トルコライスはトルコ料理？由来や発祥の店、基本レシピを徹底解説 | トルコ旅行・トルコツアー おすすめプラン満載の【ターキッシュエア＆トラベル】

トルコライスは、実はトルコ料理ではありません！長崎のご当地洋食として有名で、ひとつのお皿に主に豚カツ・ナポリタン・ピラフの3種類を盛り合わせたボリュームある料理です。ひとつのお皿に複数のメイン料理が盛られていることから、「大人のお子様ランチ」と呼ばれることも。

「ライス」が入っているからトルコ炒飯？ピラフ？など、「トルコライス」というネーミングだけではいまいちどんな料理か想像しづらいと思います。そこで、ここではトルコライスの由来や基本レシピを解説します。

トルコライスとは？「大人のお子様ランチ」

トルコライスは、実はトルコ料理ではありません！長崎のご当地洋食として有名で、ひとつのお皿に主に豚カツ・ナポリタン・ピラフの3種類を盛り合わせたボリュームある料理です。ひとつのお皿に複数のメイン料理が盛られていることから、「大人のお子様ランチ」と呼ばれることも。

長崎ではご当地グルメとして名物なだけあって、洋食店や喫茶店ではたいていトルコライスがメニューにあるほど。旅行誌にもよく掲載されていて、長崎ちゃんぽんに次ぐメジャーな料理です。

トルコライスは長崎だけじゃない！

長崎以外の地域にも、以下のように内容の異なるトルコライスがあるので一部を紹介します。


いずれのトルコライスも一皿で複数のメイン料理が楽しめるのに加え、とにかくボリューム満点なのでお腹もしっかり満たされる食べ応え十分な料理です。

トルコライスのカロリーは見た目どおり！

トルコライスはボリュームある見た目どおりカロリーもかなり高いです。
定番の、豚カツ・ナポリタン・ドライカレーにデミグラスをかけた一皿でなんと1200kcalほど！

お店によって組み合わせが異なるので正確なカロリーを計算するのは難しいですが、2種類の炭水化物の上にさらに豚カツやソースとしてカレーやドミグラスソースが乗っているとなると・・・
当然のカロリーですよね。（汗）でも、食べた後の満足感で心満たされる事間違いなしです！

トルコライスの名前の由来

トルコライスの名前の由来は諸説あります。

• トルコのピラウ（ピラフ）をベースに作られたから
• レストラントルコが出していたメニューが店名からとられその後他店に広がった
• 料理が作られた当時「トルコ」と名付けるのが流行っていたから便乗した
• トルコライスを構成するそれぞれの料理の国の中間がトルコだから
• 和洋中3つの食材と3つの色を意味する「トリコロール」が徐々に変化して「トルコ」ライスになった

これ以外にもさまざまな説がありますが、有力なのが最初に挙げたピラウ（ピラフ）説。

日本でもお馴染みのピラフはトルコではピラウと呼ばれ、実はれっきとしたトルコ料理なんです。そのトルコ料理であるピラフにお肉をトッピングし、付け合わせにスパゲッティを乗せ今の形になったというのが一番メジャーな説かもしれません。

トルコライスは1950年代に誕生したと言われていますが、残念ながら生まれた経緯も名前の由来も含めて確かなことは分かっていません。

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トルコライス発祥の店は？

トルコライスは長崎のご当地グルメとして長崎の名物料理のひとつでもありますが、由来と同様にトルコライスを最初に提供したお店というのもハッキリと分かっていないようです。最も有力な説としては、上記でも紹介した「レストラントルコ」が挙げられるでしょう。

長崎に数あるトルコライスの有名店の中でも、長崎県長崎市の思案橋にある人気店、喫茶店「ツル茶ん」も、“トルコライス元祖の店”として紹介されることがあります。しかし、これは同店の店主が「元祖ではない」と否定しています。一方、「ツル茶ん」は大正14年創業の老舗であり、現存するトルコライスを提供する店としては最古と言えるかもしれません。

東京でトルコライスを食べるならここがオススメ！

長崎にはトルコライスを出すお店が多くありますが、残念ながら東京にはあまりありません。
ですが、東京にもトルコライスを専門に出しているお店があるんです！

渋谷区神泉町（奥渋谷）にある「トリコ（TORICO）」というお店なのですが、こちらのお店はトルコライスの専門店だけあって、ライス・スパゲティ・フライ・ソースをカスタマイズ出来るのが魅力。

さらにはトッピングも出来るので、自分好みのトルコライスが食べられます♪
東京で食べられるトルコライス専門店、是非行ってみてはいかがですか？

トルコにトルコライスはない！

残念ながら本場トルコにはトルコライスのような料理はありません。トルコはイスラム圏でもあるので豚肉を食べないため、豚カツが乗ることがまずあり得ません。
ただ、トルコ料理のケバブでは、ひとつのお皿にケバブと一緒にサラダやピラフなどを盛ることがあります。料理の内容こそ全く異なりますが、ワンプレートにさまざまな料理を盛る点では、「トルコライス」と通ずる点があるかもしれませんね。

トルコのピラフは世界三大“米”料理の一つ

世界三大米料理と言われているお米料理をご存じですか？一般的に言われているのが、大きな鍋でお米と一緒に魚介類やお肉を炊き上げたスペイン料理の「パエリア」、バターで炒めたお米をスープで炊いたイタリア料理の「リゾット」、そして、炒めたお米を出汁で炊き上げたトルコ料理の「ピラフ」です。

トルコ料理であるピラフの作り方は比較的パエリアに似ていますが違う点を挙げるならば、パエリアはメイン料理であるのに対して、トルコのピラフは付け合わせとして食べられることがほとんどという点です。日本ではピラフは一品料理のひとつとして出されているお店がほとんどではないでしょうか。同じ料理でも食文化の違いで出し方が異なるのは面白いですね！

世界三大米料理の一つ「ピラフ（Pilav）」：サーデ・ピラウ、ハムシ・ピラウなど

トルコライスの基本レシピ

トルコライスは地域やお店によって内容が異なるように、「コレ！」といった決まりがあるわけではありません。基本のトルコライスの概要は以下の通り。

• 豚カツ・ナポリタン・ピラフをワンプレートで豪快に盛り合わせる
• そこにカレーまたはドミグラスソースをかけ、ナポリタンと付け合わせ野菜を乗せる

これだけで、見た目もボリューム満点なトルコライスの完成です。自分の好きな物を乗せてアレンジするのもよいと思います。

例えば、ピラフをカレーピラフやケチャップライス（チキンライス）にしたり、豚カツをチキンカツや唐揚げ、エビフライやハンバーグにしてみたり、ひとつに絞らず好きな物を好きなだけ乗せたりするのもおすすめ！目玉焼きを乗せたりオムライス風にするのもいいですね。

余りものをリメイクして作れるので無駄もありません。自分好みのトルコライスを作ってみてはいかがでしょうか？何通りにも出来るトルコライスは「大人のお子様ランチ」と言われるだけあって、大人に限らずお子様にも喜ばれること間違いなしです！

料理レシピ検索のクックパッドにもたくさんのトルコライスのレシピが出ているので是非参考にしてみて下さい♪

とっても簡単♪長崎名物トルコライス
レシピ：https://cookpad.com/recipe/672279

かつては「トルコライスの日」が存在した

長崎のご当地洋食として有名になったトルコライス。長崎市は2010年に9月16日を「トルコライスの日」に制定したことがありました。ですが、2013年に「トルコライスの日」は廃止となりました。

トルコライスという料理は実際にはトルコに存在していないこと、9月16日は1890年にトルコ（当時オスマン帝国）軍艦「エルトゥールル号」の遭難事件が起こった日であったことが関係しているかもしれません。

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フランス料理にも「トルコライス」がある？

正確には「トルコ“風”ライス」なのですが、現代フランス料理の父とも言われているオーギュスト・エスコフィエの著書『Le Guide Culinaire（エスコフィエ・フランス料理）』の、『Riz（お米料理）』の項に「Riz à la Turque（トルコ風の米）」という料理が記されています。作り方は、「炊き汁にサフランを入れ、仕上げにフォンデュ・ドゥ・トマトを」とあります。

また、戦前に「華族会館」の料理長などを務めた深澤侑史が1958年に発行した著書『西洋料理』には、「サフランを加えた米飯はトルコ風となる」と定義の説明が記述されています。

その他の料理書にも、サフランと干しブドウを入れて炊いたバターライスのことを「トルコ風ライス（Riz à la Turque）」と記述されているものも。これらの料理書の記載を見ると、古くからフランスや日本では、サフランで黄色く色づけしたピラフを「トルコ風ライス」と呼んでいたようです。

ちなみにトルコの黒海地方には、サフランの花が群生しサフラン業で栄えた「サフランボル（Safranbolu）」という有名な街があります。

サフランボル｜トルコ 世界遺産 | トルコ旅行・ツアー・観光なら、安心の『ターキッシュエア＆トラベル』におまかせ！

トルコライスの次は本場のトルコ料理も楽しんでみて！

トルコライス、いかがでしたか？トルコ料理ではありませんが、食べたことのない方は一度試してみるのもいいかもしれませんね。

トルコライスの興味を持ったら、ぜひ本場のトルコ料理にも挑戦してみてください。世界三大料理の一つとされるトルコ料理は、スパイシーながらも食べやすく、日本人の口にもよく合いますよ。