トルコ旅行・ツアーブログ|トルコツアー旅行記
トルコはヨーグルト発祥の国&消費量も世界一!料理や飲み物、ソースなど多彩
日本でもお馴染みのヨーグルト。日本の食生活の中にも当たり前に存在するヨーグルトの発祥地が実はトルコだった!という事実は残念ながらあまり知られていません。
そこで、ここではヨーグルトの歴史から、ヨーグルトの本場トルコで実際に食べられているヨーグルトを使った料理などを徹底解説していきます!
日本では、ヨーグルトといえば「ブルガリアヨーグルト」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?ということは、ヨーグルトの原産国はブルガリアだと思いますよね。
でも違います。実はトルコがヨーグルト発祥の地なんです!トルコが本場だったなんて…と意外に思われる方がほとんどだと思います。メーカーによる商品ネーミングの影響力はすごいということを実感しますよね。
ちなみにブルガリアでは、ヨーグルトは“酸っぱいミルク”を意味する「Kiselo mlyako(キセロ・ムリャコ)」と呼びます。「ヨーグルト」には程遠い呼び方から、まさにヨーグルトがトルコ語からきているということが明らかになりますね。
トルコ語・トルコ 言語 | トルコ語は難しいと思っている皆さん!トルコ語の勉強は簡単です
さらに、近年人気の高い「ギリシャヨーグルト」も、トルコに古くからある伝統的な濃厚ヨーグルト「Süzme Yoğurt(スズメヨーウルトゥ)」に似ています。
アメリカでは「チョバーニ(Chobani)」という名前のギリシャヨーグルトがヒットしているのですが、これを作ったのはトルコ出身のハムディ・ウルカヤ(Hamdi Ulukaya)です。アメリカに自国トルコで食べていたようなおいしいヨーグルトがなかったことがきっかけになったようです。
ヨーグルトをそのまま食べるだけではなく、料理の材料として、調味料として、デザートとして、飲み物として…トルコにおけるヨーグルトの用途はさまざまです。
ヨーグルトには、FAOとWHOによって定められた厳密な定義があり、「乳及び乳酸菌を原料とし、ブルガリア株とサーモフィルス株が大量に存在し、その発酵作用で作られた物」と定められています。そんなヨーグルトは牛乳や羊乳から作られ、酸味が強いのが特徴です。日本で食べるヨーグルトは牛乳で作られているのがほとんどですが、世界各地では牛以外の乳からも作られています。
黒海とカスピ海に挟まれた、コーカサス地方の代表的な発酵乳です。乳酸菌の他に酵母や酢酸菌が含まれていて、ピリっとした独特の風味と、トロっとした粘性が特徴です。日本では「ヨーグルトきのこ」として流行しました。
トルコでは実にさまざまなヨーグルトが食べられており、「トルコヨーグルト」という特定の種類があるわけではありません。
一般的にトルコのヨーグルトは、日本で販売されているものよりも水分量が少なく、味が濃厚なのが特徴です。最近は日本でも、「トルコ風ヨーグルト」と称して、ギリシャヨーグルトのように固めで味が凝縮されたヨーグルトも販売されています。
手軽にトルコヨーグルトを楽しみたいなら、日本で一般的に市販されているヨーグルトを水切りしてみましょう。キッチンペーパーなどを敷いたザルの上にヨーグルトを乗せて、30分以上放置すれば完成です。一晩置けば、かなり濃厚なヨーグルトが出来上がります。
ちなみにトルコ国内では、種菌を入手して家庭でヨーグルトを作ることも少なくありません。
たまに勘違いされますが、トルコでお餅のように伸びる食べ物は、ヨーグルトではなくトルコアイス(ドンドゥルマ)です。日本でもトルコ風アイスと呼ばれて一時期話題になりましたが、トルコではポピュラーなデザートのひとつで、現地の屋台などでよく売られています。
ドンドゥルマがよく伸びる秘密は、salep(サーレップ)。でんぷんに似た多糖を多く含んだラン科の植物の根を乾燥させて粉状にしたものです。冬のトルコでは、このサーレップを水や牛乳、砂糖と一緒に煮て、こっくりと温まるホットドリンクとして楽しみます。
トルコアイス「ドンドゥルマ」が伸びる秘密は原材料!作り方やおすすめ店は?
トルコ民族の本来の故郷はアジアの東北辺ですが、長い年月の中で次第に南下西進し、中央アジアから西アジアに広く分布するようになりました。中央アジアは乾燥したステップ地帯のため、遊牧民として暮らす者が多かったのです。その遊牧民に欠かせないのがミルクで、そのミルクを長持ちさせるためにヨーグルトが生まれました。
遊牧民が飼っていたのは牛ではなく羊だったので、かつては羊乳からヨーグルトが作られていました。そのため、トルコでは現在も羊乳で作られたヨーグルトが最もよく食べられています。
ヨーグルトが最初にヨーロッパに伝わったのは16世紀とされ、病に悩んでいたフランス国王フランソワ1世がコンスタンティノープル(東ローマ帝国の首都/イスタンブールの前身)から医者を呼び、その医者が国王のために作ったヨーグルトが始まりといわれています。ヨーグルトを食べ始めた国王は数週間ですっかり回復したそう。
このとき、医者はヨーグルトを持って行ったわけではなく、生きた羊をパリまで連れて行き、その羊のミルクでヨーグルトを作ったそうです。
当時ヨーグルトの作り方は門外不出で、ヨーグルトの作り方を教えて欲しいと言う国王の申し出を医者は断ったため、ヨーグルトは一旦フランスの人々から忘れ去られてしまいました。そのため、ヨーロッパでヨーグルトが普及したのはもう少し先の19世紀です。
元々日本でも、太古の時代にヨーグルトに似た物を食べていたようです。奈良時代には、「酪(らく:乳を温めたもの)」、「酥(そ:乳を煮詰めたもの)」、「醍醐(だいご:酥を精製したもの)」という乳製品が貴族に重宝されていました。
これらはバターやチーズなどの原型のような物と推定され、その中で「酪」が今でいうヨーグルトのような物です。これら乳製品は高貴な人々の薬として食されていたため、一般の人が存在を知ることはなく、その後は武士の台頭により残念ながら乳製品は発展せずに程なく途絶えます。
再び日本でヨーグルトを目にするようになったのは明治時代。
江戸時代に乳牛が輸入され明治時代に牛乳の販売が始まりますが、1894年(明治27年)頃、牛乳の残りを利用して牛乳を発酵させた「凝乳」が整腸剤として売り出されました。これが日本で最初に作られたヨーグルトです。
そして、1917年(大正6年)にチチヤス乳業(現:チチヤス株式会社)が日本で初めて「ヨーグルト」の名称を使って国産第1号のヨーグルトを販売しました。
ただ、当時このヨーグルトは高級品で、主に病を持った人に向けて販売されていたため、この時点ではまだ一般に普及はしていませんでした。
日本でヨーグルトが本格的に生産されるようになったのは第二次世界大戦後で、1950年に明治乳業(現:株式会社明治)が「明治ハネーヨーグルト」を発売したことによって知名度が高まり一般にも普及していきました。
日本では、ゼラチンや寒天で固めたハードタイプの甘いヨーグルトが主流となっていましたが、1971年にプレーンヨーグルトが発売され、今では特定保健用食品(トクホ)のマークが付いたものなど種類も増え、色々なヨーグルトが楽しめるようになりました。
日本で現在も販売されている「ブルガリアヨーグルト」の歴史はそう古くありません。
日本で初めてプレーンヨーグルトを発売したのは明治乳業(現:株式会社明治)です。1971年に発売された「明治プレーンヨーグルト」が始まりでした。
これは「明治ブルガリアヨーグルト」の前身で、当時は今のようなプラスチック容器ではなく、牛乳パックのような紙容器で販売されていました。何故明治プレーンヨーグルトから明治ブルガリアヨーグルトに名前が変わったのでしょうか?
そもそも、ブルガリアヨーグルトが生まれるきっかけは1970年に開催された大阪万博でした。大阪万博のブルガリア館で紹介されたプレーンヨーグルトを試食した明治の社員の方が感銘を受け、サンプルを持ち帰り本場の味の再現を目指し研究、何度もヨーロッパへ足を運んで試作を重ね、プレーンヨーグルトは完成しました。
開発中から商品名は「明治ブルガリアヨーグルト」と考えていたのですが、当のブルガリアからは「ヨーグルトは民族の心、他国民が作ったものにその名を貸すわけにはいきません」と断られたそう。
しかし、ブルガリア菌を使用していることなどから、「どうしても本物のブルガリアヨーグルトを日本の食卓に届けたい」という明治の熱意に打たれ、1972年にブルガリアの国名使用許可を得て、1973年に晴れて「明治ブルガリアヨーグルト」に名称変更されました。
明治は60年以上も前から乳酸菌の研究を続け、今もなお、おいしさと健康というヨーグルトに求められる2つの価値を高めることを目指しています。そんな企業努力から日本では「ブルガリアヨーグルト」が根付いているのかもしれませんね。
実際、ブルガリアではヨーグルトは多く食べられており、ブルガリアの人々が長寿である理由にひとつに伝統食品のヨーグルトの存在が挙げられています。
明治ブルガリアヨーグルトの誕生
トルコでは本当によくヨーグルトが食べられています。そのため、乳製品売り場の多くを占めていて、小さいサイズから大きいサイズ、発酵のさせ方や固さの違う物などさまざまな商品があります。
日本で売られているヨーグルトのほとんどが牛乳をもとに作られますが、トルコでは牛乳の他に羊や山羊、水牛の乳をもとに作られたヨーグルトがあるなど種類も豊富。
中でも水牛の乳から作られるヨーグルトは希少で、最もコクがあって美味しいといわれています。ここからは、トルコで販売されているヨーグルトの中でもよく見かけるヨーグルトの種類をご紹介します。
普通のヨーグルトと比べて水分量の少ない濃厚なヨーグルトです。サラダや前菜によく利用されます。イメージとしては、クリームチーズに近いでしょう。濃厚さでいったら一番のヨーグルトです。
牛乳を温めたときにできる膜のことをトルコ語では「カイマック」といいます。カイマックが入っている乳脂肪分が高い濃いめのヨーグルトです。カイマックは日本の湯葉に近いですが、ヨーグルトで作るカイマックは固めです。
カイマック入りヨーグルトよりさっぱりしていて、ヨーグルトの表面には膜が張っていません。
脂肪分そのままの高タンパク質なヨーグルトです。カロリーを抑えた低脂肪ヨーグルト(Light Yoğurt)もあります。
アイランとはトルコの代表的な飲み物のひとつで、言わば“飲むヨーグルト”です。
日本でも飲むヨーグルトはお馴染みですが、アイランは日本のように甘くはなく、逆にしょっぱい塩味の飲むヨーグルトです。アイランは古くからトルコで飲まれており、もともとはヨーグルトに塩を加えて長期保存をしようとしたことが起源と考えられています。
発酵乳に関する記録は各地に残されていますが、トルコのヨーグルトやアイランは8世紀頃までには定着していたとされています。
アイランはトルコでとてもポピュラーな飲み物なので、どこでも飲むことができます。大衆的な食堂やカフェ、レストランはもちろん、マクドナルドやバーガーキング、KFCなどのファーストフード店にも当たり前に置いてあります。スーパーで手軽に買うことも可能です。
トルコ料理はケバブなどこってりしたお肉料理が多いので、さっぱりすっきりした塩味のアイランはトルコ料理との相性抜群!新鮮なアイランは泡を含んでおり、ケバブ屋などではブクブクと泡立ったアイランを銅やアルミのカップに注いでサーブするお店も多くあります。
実はこのアイラン、日本で2013年に雪印メグミルクから販売されたことがありました。でも残念ながら今はもう販売はされていません。
ですが、作り方は簡単です!興味を持たれた方はぜひお試し下さい!
アイラン・トルコ風ヨーグルトドリンク
<材料(コップ1杯分)>
<作り方>
泡立て器またはミキサーで混ぜるだけ!ポイントは白い泡が立つくらいまでしっかり混ぜること。
材料は3つだけで作り方も簡単ですよね。分量は大体ヨーグルト1に対して水1ですが、日本のヨーグルトはトルコのヨーグルトと比べてさっぱりしているので、ヨーグルトは多めに入れた方がいいかもしれません。
アイランを気に入った方はお好みで分量を調整してみるなど色々試してみてください!
どれも自宅で簡単に作れるので、是非いつもとは違ったヨーグルトドリンクを試してみてくださいね。
ラッシーとはインド料理の飲み物でダヒをベースに作られる、言わばインドの“飲むヨーグルト”です。濃さは様々で、ドロっとしたヨーグルト状のものから、さらっとした水分多めのものがあります。本場インドのラッシーの主原料はダヒと牛乳で、ミキサーなどで撹拌して作られます。日本では甘めのラッシーがよく知られていますが、インドのラッシーではスパイスが使用されていて、ダヒと牛乳にカルダモンやクミンを混ぜたものになっています。こうして作られるラッシーには甘さがないので食事向きの飲み物とされています。また、インドの辛味の効いた料理や高温の気候に適した飲み物とも言われ、消化を促すために飲むことも多いそう。
もちろん、インドに甘いラッシーも存在します。
【ラッシーのレシピ】
<材料(2人分)>
<作り方>
ミキサーに材料を全部入れて混ぜるだけ!後は、氷の入ったグラスに注いで出来上がり!
※ミキサーが無い場合は、泡立て器でしっかりと混ぜれば大丈夫です。
イラン発祥で、イランやアフガニスタンでよく飲まれているヨーグルト飲料です。トルコのアイランと同じく塩気があるのでデザート感覚ではなく、ケバブなどのお肉料理を食べながら飲むのが一般的です。ミントが入っているので爽やかな味わいとなっています。お口直しの1杯といったイメージかもしれません。
【ドゥーグのレシピ】
<材料>
<作り方>
ボウルにヨーグルトと炭酸水を1対1の割合で入れて泡立て器で混ぜ合わせます。
そこに、ミント(適宜)と塩、コショウを少々加えたら完成です。
ベトナムのハノイ発祥のヨーグルトにアイスコーヒーをかけた飲み物で、「スアチュア・ダインダー・ヴォイ・カフェ」という名で、10年前から親しまれるようになりました。ベトナムはアジアのコーヒー生産大国で、コーヒーに練乳を入れる「ベトナムコーヒー」が一般的でしたが、そのアレンジのひとつとしてヨーグルトコーヒーが生まれたと言われています。ヨーグルト×コーヒー、意外によく合いますよ。
【ヨーグルトコーヒーのレシピ】
<材料>
<作り方>
ボウルにヨーグルトと練乳を入れて混ぜ合わせます。
氷はジッパー付きの保存袋などに入れて、麺棒で叩き細かく砕きます。
ヨーグルト→コーヒーの順にグラスに注ぎ、最後に砕いた氷を入れて完成です。
ヨーグルトを使った前菜(メゼ)料理で、細かく刻んだきゅうりにヨーグルト、ミント、水を加えた冷製スープのような料理です。味付けは塩で、お好みでにんにくも入れます。
トルコにはさまざまなケバブ料理がありますが、この「イスケンデルケバブ」は一口大にカットされた薄焼きパンの上に薄く切り落としたお肉を乗せて、スパイスの効いたトマトソースと溶かしバターをかけたものです。
これに水切りしたヨーグルトが添えられ、このヨーグルトと一緒に食べます。ヨーグルトと一緒に食べることでこってり感が和らぐ、ヨーグルトあっての料理です。
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トルコの伝統料理のひとつで、小麦粉で作った生地に牛肉や羊肉などの具を詰めて茹でる、トルコ風の小さな水餃子です。これにヨーグルトソースやトマトソース、溶かしバターなどをかけて食べます。
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ヨーグルトソースは、ヨーグルト+にんにく+塩、またはにんにくなしのソースがあります。
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また、これから紹介するヨーグルトを使った料理は自宅で簡単に作ることも出来ますので、気になる料理があればレシピを参考に是非作ってみて、世界のヨーグルトを使った料理を楽しんでみてくださいね。
日本でのヨーグルトのイメージ=ブルガリアでも当然、ヨーグルトを使った料理はあります。このブルガリア料理の「タラトル」は、ヨーグルトを使った冷たいスープで、暑い夏のブルガリア定番料理です。
ブルガリアでは夏バテ防止に効果的と言われている他、便秘対策にも良いとされている栄養ドリンク的な存在でもあります。
【タラトルのレシピ】
<材料(2人分)>
<作り方>
【シュピナートヌィ・サラート・ス・ヨーグルタムのレシピ】
<材料(4人分)>
<作り方>
【きゅうりのライタのレシピ】
<材料(4人分)>
<作り方>
日本では見かけない“ヨーグルト×ライス”の組み合わせはかなり抵抗がありますよね。ところが、食欲のないときにさっぱりと食べられ、ヤミツキになる人も多いそう。
ちなみに「カード」とは、水牛のミルクで作られるチーズに近い濃厚なヨーグルトです。
【カードライスのレシピ】
<材料(2人分)>
<作り方>
ほんの一部でしたが、世界のヨーグルトを使った料理を紹介しました。
日本でのヨーグルトはどちらかというとデザートのイメージが強いですが、世界では日本の様に単体で食べる以外に、料理の材料として使ったり、ソースの材料や、もちろんデザートにも使ったり、ヨーグルトの用途は様々です。ヨーグルトは酸味があってさっぱりするので、脂っこい肉料理にはヨーグルトソースはさっぱりしていいのかもしれませんね。
「牛乳を温めて種菌(もしくは生きた菌のいる清潔なヨーグルト)を入れて保温する」といった方法だけで作れてしまいます。ただ、準備や管理を怠ると思ったような仕上がりにならず、最悪の場合には食中毒を起こしてしまう可能性もあるので注意は必要です。
ここでは、牛乳パックのままで自家製ヨーグルトが作れる簡単レシピを紹介します。
<材料>
<作り方>
牛乳パックを利用すれば、容器に雑菌なども入らずに簡単にヨーグルトを作ることが出来ます。良かったら試してみてくださいね。
ただプレーンのヨーグルトだけが作れればいいという方は、牛乳パックから作れるタイプのヨーグルトメーカーがおすすめです。フタを開けた牛乳パックにヨーグルトの種菌を入れてセットするだけで簡単にヨーグルトが作れてしまいます。
ヨーグルト以外に、発酵食品も作りたいという方は、さまざまな食材に対応した専用容器付きのヨーグルトメーカーがおすすめです。ワンタッチでメニューを選べるモデルなら簡単にヨーグルトやその他発酵食品が作れます。
ヨーグルトメーカーは種類豊富なので、是非自分に合ったものを見つけてくださいね。
【材料】 ・プレーンヨーグルト(無糖がオススメ) 1パック(450g程度)
・お好みのドライフルーツ
【作り方】 ① 容器の中のヨーグルトの上にドライフルーツを入れます。
※容器の上の半分位が適量ですがドライフルーツの量で甘さも調節出来るので、甘いのが好きな方はドライフルーツを多め、甘さ控えめが好みの方はドライフルーツを少なめにすると良いです。ドライフルーツが大きい場合はお好みの大きさにカットしてください。
② 容器の中でヨーグルトとドライフルーツを混ぜる
③ 冷蔵庫で半日程度漬け込んで出来上がり!
~食べる際はお好みの量をお皿に盛って召し上がって下さい♪~
ドライフルーツをヨーグルトで戻すと採れたてのフルーツの様にふっくらとなります。また、ヨーグルトの水分がドライフルーツに吸収されるのでヨーグルトも濃厚になり各段と美味しくなります。栄養面でもヨーグルトとドライフルーツの栄養分をまるごと摂取できるので健康的でもあります。朝食やデザートにもなる1品でお子様にもオススメですよ。
是非試してみてください♪
ヨーグルトも含め「トルコが発祥の地」という物は他にもありますが、残念ながら日本ではあまり知られていません…。
トルコではヨーグルトはなくてはならない存在です。トルコに行った際は、ぜひ本場のヨーグルトを食べてみてください!
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そこで、ここではヨーグルトの歴史から、ヨーグルトの本場トルコで実際に食べられているヨーグルトを使った料理などを徹底解説していきます!
目次
トルコはヨーグルトの発祥地!
日本では、ヨーグルトといえば「ブルガリアヨーグルト」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?ということは、ヨーグルトの原産国はブルガリアだと思いますよね。
でも違います。実はトルコがヨーグルト発祥の地なんです!トルコが本場だったなんて…と意外に思われる方がほとんどだと思います。メーカーによる商品ネーミングの影響力はすごいということを実感しますよね。
ヨーグルトはトルコ語
ヨーグルトという呼び名は、トルコ語の「Yoğurt(ヨーウルトゥ)」から来ています。ヨーグルトの語源になった「Yoğurt(ヨーウルトゥ)」はトルコ語で“攪拌(かくはん)する”ことを意味する動詞「yoğurmak」の派生語で、トルコでのヨーグルトの製法が反映されています。ちなみにブルガリアでは、ヨーグルトは“酸っぱいミルク”を意味する「Kiselo mlyako(キセロ・ムリャコ)」と呼びます。「ヨーグルト」には程遠い呼び方から、まさにヨーグルトがトルコ語からきているということが明らかになりますね。
トルコ語・トルコ 言語 | トルコ語は難しいと思っている皆さん!トルコ語の勉強は簡単です
トルコヨーグルトはギリシャヨーグルトに近い
さらに、近年人気の高い「ギリシャヨーグルト」も、トルコに古くからある伝統的な濃厚ヨーグルト「Süzme Yoğurt(スズメヨーウルトゥ)」に似ています。
アメリカでは「チョバーニ(Chobani)」という名前のギリシャヨーグルトがヒットしているのですが、これを作ったのはトルコ出身のハムディ・ウルカヤ(Hamdi Ulukaya)です。アメリカに自国トルコで食べていたようなおいしいヨーグルトがなかったことがきっかけになったようです。
トルコのヨーグルト消費量は世界一!
トルコは発祥の地だけあって、ヨーグルトの一人あたりの年間消費量は約35kgと世界1位なんです!ちなみに2番目はブルガリアで約28.9kgです。ヨーグルトをそのまま食べるだけではなく、料理の材料として、調味料として、デザートとして、飲み物として…トルコにおけるヨーグルトの用途はさまざまです。
そもそもヨーグルトとは?
ヨーグルトとは、乳に乳酸菌や酵母を混ぜて発酵させて作る発酵食品のひとつです。発酵乳の歴史は紀元前数千年と古くその数は400種類とも言われ、ヨーグルトもその中のひとつなのです。ヨーグルトには、FAOとWHOによって定められた厳密な定義があり、「乳及び乳酸菌を原料とし、ブルガリア株とサーモフィルス株が大量に存在し、その発酵作用で作られた物」と定められています。そんなヨーグルトは牛乳や羊乳から作られ、酸味が強いのが特徴です。日本で食べるヨーグルトは牛乳で作られているのがほとんどですが、世界各地では牛以外の乳からも作られています。
世界のヨーグルトの特徴
世界各国でもヨーグルトは食べられていますが、地域ごとに原料乳や製法が異なるため、様々な特徴を持つ発酵乳も存在しています。ここでは各地域に根付いた、ヨーグルトのようでヨーグルトではない、世界各地の発酵乳を紹介します。ケフィア(ロシア)
黒海とカスピ海に挟まれた、コーカサス地方の代表的な発酵乳です。乳酸菌の他に酵母や酢酸菌が含まれていて、ピリっとした独特の風味と、トロっとした粘性が特徴です。日本では「ヨーグルトきのこ」として流行しました。
ダヒ(インド、パキスタンなど)
牛などの乳を土器に入れ、以前に作った残りのダヒを加えて作るインドの代表的な発酵乳です。乳酸菌の他に酵母も含まれ、ネパールでは水牛やタクなどの乳から作られます。ヴィーリ(フィンランド)
ヨーグルトのようですが、粘りがあってトルコアイスのように伸び、とろとろつるつるした食感が特徴的な発酵乳です。強い粘りは、発酵乳酸菌ラクトコッカス・クレモリスがつくる食物繊維によるものです。ダディヒ(西スマトラ)
西スマトラに古くから伝わる発酵乳です。水牛の乳を竹筒に入れてバナナの葉で蓋をし、1~2日間温室に放置、して作られます。竹筒についていた乳酸菌で発酵させます。クミス(中央アジア)
東欧からアジア地域で馬乳から作られるアルコール性の発酵乳で、紀元前2500年頃にはすでに作られていたと言われています。モンゴルなど馬乳を利用する地方で多く作られています。乳酒の1種で醸造酒かつ乳製品でもありますが、ヨーグルトとは全くの別物の発酵乳です。トルコ風ヨーグルトの作り方
トルコでは実にさまざまなヨーグルトが食べられており、「トルコヨーグルト」という特定の種類があるわけではありません。
一般的にトルコのヨーグルトは、日本で販売されているものよりも水分量が少なく、味が濃厚なのが特徴です。最近は日本でも、「トルコ風ヨーグルト」と称して、ギリシャヨーグルトのように固めで味が凝縮されたヨーグルトも販売されています。
手軽にトルコヨーグルトを楽しみたいなら、日本で一般的に市販されているヨーグルトを水切りしてみましょう。キッチンペーパーなどを敷いたザルの上にヨーグルトを乗せて、30分以上放置すれば完成です。一晩置けば、かなり濃厚なヨーグルトが出来上がります。
ちなみにトルコ国内では、種菌を入手して家庭でヨーグルトを作ることも少なくありません。
トルコヨーグルトは伸びる?!
たまに勘違いされますが、トルコでお餅のように伸びる食べ物は、ヨーグルトではなくトルコアイス(ドンドゥルマ)です。日本でもトルコ風アイスと呼ばれて一時期話題になりましたが、トルコではポピュラーなデザートのひとつで、現地の屋台などでよく売られています。
ドンドゥルマがよく伸びる秘密は、salep(サーレップ)。でんぷんに似た多糖を多く含んだラン科の植物の根を乾燥させて粉状にしたものです。冬のトルコでは、このサーレップを水や牛乳、砂糖と一緒に煮て、こっくりと温まるホットドリンクとして楽しみます。
トルコアイス「ドンドゥルマ」が伸びる秘密は原材料!作り方やおすすめ店は?
ヨーグルトの歴史
トルコ民族の本来の故郷はアジアの東北辺ですが、長い年月の中で次第に南下西進し、中央アジアから西アジアに広く分布するようになりました。中央アジアは乾燥したステップ地帯のため、遊牧民として暮らす者が多かったのです。その遊牧民に欠かせないのがミルクで、そのミルクを長持ちさせるためにヨーグルトが生まれました。
遊牧民が飼っていたのは牛ではなく羊だったので、かつては羊乳からヨーグルトが作られていました。そのため、トルコでは現在も羊乳で作られたヨーグルトが最もよく食べられています。
ヨーグルトが最初にヨーロッパに伝わったのは16世紀とされ、病に悩んでいたフランス国王フランソワ1世がコンスタンティノープル(東ローマ帝国の首都/イスタンブールの前身)から医者を呼び、その医者が国王のために作ったヨーグルトが始まりといわれています。ヨーグルトを食べ始めた国王は数週間ですっかり回復したそう。
このとき、医者はヨーグルトを持って行ったわけではなく、生きた羊をパリまで連れて行き、その羊のミルクでヨーグルトを作ったそうです。
当時ヨーグルトの作り方は門外不出で、ヨーグルトの作り方を教えて欲しいと言う国王の申し出を医者は断ったため、ヨーグルトは一旦フランスの人々から忘れ去られてしまいました。そのため、ヨーロッパでヨーグルトが普及したのはもう少し先の19世紀です。
日本のヨーグルトの歴史
現在、日本でも様々な種類のヨーグルトが販売されていますが、そもそも日本にはどうやってヨーグルトが入ってきたのでしょうか?元々日本でも、太古の時代にヨーグルトに似た物を食べていたようです。奈良時代には、「酪(らく:乳を温めたもの)」、「酥(そ:乳を煮詰めたもの)」、「醍醐(だいご:酥を精製したもの)」という乳製品が貴族に重宝されていました。
これらはバターやチーズなどの原型のような物と推定され、その中で「酪」が今でいうヨーグルトのような物です。これら乳製品は高貴な人々の薬として食されていたため、一般の人が存在を知ることはなく、その後は武士の台頭により残念ながら乳製品は発展せずに程なく途絶えます。
再び日本でヨーグルトを目にするようになったのは明治時代。
江戸時代に乳牛が輸入され明治時代に牛乳の販売が始まりますが、1894年(明治27年)頃、牛乳の残りを利用して牛乳を発酵させた「凝乳」が整腸剤として売り出されました。これが日本で最初に作られたヨーグルトです。
そして、1917年(大正6年)にチチヤス乳業(現:チチヤス株式会社)が日本で初めて「ヨーグルト」の名称を使って国産第1号のヨーグルトを販売しました。
ただ、当時このヨーグルトは高級品で、主に病を持った人に向けて販売されていたため、この時点ではまだ一般に普及はしていませんでした。
日本でヨーグルトが本格的に生産されるようになったのは第二次世界大戦後で、1950年に明治乳業(現:株式会社明治)が「明治ハネーヨーグルト」を発売したことによって知名度が高まり一般にも普及していきました。
日本では、ゼラチンや寒天で固めたハードタイプの甘いヨーグルトが主流となっていましたが、1971年にプレーンヨーグルトが発売され、今では特定保健用食品(トクホ)のマークが付いたものなど種類も増え、色々なヨーグルトが楽しめるようになりました。
なぜ日本ではヨーグルトといえば「ブルガリア」なのか?
日本で現在も販売されている「ブルガリアヨーグルト」の歴史はそう古くありません。
日本で初めてプレーンヨーグルトを発売したのは明治乳業(現:株式会社明治)です。1971年に発売された「明治プレーンヨーグルト」が始まりでした。
これは「明治ブルガリアヨーグルト」の前身で、当時は今のようなプラスチック容器ではなく、牛乳パックのような紙容器で販売されていました。何故明治プレーンヨーグルトから明治ブルガリアヨーグルトに名前が変わったのでしょうか?
そもそも、ブルガリアヨーグルトが生まれるきっかけは1970年に開催された大阪万博でした。大阪万博のブルガリア館で紹介されたプレーンヨーグルトを試食した明治の社員の方が感銘を受け、サンプルを持ち帰り本場の味の再現を目指し研究、何度もヨーロッパへ足を運んで試作を重ね、プレーンヨーグルトは完成しました。
開発中から商品名は「明治ブルガリアヨーグルト」と考えていたのですが、当のブルガリアからは「ヨーグルトは民族の心、他国民が作ったものにその名を貸すわけにはいきません」と断られたそう。
しかし、ブルガリア菌を使用していることなどから、「どうしても本物のブルガリアヨーグルトを日本の食卓に届けたい」という明治の熱意に打たれ、1972年にブルガリアの国名使用許可を得て、1973年に晴れて「明治ブルガリアヨーグルト」に名称変更されました。
明治は60年以上も前から乳酸菌の研究を続け、今もなお、おいしさと健康というヨーグルトに求められる2つの価値を高めることを目指しています。そんな企業努力から日本では「ブルガリアヨーグルト」が根付いているのかもしれませんね。
実際、ブルガリアではヨーグルトは多く食べられており、ブルガリアの人々が長寿である理由にひとつに伝統食品のヨーグルトの存在が挙げられています。
明治ブルガリアヨーグルトの誕生
トルコのヨーグルトの種類
トルコでは本当によくヨーグルトが食べられています。そのため、乳製品売り場の多くを占めていて、小さいサイズから大きいサイズ、発酵のさせ方や固さの違う物などさまざまな商品があります。
日本で売られているヨーグルトのほとんどが牛乳をもとに作られますが、トルコでは牛乳の他に羊や山羊、水牛の乳をもとに作られたヨーグルトがあるなど種類も豊富。
中でも水牛の乳から作られるヨーグルトは希少で、最もコクがあって美味しいといわれています。ここからは、トルコで販売されているヨーグルトの中でもよく見かけるヨーグルトの種類をご紹介します。
Suzme Yogurt(スズメヨーウルトゥ)
普通のヨーグルトと比べて水分量の少ない濃厚なヨーグルトです。サラダや前菜によく利用されます。イメージとしては、クリームチーズに近いでしょう。濃厚さでいったら一番のヨーグルトです。
Kaymakli Yogurt(カイマクルヨーウルトゥ):カイマック有りヨーグルト
牛乳を温めたときにできる膜のことをトルコ語では「カイマック」といいます。カイマックが入っている乳脂肪分が高い濃いめのヨーグルトです。カイマックは日本の湯葉に近いですが、ヨーグルトで作るカイマックは固めです。
Kaymaksiz Yogurt(カイマクスズヨーウルトゥ):カイマック無しヨーグルト
先に紹介したカイマック入りヨーグルト(Kaymaklı yoğurt)の反対で、カイマック無しのヨーグルトです。昔はありませんでしたが、カイマック入りヨーグルトのカイマックを取り除いて食べる人々が多いことから新たに生まれたという説も。カイマック入りヨーグルトよりさっぱりしていて、ヨーグルトの表面には膜が張っていません。
Tam Yagli Yogurt(タムヤウルヨーウルトゥ)
脂肪分そのままの高タンパク質なヨーグルトです。カロリーを抑えた低脂肪ヨーグルト(Light Yoğurt)もあります。
Biotik Yogurt(バイオティクヨーウルトゥ)
日本でも見かけるBIOヨーグルトのように、生きたまま腸に届く健康に良い菌が入ったヨーグルトです。開封後はすぐに食べなくてはいけないため、ほとんどが小さい容器で販売されています。Laktozsuz Yogurt(ラクトズスズヨーウルトゥ)
乳糖(ラクトース)の入っていない、乳糖不耐症の方向けのヨーグルトです。Meyveli Yogurt(メイヴェリヨーウルトゥ)
日本でもお馴染みのフルーツ入りヨーグルト。トルコのフルーツヨーグルトは日本より甘めでほとんどに果肉が入っています。トルコのヨーグルトドリンク「アイラン(Ayran)」
アイランとはトルコの代表的な飲み物のひとつで、言わば“飲むヨーグルト”です。
日本でも飲むヨーグルトはお馴染みですが、アイランは日本のように甘くはなく、逆にしょっぱい塩味の飲むヨーグルトです。アイランは古くからトルコで飲まれており、もともとはヨーグルトに塩を加えて長期保存をしようとしたことが起源と考えられています。
発酵乳に関する記録は各地に残されていますが、トルコのヨーグルトやアイランは8世紀頃までには定着していたとされています。
アイランはトルコでとてもポピュラーな飲み物なので、どこでも飲むことができます。大衆的な食堂やカフェ、レストランはもちろん、マクドナルドやバーガーキング、KFCなどのファーストフード店にも当たり前に置いてあります。スーパーで手軽に買うことも可能です。
トルコ料理はケバブなどこってりしたお肉料理が多いので、さっぱりすっきりした塩味のアイランはトルコ料理との相性抜群!新鮮なアイランは泡を含んでおり、ケバブ屋などではブクブクと泡立ったアイランを銅やアルミのカップに注いでサーブするお店も多くあります。
実はこのアイラン、日本で2013年に雪印メグミルクから販売されたことがありました。でも残念ながら今はもう販売はされていません。
ですが、作り方は簡単です!興味を持たれた方はぜひお試し下さい!
アイラン・トルコ風ヨーグルトドリンク
アイランのレシピ
<材料(コップ1杯分)>
- ヨーグルト(無糖):100g
- 水:100cc
- 塩:小さじ1/4(お好みで調整して下さい)
<作り方>
泡立て器またはミキサーで混ぜるだけ!ポイントは白い泡が立つくらいまでしっかり混ぜること。
材料は3つだけで作り方も簡単ですよね。分量は大体ヨーグルト1に対して水1ですが、日本のヨーグルトはトルコのヨーグルトと比べてさっぱりしているので、ヨーグルトは多めに入れた方がいいかもしれません。
アイランを気に入った方はお好みで分量を調整してみるなど色々試してみてください!
世界のヨーグルトドリンクとレシピ
世界にはヨーグルトを使った様々なドリンクもあります。その中でも「ラッシー」はよく知られていて、飲んだことがある人も多いのではないでしょうか。前述ではヨーグルト発祥の地トルコのヨーグルト飲料のアイランを紹介しましたが、トルコ以外の国のヨーグルトドリンクと、そのドリンクのレシピも紹介します。どれも自宅で簡単に作れるので、是非いつもとは違ったヨーグルトドリンクを試してみてくださいね。
ラッシー(インド)
ラッシーとはインド料理の飲み物でダヒをベースに作られる、言わばインドの“飲むヨーグルト”です。濃さは様々で、ドロっとしたヨーグルト状のものから、さらっとした水分多めのものがあります。本場インドのラッシーの主原料はダヒと牛乳で、ミキサーなどで撹拌して作られます。日本では甘めのラッシーがよく知られていますが、インドのラッシーではスパイスが使用されていて、ダヒと牛乳にカルダモンやクミンを混ぜたものになっています。こうして作られるラッシーには甘さがないので食事向きの飲み物とされています。また、インドの辛味の効いた料理や高温の気候に適した飲み物とも言われ、消化を促すために飲むことも多いそう。
もちろん、インドに甘いラッシーも存在します。
【ラッシーのレシピ】
<材料(2人分)>
- ヨーグルト(無糖):250g
- 牛乳:250ml
- 砂糖:大さじ2
- レモン汁:小さじ2
<作り方>
ミキサーに材料を全部入れて混ぜるだけ!後は、氷の入ったグラスに注いで出来上がり!
※ミキサーが無い場合は、泡立て器でしっかりと混ぜれば大丈夫です。
ドゥーグ(イラン、アフガニスタンなど)
イラン発祥で、イランやアフガニスタンでよく飲まれているヨーグルト飲料です。トルコのアイランと同じく塩気があるのでデザート感覚ではなく、ケバブなどのお肉料理を食べながら飲むのが一般的です。ミントが入っているので爽やかな味わいとなっています。お口直しの1杯といったイメージかもしれません。
【ドゥーグのレシピ】
<材料>
- ヨーグルト(無糖)
- 炭酸水
- 塩、コショウ
- ドライミント
<作り方>
ボウルにヨーグルトと炭酸水を1対1の割合で入れて泡立て器で混ぜ合わせます。
そこに、ミント(適宜)と塩、コショウを少々加えたら完成です。
ヨーグルトコーヒー(ベトナム)
ベトナムのハノイ発祥のヨーグルトにアイスコーヒーをかけた飲み物で、「スアチュア・ダインダー・ヴォイ・カフェ」という名で、10年前から親しまれるようになりました。ベトナムはアジアのコーヒー生産大国で、コーヒーに練乳を入れる「ベトナムコーヒー」が一般的でしたが、そのアレンジのひとつとしてヨーグルトコーヒーが生まれたと言われています。ヨーグルト×コーヒー、意外によく合いますよ。
【ヨーグルトコーヒーのレシピ】
<材料>
- ヨーグルト(無糖):100g
- 練乳:お好みで(大さじ1~3)
- アイスコーヒー:適量
- 氷:適量
<作り方>
ボウルにヨーグルトと練乳を入れて混ぜ合わせます。
氷はジッパー付きの保存袋などに入れて、麺棒で叩き細かく砕きます。
ヨーグルト→コーヒーの順にグラスに注ぎ、最後に砕いた氷を入れて完成です。
ヨーグルトを使ったトルコ料理
ここでは、ヨーグルトを使っている代表的なトルコ料理をご紹介します!ジャジュク(Cacik)
ヨーグルトを使った前菜(メゼ)料理で、細かく刻んだきゅうりにヨーグルト、ミント、水を加えた冷製スープのような料理です。味付けは塩で、お好みでにんにくも入れます。
ヤイラ・チョルパス(Yayla Corbasi)
ミント風味のヨーグルトのスープです。お米が入っていることも多く、塩で味付けをします。優しい味のスープなので、トルコでは子供にもよく食べられています。イスケンデルケバブ(İskender kebab)
トルコにはさまざまなケバブ料理がありますが、この「イスケンデルケバブ」は一口大にカットされた薄焼きパンの上に薄く切り落としたお肉を乗せて、スパイスの効いたトマトソースと溶かしバターをかけたものです。
これに水切りしたヨーグルトが添えられ、このヨーグルトと一緒に食べます。ヨーグルトと一緒に食べることでこってり感が和らぐ、ヨーグルトあっての料理です。
ドネルケバブはトルコの国民食!簡単本格レシピや現地のおすすめ店 | トルコ旅行専門の人気ナンバーワン旅行会社『ターキッシュエア&トラベル』
マントゥ(Manti)
トルコの伝統料理のひとつで、小麦粉で作った生地に牛肉や羊肉などの具を詰めて茹でる、トルコ風の小さな水餃子です。これにヨーグルトソースやトマトソース、溶かしバターなどをかけて食べます。
トルコの家庭料理マントゥ(マンティ)は世界最小の水餃子!絶品簡単レシピを紹介 | トルコ旅行専門の人気ナンバーワン旅行会社『ターキッシュエア&トラベル』
シシケバブ(Sis Kebab)
必要な調味料にヨーグルトも加えてお肉を漬け込みます。ヨーグルトを使うことでお肉の食感が柔らかく仕上がるのが特徴です。シシカバブとは?本格簡単レシピやおすすめのお店 | トルコ旅行専門の人気ナンバーワン旅行会社『ターキッシュエア&トラベル』
ヨーグルトソース
ドルマやムール貝のフリット“Midye Tava(ミディエ・タワ)”などにヨーグルトソースをかけて食べるのも一般的です。ヨーグルトソースは、ヨーグルト+にんにく+塩、またはにんにくなしのソースがあります。
おすすめのヨーグルトソース レシピと食べ方を紹介! | トルコ旅行専門の人気ナンバーワン旅行会社『ターキッシュエア&トラベル』
世界のヨーグルトを使った料理とレシピ
ヨーグルトを使ったトルコ料理を紹介しましたが、トルコ以外にも世界にはヨーグルトを使った料理はいくつもあります。数多くある世界のヨーグルトを使った料理の中から、ほんの一部ですが紹介します!また、これから紹介するヨーグルトを使った料理は自宅で簡単に作ることも出来ますので、気になる料理があればレシピを参考に是非作ってみて、世界のヨーグルトを使った料理を楽しんでみてくださいね。
タラトル(ブルガリア)
日本でのヨーグルトのイメージ=ブルガリアでも当然、ヨーグルトを使った料理はあります。このブルガリア料理の「タラトル」は、ヨーグルトを使った冷たいスープで、暑い夏のブルガリア定番料理です。
ブルガリアでは夏バテ防止に効果的と言われている他、便秘対策にも良いとされている栄養ドリンク的な存在でもあります。
【タラトルのレシピ】
<材料(2人分)>
- ヨーグルト(無糖):1カップ(200g)
- 水:カップ1/2カップ(100ml)
- きゅうり:1本(100g)
- オリーブオイル:小さじ2
- ディル:小さじ1
- にんにく:小さじ1
- 塩:適量
<作り方>
- 1 きゅうりは5mm角に切り、塩とオリーブオイルで和えておきます。
- 2 にんにくはすりおろし、ディルはみじん切りにします。
- 3 ボウルにヨーグルトと水を入れて混ぜ、①と②を加えさらに混ぜ合わせます。
- 4 塩で味を調えたら完成です。
※30分ほど冷蔵庫で寝かせるとにんにくの風味が全体に馴染みます。
シュピナートヌィ・サラート・ス・ヨーグルタム(ロシア)
ほうれん草と炒めた玉ねぎをヨーグルトで合えたロシアのサラダです。塩、コショウで味付けをして、粉チーズを振りかけます。サラダと言っても、ロシアでは加熱した野菜を使うのが一般的です。【シュピナートヌィ・サラート・ス・ヨーグルタムのレシピ】
<材料(4人分)>
- ヨーグルト(無糖):1カップ(200g)
- ほうれん草:1束(200g)
- たまねぎ:1/2個(100g)
- サラダ油:小さじ2
- パルメザンチーズ:適量
- 粗挽き黒こしょう:適量
- 塩:適量
<作り方>
- 1 ほうれん草は硬めに茹でて水にさらし、水気を切って5cm長さに切り、しっかりと水気を絞ります。
- 2 玉ねぎは薄切りにし、フライパンにサラダ油を熱してきつね色になるまで炒め、火を止めて冷まします。
- 3 ボウルに①と②、ヨーグルトを入れて混ぜ、塩、粗挽き黒こしょうで味を調えます。
- 4 お皿に盛り、パルメザンチーズを振りかけたら完成です。
※冷蔵庫で冷やしても美味しくいただけます。
ライタ(インド)
インドやその周辺の地域で食べられているサラダで、野菜やひよこ豆などにダヒ(ヨーグルト)を和え、香菜やスパイスなどを入れて作られます。スパイシーな料理を食べた後に口を冷やす効果があると言われています。ライタには多くの種類があり、野菜(キュウリやトマト、にんじんやかぼちゃなど)のライタや、豆のライタ、バナナやマンゴーなどを使った果物のライタなど様々です。【きゅうりのライタのレシピ】
<材料(4人分)>
- ヨーグルト(無糖):1カップ(200g)
- きゅうり:1本
- クミンパウダー:小さじ1/2
- 塩:適量
- 黒こしょう:適量
<作り方>
- 1 きゅうり半分は5mmほどの角切りに、もう半分はすりおろします。
- 2 ボウルに①とヨーグルト、クミンパウダーを入れて混ぜ、塩で味を調えます。
- 3 お皿に盛り、お好みで黒こしょう振ったら完成です。
カードライス(インド)
ライス?と思われた方もいると思いますが、「カードライス」は簡単に言うと“ヨーグルトとご飯の混ぜご飯”です。インドでは伝統的な食べ物で、夏は冷やして食べ、冬は暖かいスープと一緒に食べます。日本では見かけない“ヨーグルト×ライス”の組み合わせはかなり抵抗がありますよね。ところが、食欲のないときにさっぱりと食べられ、ヤミツキになる人も多いそう。
ちなみに「カード」とは、水牛のミルクで作られるチーズに近い濃厚なヨーグルトです。
【カードライスのレシピ】
<材料(2人分)>
- ヨーグルト(無糖):1カップ(200g)
- 冷やご飯:茶碗1杯(150g)
- 乾燥赤唐辛子:1本
- すりおろししょうが:小さじ1/2
- マスタードシード:小さじ1/2
- ウラドダル:小さじ1
- カレーリーフ:ひとつまみ
- レモン:適量
- ギーまたはサラダ油:大さじ1
- 塩:適量
<作り方>
- 1 ボウルにヨーグルトと冷やご飯を入れて、スプーンの裏などで押し付けてご飯を崩します。
- 2 フライパンにギー(またはサラダ油)、マスタードシード、ウラドダル、乾燥赤唐辛子を入れて中火にかけます。ウラドダルがきつね色になり、マスタードシードがパチパチと弾けるまで混ぜながら加熱します。
- 3 ②にカレーリーフを加えてひと混ぜしたら、すぐに①のご飯を加えて混ぜ合わせ、塩で味を調えます。
(加熱し過ぎると煮詰まったり、ヨーグルトが分離してしまうので、さっと温める程度で) - 4 お皿に盛って、レモンを添えたら完成です。
ほんの一部でしたが、世界のヨーグルトを使った料理を紹介しました。
日本でのヨーグルトはどちらかというとデザートのイメージが強いですが、世界では日本の様に単体で食べる以外に、料理の材料として使ったり、ソースの材料や、もちろんデザートにも使ったり、ヨーグルトの用途は様々です。ヨーグルトは酸味があってさっぱりするので、脂っこい肉料理にはヨーグルトソースはさっぱりしていいのかもしれませんね。
簡単!自家製ヨーグルトの作り方
難しそうに感じますが、実はヨーグルトの作り方は至ってシンプル。「牛乳を温めて種菌(もしくは生きた菌のいる清潔なヨーグルト)を入れて保温する」といった方法だけで作れてしまいます。ただ、準備や管理を怠ると思ったような仕上がりにならず、最悪の場合には食中毒を起こしてしまう可能性もあるので注意は必要です。
ここでは、牛乳パックのままで自家製ヨーグルトが作れる簡単レシピを紹介します。
<材料>
- 牛乳:1パック
- 好きなヨーグルト:大さじ3~4
<作り方>
- 1 牛乳パックに入った牛乳を室温に戻します。
- 2 熱湯消毒した容器(マグカップなど)に半分ぐらい牛乳を入れます。(容器は濡れたままでも大丈夫です)
- 3 牛乳を入れたマグカップの中に、開けたてのヨーグルトを大さじ2~3杯入れて混ぜます。(混ぜるスプーンも消毒された清潔なものを使うようにしてください。)
- 4 混ぜたら牛乳パックに戻します。
- 5 牛乳パックのフタをクリップなどでしっかりと閉め、20~25度くらいの温度の場所に牛乳パックを1~2日ほど置いて発酵させます。(※夏場は涼しい場所(冷暗所など)で発酵させてください。)
- 6 フタを開けてみて、そっと揺らして固まっていたら出来上がり。冷蔵庫に移して保存してください。
牛乳パックを利用すれば、容器に雑菌なども入らずに簡単にヨーグルトを作ることが出来ます。良かったら試してみてくださいね。
気になるヨーグルトメーカー
牛乳パックとヨーグルトの材料2つだけで自家製ヨーグルトを作れるレシピを紹介しましたが、温度管理は重要になってきます。そこでやっぱり簡単・便利なのが「ヨーグルトメーカー」。ヨーグルトメーカーには多くの種類があり、最近ではヨーグルトだけでなく甘酒やチーズなど様々な発酵食品が作れる製品も発売されています。ただプレーンのヨーグルトだけが作れればいいという方は、牛乳パックから作れるタイプのヨーグルトメーカーがおすすめです。フタを開けた牛乳パックにヨーグルトの種菌を入れてセットするだけで簡単にヨーグルトが作れてしまいます。
ヨーグルト以外に、発酵食品も作りたいという方は、さまざまな食材に対応した専用容器付きのヨーグルトメーカーがおすすめです。ワンタッチでメニューを選べるモデルなら簡単にヨーグルトやその他発酵食品が作れます。
ヨーグルトメーカーは種類豊富なので、是非自分に合ったものを見つけてくださいね。
自宅で簡単に作れるヨーグルトのデザート
日本でも数多くあるフルーツ入りヨーグルト。自宅でもお好みのドライフルーツを使って簡単に作る事が出来ます。作り方はとても簡単!夜寝る前のほんの数分でも作れちゃいます。本当におすすめなので作り方を紹介します♪【材料】 ・プレーンヨーグルト(無糖がオススメ) 1パック(450g程度)
・お好みのドライフルーツ
【作り方】 ① 容器の中のヨーグルトの上にドライフルーツを入れます。
※容器の上の半分位が適量ですがドライフルーツの量で甘さも調節出来るので、甘いのが好きな方はドライフルーツを多め、甘さ控えめが好みの方はドライフルーツを少なめにすると良いです。ドライフルーツが大きい場合はお好みの大きさにカットしてください。
② 容器の中でヨーグルトとドライフルーツを混ぜる
③ 冷蔵庫で半日程度漬け込んで出来上がり!
~食べる際はお好みの量をお皿に盛って召し上がって下さい♪~
ドライフルーツをヨーグルトで戻すと採れたてのフルーツの様にふっくらとなります。また、ヨーグルトの水分がドライフルーツに吸収されるのでヨーグルトも濃厚になり各段と美味しくなります。栄養面でもヨーグルトとドライフルーツの栄養分をまるごと摂取できるので健康的でもあります。朝食やデザートにもなる1品でお子様にもオススメですよ。
是非試してみてください♪
トルコに来たら本場のヨーグルトを楽しんでみて!
ここではヨーグルトの歴史から、ヨーグルトの本場トルコや、世界各地で実際に食べられているヨーグルトを使った料理などを解説しました。ヨーグルトも含め「トルコが発祥の地」という物は他にもありますが、残念ながら日本ではあまり知られていません…。
トルコではヨーグルトはなくてはならない存在です。トルコに行った際は、ぜひ本場のヨーグルトを食べてみてください!
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