アシュレ（ノアの箱舟プディング）とは？トルコの伝統的スイーツの作り方 | トルコ旅行・トルコツアー おすすめプラン満載の【ターキッシュエア＆トラベル】

トルコは甘いもの大好きなスイーツ天国です。世界三大料理の一つに数えられ、長い歴史と独特な食文化を持つトルコ料理では、日本ではあまりお目にかかれない魅力的なお菓子が数多くあります。

その中でも最も古くから食べられているといわれる伝統的スイーツ「アシュレ（ノアの箱舟プディング）」の魅力や作り方をご紹介します。これからトルコ旅行に行かれる方は、ぜひ参考にしてみてください。

アシュレとは？

アシュレ（Aşure）は、麦や米などの穀物や、数種類のナッツ・ドライフルーツなどを砂糖で甘く煮た、お汁粉のようなトルコの伝統的スイーツです。

甘みが強いトルコデザートの中では食べやすくヘルシーなのが特徴。温かくしても、冷やしてもどちらでも美味しく食べられます。

聖書に登場するノアの方舟は、トルコにあるアララト山に漂着したといわれていますが、その時にノア一家が少ない食料をかき集めて最初に作った料理が、このアシュレだったと伝えられています。そのため、アシュレは別名「ノアの箱舟プディング」と呼ばれているのです。

トルコ周辺のアルメニアやバルカン半島諸国でも、同様の料理が見られます。

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アシュレはイスラム教の聖なる日に食べる特別なスイーツ

アシュレという名前は、アラビア語で“10番目”を意味する「Āshūrā」に由来します。

トルコでは、イスラム教のクルバン・バイラム（犠牲祭）の翌月10日（ヒジュラ歴1月10日）に当たる「アシュレの日（Aşure Günü）」に、アシュレを食べる伝統があります。家庭で大鍋を使って大量のアシュレを作り、家族やご近所、友人などに振舞うのです。

現在では、アシュレの日以外でもこの伝統的なスイーツを食べられますので、トルコを訪れた際はぜひ試してみてください。

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アシュレのレシピ・作り方

アシュレに使う材料は、地域や家庭によって違いがあります。基本的な作り方は、鍋に材料を入れて水で煮るだけと至ってシンプルです。

小麦や大麦、米などの穀物とひよこ豆などの豆類を水で煮て、デーツ、アプリコット、イチジク、レーズン、などのドライフルーツ、アーモンドやピスタチオ、ヘーゼルナッツ、クルミ、松の実などのナッツ類を加え、砂糖を入れてとろみがつくまで煮ます。

味に深みを出すためにカルダモン、シナモン、クローブ、ナツメグ、オールスパイスなどの香辛料を入れたり、香りづけにオレンジやレモンの皮、アニスリキュール、ローズウォーターなどを加えたりすることもあります。

出来上がったら器に盛って、砕いたナッツやドライフルーツ、ザクロなどで飾りつけします。温かいままでもいいですが、冷蔵庫で冷やしてから食べるのもおすすめです。

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