、シミ・くすみ予防、疲労回復、大腸がん予防など
- サフラーナ(抗酸化作用とフリーラジカル除去作用のある香り成分):癌予防、抗うつ、意欲維持、睡眠の質を改善、ストレス軽減、記憶力アップ、月経誘発など
- ピクロクロシン(苦味成分):記憶障害の改善など
サフランの使い方と注意点
- サフランの成分は水に溶けやすいので、水に浸けてしばらく置いてから使用します。
- 劣化しやすいので空気に触れないように密閉して冷暗所で保存します。
- 大量摂取や妊娠中の摂取には危険が伴いますので要注意。
サフランを使った料理のレシピ
サフランは水に溶ける性質があるので、料理に使う際は水やぬるま湯に少量のサフランを入れて色出ししたものを使います。そんなサフランを使った綺麗な黄色とほのかな香りが食欲をそそるおすすめ料理とその作り方をいくつかご紹介いたします。
サフランライス
添えただけで見た目も華やかになる鮮やかな黄色のサフランライスは、定番のカレーのお供にはもちろん、シーフード料理やチキン料理にも相性ピッタリ。是非いつものライスのアレンジとして作ってみて下さい。
サフランライスの材料<2人分>
- 米:2合
- 水:2合分適量
- サフラン:一つまみ(10~15本くらい)
- オリーブオイルまたはバター:小さじ1程度
- 塩:少々
サフランライスの作り方
- ①お米を洗い、炊飯器にお米と目盛りの分量の水を入れます。
- ②サフランを入れて20~30分程度、色が出るまで置きます。
- ③オリーブオイルまたはバター、塩を加えて軽く混ぜてから炊き上げます。
サフランティー
とっても簡単で心も体もほっとするサフランティーは、寝つきが悪い時や生理期間、更年期症状にテラピー効果が期待できるのでおすすめです。簡単に淹れられますので普段のティータイムに是非取り入れてみて下さい。
サフランティーの材料
- サフラン:一つまみ(5~10本程度)
- 熱湯:100ml(カップ1杯弱)
サフランティーの作り方
- ①カップにサフランを入れて熱湯を注ぎます。
- ②綺麗な黄色になったら出来上がりです。
パエリア
フライパン一つで本格的に作れるスペイン料理のパエリアは、サフランの綺麗な黄色と魚介の味が効いてとっても美味しく、豪華な見た目はパーティー料理としても大活躍です。
パエリアの材料<2~3人分>
- 玉ねぎ:1個 ※みじん切り
- 赤パプリカ:半分~1個 ※さいの目切り
- ピーマン:1個 ※さいの目切り
- オリーブオイル:50ml(大さじ3弱)
- ニンニク:4片
- 完熟トマト:小3個 ※みじん切り(またはトマトソース240ml)
- ローリエ:2枚
- パプリカパウダー:小さじ1
- サフラン:一つまみ(20本くらい)
- 塩:少々
- 胡椒:少々
- 白ワイン:1/4カップ(50ml)
- 皮なし鶏モモ肉:4枚 ※一口大より小さめ
- パセリの葉 :2~3本分 ※みじん切り
- 米:2カップ ※リゾット専用米、バレンシア米(ボンバ米)がおすすめ。
- チキンストック:1L
- 大きめのエビ:10匹(尾を残して皮を剥く)
- ムール貝:10~12個
- イカ:250g
- レモン:適量
パエリアの作り方
- ①お米を洗い、野菜と鶏肉をそれぞれ適当な大きさに切っております。
- ②大き目で浅すぎないフライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱します。
- ③玉ねぎ、ピーマン、にんにくを加え、玉ねぎが半透明になるまで炒めます。 刻んだトマト、ローリエ、パプリカ、サフラン、塩、コショウを加えます。 5分間かき混ぜながら炒めます。
- ④ 白ワインを加えて10分煮込みます。味見をして必要に応じて塩を加えます。
- ⑤ ④に鶏肉と米を加えて1分ほど炒めます。
- ⑥チキンストックを縁からそっと回し入れ、フライパンを揺さぶりながらお米を均一にします。
- ⑦弱火で煮込み、1~2回フライパンを揺すります。
- ⑧蓋をせずに15~18分間煮込んだ後、エビ、ムール貝、イカを乗せて約5分間調理します。(その間、かき混ぜないでください。)
- ⑨お米の芯がなくなり火が通り切ったら出来上がりです。芯が残っている場合は、お湯かチキンストックを追加して煮込んでください。
- ⑩フライパンを火から下してタオルか布巾で包んで約10分間休ませます。
- ⑪お皿に盛ったら切ったレモンを添えてパセリを散らしてできあがりです。
ブイヤベース
地中海シーフード料理の代表とも言える煮込み料理のブイヤベース。魚介の出汁が効いてホッと温かいこの料理はフランスのマルセイユ名物の伝統魚スープです。魚介たっぷりの贅沢なこの味を是非家庭で作ってみて下さい。
ブイヤベースの材料<4~6人分>
〈A:ハーブ束〉- 長ネギの緑部分:1本分
- 生タイム:少々
- ローリエ:3枚
- パセリ:2~3本 ※茎はそのまま、葉はみじん切り
- オレンジの皮:2片 ※皮を剥いたもの2片
〈B:スープ〉
- 鷹の爪:1本 ※種を除いてみじん切り
- オリーブオイル:大さじ4
- 玉ねぎ:小さめ2つ ※みじん切り
- 長ネギ白部分:1本 ※薄く斜め切り
- フェンネル(またはウイキョウ、ディル):1本 ※みじん切り。
- ニンニク:4片 ※みじん切り
- トマトピューレ:大さじ1
- スターアニス(八角):1つ
- 白ワイン(またはペルノ)大さじ2
- 完熟トマト:大きめ4個 ※みじん切り
- サフラン:一つまみ(20本ほど)
- フィッシュブイヨン:1.5L
- じゃがいも:1/4個
- 白身魚:1Kg ※ボラ、エビ、アンコウ、タイなど白身魚
- ムール貝(またはあさり):10~15個
〈C:ルイユソース〉
- ニンニク:2片
- 鷹の爪:1本 ※種を除いてみじん切り
- サフラン:一つまみ(10~15本ほど)
- ジャガイモ:1/4個 ※Bのスープで煮込んでおいたもの。
- 卵黄:1つ
- オリーブオイル:100ml
- レモン汁:大さじ1
ブイヤベースの作り方
- ①材料をそれぞれ適当な大きさに切ります。
- ②〈Aハーブ束〉を作ります。タイム、ローリエ、パセリの茎部分、オレンジの皮、鷹の爪を長ネギの緑部分で包んでタコ糸で巻きハーブの束にしておきます。
- ③〈Bスープ〉を作ります。大き目の鍋にオリーブオイルを入れて熱し、玉ねぎみじん切り、スライスした長ネギとウイキョウを入れて柔らかくなるまで約10分間炒めます。
- ④ニンニクを加えて約2分間炒めた後、②のハーブの束、トマトピューレ、スターアニス、白ワイン、刻んだトマトとサフランを加えます。
- ⑤かき混ぜながら1~2分ほど煮込み、フィッシュブイヨンを加えます。
- ⑥塩コショウで味を調えて、ジャガイモを加えて煮込み、火が通り柔らかくなったらソースのために取り出しておきます。
- ⑦スープを煮込んでいる間に〈Cルイユソース〉を作ります。乳鉢にニンニク、鷹の爪、サフランと塩一つまみを入れて乳棒で潰します。⑥で調理済みのジャガイモを潰してペースト状にします。黄身とオリーブオイルを加えてマヨネーズ状になるまで泡だて器で混ぜ合わせます。これらを合わせてレモン汁を加えて混ぜたらルイユソースの出来上がりです。
- ⑧魚とムール貝を⑥のスープに加えて、魚はほろほろ柔らかく、ムール貝は口が開くまで煮込んだら出来上がりです。
- 手間がかかりますが、⑥のスープからハーブの束とスターアニスを取り除いて、スープをブレンダーでスムージーのように滑らかにして網で濾し、その後に火の通りにくい魚から順に濾したスープに入れて煮込み、最後にムール貝を入れて口が開くまで5分ほど煮込むとより本格的で美味しく召し上がれます。
- ⑨穴あきお玉などで崩れないように魚介をスープから取り出してお皿に盛り、スープを上から注いで上にパセリを散らします。お好みで⑦のルイユソースを添えてめしあがってください。
サフランがないときの代用
高価で日本の台所ではあまり出番のないスパイスのサフランを常備しているご家庭は少ないでしょう。しかしご心配なく!サフランが無くても身近で手軽なスパイスで代用できるのです。ターメリック
ウコンとも呼ばれるショウガ科のターメリックは皆さんの家庭にもあることを多いのではないでしょうか。カレーに欠かせないターメリックは、パウダー状で使い安く、安価で手に入りやすいスパイスです。サフランと同様に綺麗な黄色になりますが、水性であるサフランと違いターメリックは油性ですので、スープや煮込みよりもピラフや炒め物に向いています。
少し独特な香りと苦味があるので少量を加えて下さい。
くちなし
栗ご飯やきんとん、たくあんの色付けによく使われるのがくちなしです。香りも味も無いので、サフランの代用として色付けに使いやすいスパイスです。サフラン同様に水に溶けやすい性質で、クチナシの実を砕いて水に浸すか煮出して使います。砕いたクチナシの実は料理の後で取り出しやすいようにお茶パックなどに入れて使用してみて下さい。
ベニバナ(サフラワー)
海外でもサフランの代用として一般的に使われているのが紅花です。サフランは漢字では蕃紅花(ばんこうか)と書きますが、紅花もサフランに似ていて綺麗な黄金色を出します。使い方はサフランと同じですが、サフランのような風味はなく少し発色が弱いので、ぬるま湯かお湯で濃いめに抽出してご使用ください。サフランの歴史
サフランの使用は、4000年以上前から行われていると言われています。
青銅器時代にクレタ島にて原種の中で極長のめしべをもつ個体が選別されて変異体ができ、それがアナトリアの地中海地方を中心に東地中海や南ヨーロッパで栽培されていたようです。
アナトリアとは?文明の発祥地である小アジアの歴史や遺跡
ギリシャのクレタ島クノッソス宮殿の壁には女性がサフラン摘みをしている様子が描かれたフレスコ画も残っていたり、ギリシャ神話やホメロスの叙事詩『イーリアス』、また旧約聖書にもサフランについての記載があります。
最初のサフランに関する記録としては、紀元前7世紀のアッシリア王アッシュルバニパルが収集した植物記録によるもので、アッシリアやバビロニアでは主に薬用として使われていました。
古代の地中海世界では主に薬草として使用されていましたが、その他に香水、軟膏、ポプリ、マスカラ、祭壇、および治療にも使用されていました。
古代メソポタミアの紀元前2200年代、アッカド王サルゴンはアッカド語でサフランの町を意味する“Azupiran”で誕生したと言い、ヒッタイト語でもサフランの意で “Azupiran”が使用されています。
メソポタミアは古代文明発祥の地!メソポタミア文明の5つの特徴と歴史
アナトリアでは、紀元前4世紀には南部のキリキアにて当時の世界で最高級のサフランが栽培されており、主に軟膏や香水に使用されていました。ビザンツ帝国時代にはイズミールで栽培されていたことが知られており、オスマン帝国時代には最も重要な輸出品の一つとなっていました。
イラクでは、5万年前の先史時代の動物の絵にサフラン由来の顔料が使われており、シュメールでは野生のサフランを治療や魔法薬のため、古代エジプトの医師は消化器系の治療に、古代レバノンでは織物の染料として使用し、フェニキア人達は染料とうつ病治療に利用するためにサフランの取引をしていたと言います。
古代ローマでは、富裕層はサフラン風呂に毎日入り、ワインにもサフランを入れて飲んでいたようです。また、皇帝ネロが町に入る際は道にサフランを撒いていたとも言います。
希少で貴重なサフランが引き起こした「サフラン戦争」
14世紀のヨーロッパでは黒死病(ペスト)が流行り、その特効薬とされたのがサフラン配合の薬でした。サフランの需要が劇的に増加したのに加え、サフラン農家の多くが黒死病で死亡した為、サフランをヨーロッパ以外から大量に輸入しなくてはならず、ヴェネツィアとジェノバの商船がロードス島など南地中海方面からサフランをヨーロッパに運んでいました。そんな時、大量のサフランが積まれた貨物船がスイスのバーゼルへ向かう途中で貴族グループによって奪取されてしまうのです。奪われたサフランは363㎏、現在の市場価格で30万ポンド(約4600万円以上)以上の価値があったと言います。こうして、奪われたサフランを奪還するまで14週間にも及ぶ「サフラン戦争」が繰り広げられました。
このように14世紀の貿易は海賊行為が横行し、地中海では金には目もくれず、サフランを乗せたヨーロッパへ向かうヴェネツィアとジェノバの船が狙われる事態となっていました。
これに懲りたスイスのバーゼルの町は、輸入に頼れなかったので自分たちでサフラン栽培を始めサフラン文化を産みだしたのです。
世界へ伝搬された貴重なサフラン
東方
紀元前10~11世紀頃にカシミール地方、そこから紀元前5世紀頃までにインドへ伝わりました。中国には紀元前2世紀頃に伝わったと言われ、中国ではワインの香り付けや染色に使用されていたようです。一説では、モンゴル人が中国に伝えたとも言われています。ヨーロッパ
スペインには8世紀にムーア人によってもたらされ、ヨーロッパ西部には十字軍がもたらせたとも言われています。フランスは遅く13世紀になって栽培を始めました。また、15世紀のフランスでは、サフランの貴重さからサフラン農家に多くの税が課されていたと言います。
イギリスでは、14世紀に東部で栽培が広がりました。
ちなみに、中世~近世のドイツとスイスでは、サフランの偽造は重罪とされ極刑であったと言います。
アメリカ
ヨーロッパからの移民により17世紀頃に持ち込まれ、ペンシルバニア東部に住み着いた入植者たちによって1730年までには広く栽培されるようになりました。サフランはどうやって作られるの?
サフランは野生では繁殖できないため、人の手で球根から増やして栽培しなくてはなりません。
球根は3~4cmで、大きければ大きい程サフランの収穫量が見込めます。
サフランの栽培方法
- 8月半ば~9月半ば、有機肥料を混ぜた水はけのよい土10㎝の深さに球根を植えます。球根と球根の間は20cmほど空けます。
- 日光が良くあたる場所で育てます。
- 地中海性気候に適した植物ですので、暑く乾燥した夏の風が吹く半乾燥気候で育ちます。そのため、耐寒性はありますが高温多湿を嫌います。
- 水のやり過ぎに注意し、土が乾いたら適度にあげます。
- 30㎝程に成長し綺麗な紫色の花が咲きます。
- 開花時期は10月半ば~11月半ば。開花期間は2週間ほど。
- 春は枯れて球根のみとなってしまいます。
- 夏は休眠期間ですので、6月末頃に球根を取り出してネットなどに入れて薄暗い風通しの良い場所で保管します。
- 元の球根には多くて7個ほど新しい球根がつきますので、それを分球して増やします。
サフランの収穫方法
10月半ばから咲き始めるサフランの花は、明朝に咲き切った後すぐにしぼみ始めますので、この機を逃さずにしぼむ前に素早く赤いめしべを収穫します。収穫しためしべは、風通しの良い日影でしっかり乾燥させた後、密封して保管します。
湿気に弱いので、乾燥材も一緒にいれて保管することをおすすめします。
サフランの産地
サフランは、西はスペインから地中海沿岸、東はカシミール地方にかけた一帯が主な産地となっており、世界で年間約300トン生産され、その内の90~93%が昔ながらの製法で生産している高品質なイラン産です。イランに続いてスペイン、インド、ギリシャ、アゼルバイジャン、モロッコ、イタリアが主な生産地ですが、フランスやアメリカ、そしてトルコでは黒海に近い町サフランボルでも生産されています。
トルコの世界遺産サフランボルの名前の由来はサフラン
トルコ黒海地方、イスタンブールから東へ約400Km、首都アンカラから北へ200Kmの距離にある町「サフランボル」は、トルコを代表するサフランの産地で、サフランが町の名の由来となっています。
ちなみに、サフランボルではトルコ伝統菓子ロクム(ターキッシュデライト)が名物で、サフランを使ったサフラン風味のロクムも有名です。
18~19世紀の伝統的なオスマン建築の木造民家が残っている素朴なこの町は、1994年にユネスコ世界文化遺産に登録され、世界中から観光客が訪れる人気観光地でもあります。
サフランボル市街(文化遺産・1994年)
サフランは日本でも栽培されている
日本には江戸時代に漢方として伝わり、明治時代に栽培されるようになりました。日本のサフランは世界的にも高品質で、大分県竹田市が代表的な産地でとして国内生産のほぼ全てを占めていますが、最近では山梨県甲府市産のものも有名です。
海外では畑での栽培が一般的です。しかし、大分県竹田市では雨量を気にせずにできる大変珍しい室内で開花させる「竹田式」栽培がおこなわれています。開花は室内ですが、開花後に球根を育てるために稲刈りが終わった後の11月頃に水田に植え、田植えが始まる前の4月下旬までに球根を掘り起こし保存し、9月中旬に室内で栽培し開花~収穫する独特な方法です。
この方法により、ベストな状態でサフラン栽培が可能となったと共に、水稲農家がお米の裏作としてサフランを栽培して日本のサフラン市場を担うことに成功しました。
サフランを使ったトルコ料理・スイーツ
古代からサフランが栽培されてきたトルコの地では、現在でもサフランを使ったものが沢山あります。その中からいくつかピックアップしてご紹介したいと思います。トルコ料理おすすめランキングBEST20!ケバブだけじゃない絶品グルメのレシピ
ゼルデ・タトゥルス(Zerde Tatlısı)
オスマン帝国時代から残る伝統的なトルコのデザートです。サフランの鮮やかな黄色が効いたライスプティングで、ほんのり甘くて軽いので食後のデザートにぴったり。
昔から、結婚式や出産祝いや宗教のお祝いの日に作られてきました。
世界で愛されるライスプディングのおすすめレシピ!各国の作り方の違いは?
サフラン入りピラフ(Safranli Pilav)
炊いている時にサフランの香り広がる黄金色のサフラン入りピラフです。山ブドウの一種カレンズ、またはお肉やチキンと一緒に炊かれるとっても贅沢なこのピラフは、断食明けや宴会の料理として主に作られます。キョフテやチキン、ケバブに添えるとより一層美味しさが引き立ちます。ピラフは世界三大米料理の一つ!歴史やおすすめ料理・レシピを解説
サフラン入りチキンスープ(Safranli Tavuk Corbasi)
野菜と一緒にコトコトじっくり煮込まれた骨付き鶏モモ肉に、サフランの香りと黄色がアクセントになって食欲を引き立たせ、冬の寒い日に心も体も温めるチキンスープです。栄養があってとっても美味しいので薬膳スープとしてもおすすめです。サフラン風味ロクム(Safranli Lokum)
トルコの主要サフラン生産地サフランボルの名物、求肥のようなもちもちの生地に薄っすら色づいた黄色とサフランの風味が加わった品の良い味のロクム(ターキッシュデライト)です。このほかに、外側をサフランでたっぷり贅沢にコーティングしたバージョンの豪華なサフランロクムもあります。
ターキッシュデライト(ロクム)は魔法のお菓子?映画で有名なトルコ伝統名物
サフランを使ったトルコのおすすめのお土産
サフラン入り蜂蜜(Safranli Bal)
トルコのお土産としても人気の蜂蜜ですが、なんとサフランがたっぷりと入った蜂蜜もあるのです。サフランの効能と蜂蜜の効能がコラボし体にとってもよく、砂糖の代わりにチャイに入れて飲むにもおすすめです。サフラン石鹸(Safranli Sabun)
サフランオイルとサフランが原料の黄色い手作り石鹸です。天然石鹸ですので顔、体、髪の毛と全身に使え、毛穴の汚れやニキビなどに良いと言われています。サフランの花や葉入りのものなどもあります。サフラン入り炭酸飲料(Safranli Gazoz)
なんとトルコにはサフランエキス入りの炭酸飲料も有るのです!サフランボルにある1936年創業の老舗炭酸飲料会社バーラル・ガゾズ(Bağlar Gazoz)社が出している商品で、ジンジャー味の炭酸飲料にサフランエキスが加わった黄色いジンジャエールの様なドリンクです。
サフラン・コロンヤ(Safran Kolonyasi)
トルコの生活でなくてはならないのがコロンヤです。コロンヤはアルコール度数70~90%のエチルアルコールに香料が入った液体で、お客さんが来た時や、夏の暑い日によく使います。アルコール度数が高い為、手に付けるとすぐに蒸発し、爽快感と良い香りが残るコロンです。サフランの香りのコロンヤは、香りはサフランの花の香で色は黄色、とってもフレッシュでわずかにジャスミンの香りにも似ています。
トルコ旅行でおすすめのお土産ランキングBEST25!雑貨・お菓子・化粧品