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イスラム教の聖典「コーラン」とは?謎多きその中身は?


「コーラン」という言葉を聞いたことのある人は多いのではないでしょうか?コーランはムスリム(イスラム教徒)であれば子どもの頃から慣れ親しんでいますが、非ムスリムがほとんどの私たち日本人にとってはあまりにも謎の多いコーラン。そもそもコーランとは何なのか?中にはどんなことが書かれているのか?気になりませんか?イスラム教においてとても大事なコーランについて徹底解説します。

まずはイスラム教を簡単に解説!

コーラン
「イスラム」という言葉ですが、「神の教えに帰依すること」すなわち、“神に従う”といった意味を持っています。
イスラム教は「アッラー」と呼ばれる神を信じている一神教(唯一絶対神を信仰する宗教)で、西暦610年に、預言者ムハンマドが神の啓示を受けたことから誕生しました。
イスラム教には、仏教のように色々な役割の仏様がいるわけでも、ギリシャ神話のような女神様がいるわけでもありません。

イスラムの信仰の基礎となっているのが、これから解説する啓典である「コーラン」に啓示として記された様々な内容によります。その中でも基本指針は「六信五行」となり、イスラム教には欠かせません。
「六信」とはイスラム教徒が日々信じる対象で、その中にはアッラー(神)の他に啓典や預言者も含まれます。
そして、「五行」とはイスラムの5つの行い、つまり信仰の実践、行動すべきことを表しています。よく耳にする断食(ラマダン)や礼拝は五行の中に含まれています。

ラマダンとは断食じゃない?!イスラムにおける意味と旅行者のマナー | トルコ旅行専門の人気ナンバーワン旅行会社『ターキッシュエア&トラベル』

イスラム教はキリスト教・仏教と並ぶ世界三大宗教のひとつで、キリスト教に次ぐ世界第2位の信者数約19億人(世界人口の約25%)を誇っています。イスラム=中近東をイメージする人がほとんどだと思いますが、世界を見渡せば、アフリカ、中央アジア、東南アジアにムスリムが多くいる国は広がっています。
なお、イスラム教の信者は「ムスリム」と呼びます。

預言者ムハンマドとは?

ヒラー山
預言者ムハンマドは西暦570年頃、イスラム最大の聖地メッカに生まれました。ムハンマドは幼くして両親を亡くしたため、叔父に育てられました。商人をしていた叔父を手伝って、大人になったムハンマドも商人として働いていましたが、ムハンマドが40歳の時、メッカ近郊にあるヒラー山の洞窟で天使ガブリエルと遭遇し、アッラーから最初の啓示を授かりました。そうした啓示はその後何度もムハンマドに訪れ、ムハンマドは人々にアッラーの教えを説いていきました。

啓示の時期は、初期、中期、後期と区別されており、初期はムハンマドが故郷メッカで活動した時代、これに対して後期はムハンマドがメディナへ移住(ヒジュラ)し、そこでイスラム宗教・政治共同体を建設した時代、中期はメッカ時代の終わりからメディナ時代の初めにかけての中間的な時代を指します。

初期のメッカ時代は610年、それまでは一介の商人にすぎなかったムハンマドが故郷のメッカで初めての啓示を授かり、預言者としての召命を受けて宣教活動を開始し、その後10年間、ムハンマドの活動を妨害しようとしたメッカの大商人たちの反対運動を受けつつ、ごく少数の信徒たちと共に悪戦苦闘した苦難の時期になります。
それに対して後期のメディナ時代は622年、当時メッカで置かれていた状況を絶望的とみて、活路を求めてメディナに移住し、632年にこの世を去るまでそこに留まった10年間で、苦難のメッカ時代とは一変して、イスラムが世界宗教へと発展していく出発点となった明るい希望と栄光に満ちた時期でした

ムハンマドはイスラム教の創始者であり、最後の預言者であるとされています。
メッカ時代とメディナ時代の各10年、期間としてはごく短いものでしたが、その間に起こった変化の内容はイスラムにとって絶大な意味を持っており、発展の歴史でもありました。
なお、「預言者」とは神の言葉を預かった者という意味で、未来について言い当てる「予言者」ではありません。

★★もっと詳しくイスラム教を知りたい方は、下記の記事をご覧ください!★★
イスラム教をどこよりも分かりやすく解説!教典の教え、食事・礼拝・服装ルールなど | トルコ旅行専門の人気ナンバーワン旅行会社『ターキッシュエア&トラベル』

コーラン(クルアーン)とは?

「コーラン(クルアーン)」とは、神が預言者ムハンマドに伝えた言葉を書いたイスラム教の聖典です。原音に忠実に表記するならば「アル=クルアーン」ですが、日本ではコーランとして定着しています。なお、「クルアーン」はアラビア語で「誦まれるもの」を意味しています。
ムハンマドが神から伝えられた言葉や、信徒たちが記憶していたもの、書き留めたものがまとめられたのが「コーラン」ですが、コーランはムハンマドの生前にはまだ存在はしておらず、その当時はムハンマドの言葉は口頭で伝えられていました。
ムハンマドは632年にその生涯を閉じますが、同時に神からの啓示の終結でもあり、最後の預言者ムハンマドの言葉が書かれたコーランは神からの最後の啓示とされています。
人々はムハンマドの亡き後もそれを保持し伝えていくも苦心し、ムハンマドが亡くなって20年後ほどの後、コーランとして一冊の書物にまとめられ、口承から書承へと移行していきました。

コーランの特徴は、神がアラビア語でムハンマドに伝えたそのままの言葉が書かれているということです。そのため、コーランは成立してから1300年以上、文章を付け加えられたり、書き換えられたりしていません。
また、コーランは目で読まれるものではなく、読誦(声を出して読む)されるものだとされています。コーランの文章は詩のように韻をふんでいて、音楽のような独特なリズムと響きがあってとても美しいと言われているので、アラビア語が分からない人が聞いても、その美しい響きを感じられます。

ほとんどのムスリムはコーランの全てを読み、また教育の一部としてコーランの章句を暗記します。コーランは神の実際の言葉であり、それゆえ完全であるとムスリムは信じているので、ムスリムたちは元々の言葉のアラビア語で少なくとも一部分は暗記しようと努めます。多くのムスリムがコーランの全114章を言うことができます。コーランの全てを暗記した人は「ハーフィズ」と呼ばれ尊敬されます。

コーランを粗末に扱うのは神への冒涜

コーランは神の言葉が書かれた本なので、コーランそのものを粗末に扱う行為(例えば燃やすとか踏むなどといった行為)は、ムスリムにとって神を粗末に扱うことを意味します。パキスタンなどのいくつかのイスラム教の国では、コーランを汚したりすることは法律で禁じられています。
コーランはムスリムではない人々にとってはただの本であっても、ムスリムにとっては本以上の価値があるのです。

コーランと旧約聖書と新約聖書の関係性

アダムとイブ
元々、神はユダヤ人(ユダヤ教)に神の言葉を伝えました。その内容が記されているのが「旧約聖書(律法の書)」になります。ですが、ユダヤ人たちは神の教えを守っていないということで、次にイエス(キリスト教)を通じて神の言葉を伝えました。それが、「新約聖書(福音書)」になります。
ところが、それでも人々はまだ神の教えを守っていないということで、最後の預言者としてムハンマドを選び神の言葉を伝えました。それが記されているのが「コーラン」となります。

コーランはユダヤ教の旧約聖書、キリスト教の新約聖書を確証すると同時に、それらを置き換える存在となります。もちろん、先行する旧約聖書と新約聖書については、コーランの中で何度も言及されていて、ムスリムも神の啓示として認めています。イスラム教では、ユダヤ教とキリスト教の信者たちのことを「啓典の民」と呼んでいます。
アダムとイブ、ヤコブ、ヨセフ、ダビデ、ソロモンなどはユダヤ教徒やキリスト教徒のみならずムスリムにとっても身近な存在となっています。

キリスト教とはどんな宗教か?誕生から教えなどを徹底解説! | トルコ旅行専門の人気ナンバーワン旅行会社『ターキッシュエア&トラベル』

コーランには何が書かれているの?

コーランは全部で114の章(スーラ)と章句(アーヤ)から構成され、最短の章は3節から、最長の章は286節から成ります。基本的にそれぞれ、啓示された理由が各章句を意味づける文脈となっています。610年~632年の間に神が大天使ガブリエルを介して預言者ムハンマドに下した啓示は200回を超えます。

コーランには、神が唯一であること、神がどのような方なのか、そして神が信者に対して望まれていることなどが書かれています。また、神の望まれていることをおこなうことによって、ムスリムたちは死後に天国に行けるということも書かれています。
他にもコーランには、服装や日頃の行いから商売に至るまで、色々な事柄についてムスリムとしての「義務」、「推奨(勧められること)」、「許可」、「忌避(避けたほうがよいこと)」、「禁止」の5つに分けて具体的に示してあります。禁止事項ばかりが書いてあるわけではなく、積極的に行ったほうがよい行為も数多く書かれています。

コーランの章配列の特徴

イスラム
コーランは、創世記などのように年代順に語りが進むわけではなく、順番に読めば分かるというわけでも、物語になっているわけでもありません。基本の流れは、ムハンマドの晩年の言葉が最初の方に書かれ、それが前に遡っていくような形で編集がされていますが、だからといって最後に書いてあるのが最初の言葉というわけではありません。

ヒジュラ(メッカからメディナへの聖遷)以後の啓示は「メディナ期(622年~632年)の諸章」と呼ばれています。イメージや登場人物、テーマやカテゴリーは初期のメッカ期の諸章と共通しているものの、メディナ期の諸章より長く、より社会や軍事の問題に向けられています。
非常に短い開扉章が冒頭に配置されていたりするものの、章はおおむね長い順に置かれています。メッカ期に下された章の節数は少なく、後代のメディナ期の章は説明的で節の数が多くなっています。
誰がどのような理由でこのような配列にしたのかというのには諸説ありますが、結局は章配列の背景と理由は謎のままとなっています。

最初の啓示は第96章に

ムハンマドが最初に受けた啓示の内容は第96章の「凝血」で書かれています。次の言葉は96章の1節から5節で、ムハンマドがヒラー山の洞窟で天使ガブリエルと遭遇し始めて受けた啓示になります。

~~誦め、「創造なされる御方、あなたの主の御名において。
一凝血から、人間を創られた。」
誦め、「あなたの主は、最高の尊貴であられ、
筆によって(書くことを)教えられた御方。
人間に未知なることを教えられた御方である。」~~

この「誦め(よめ)」に対して、ムハンマドは最初「私は読むことができません」と答えます。ムハンマドは読み書きができませんでした。当時のアラブの大半の人々は読み書きができなかったのです。
そのため、コーランが作られるまで、ムハンマドに伝えられた啓示は全てムハンマドと信徒たちの暗記によって記憶され、口承されていました。
この章はムハンマドの預言者としての第一声としてもとても重要な章であるとされています。

最初の章はお祈りの言葉としても重要

1日5回の礼拝
ムスリムは毎日、聖地メッカの方角に向かって1日5回の礼拝(サラート)を行ないます。この毎日の礼拝時の祈りの言葉では、コーランの最初の章の節が冒頭に使われ、ムスリムは1日に最低でも17回はこの節を唱えます。この最初の章は、「タスミ(tasmiyya)」と呼ぶこともあり、日常の祈りの時以外にも、神の祝福を得る手段として日常の様々な行動の前にも暗唱されるとても重要な章でもあります。
そんな重要なコーランの最初の章「開扉」にはこう記述されています。

~~「神の御名の下に最高の慈悲を。
全ての感謝は世界の神アッラーただ一人へ。
アッラーは最高の慈悲を持ち、最後の審判の日の支配者である。
我々はあなたのみを崇拝し、あなたのみに助けを求める。
我々全てを正しい道に導きたまえ。
あなたの怒りを与えられた者や自分の道を見失った者ではなく、あなたの恩寵を授けられた者の道に。」~~

日々のお祈りの言葉は全てアラビア語で唱えられます。たとえお祈りする人が普段アラビア語を使わない国の人でもそうします。

コーランはアラビア語だけ!

アッラー
イスラム教の啓典コーランですが、実はアラビア語以外は認められていません。その理由は、コーランの章句ひとつひとつには重層的な意味が含まれていて、それを正しく表現できるのはアラビア語だけとされているからです。他の言語で、その意味内容を一言一句置き換えることは不可能なのです。そのため、コーランには翻訳版というのも存在しません。イスラム教では、お祈りの言葉などもすべてアラビア語になります。
もちろん、コーランの内容は各国の言語に翻訳されていますが、翻訳された本はコーランの解説書にすぎません。アラビア語以外に移されたものはあくまでも「解釈」にすぎないとみなされています。

コーランに基づいたムスリムの生活

ムスリムの生活は基本的に「コーラン」に基づいています。特によく知られている、“豚肉を食べてはいけない”や“お酒を飲んではいけない”についてもコーランによって禁じられているからになります。
そこで、ここではコーランに基づいたムスリムの生活にはどのようなものがあるのか、代表的な例を紹介していきます。

ハラルとハラム

ハラル
コーランによって禁じられているものを「ハラム(Haram)」(禁じられた)、許可されているものを「ハラル(Halal)」(許される)と言います。これは、物から行動など全般にわたり、ハラルであるか、ハラムであるかを決めるのはアッラーのみとなります。

例えば、ムスリムは世界中の様々な国に住んでいるために多くの異なった種類の食べ物を食べていますが、全てのムスリムはコーランによっていくつかのものを食べることを禁じられています。これは“ハラム”になります。
動物の肉がハラル(許される)になるには、イスラム教の規則にのっとって屠畜されたものに限るという条件があります。その規則は細かく決まっていて、屠畜する人物がイスラム教徒以外であっても、屠畜する際には「ビスミッラー、アッラーフ、アクバル(アッラーの御名において。アッラーは偉大なり)」と唱えながら、鋭いナイフで首の頸動脈を切ることで動物を処理しなければなりません。

その他にも“ハラム”は多くあります。飲酒、賭博、高利貸し、利子、婚前交渉、同性愛、男性が女性の恰好をする事やその逆、男性が金やシルクを身に着けること等もハラムにあたります。人の物を盗んだり、嘘をついたりすることもハラムです。

豚肉・豚由来の食品を食べるのは禁止!

ハラム(禁じられた)に含まれる食べ物には、豚肉から作られたあらゆる食品、血が残っている食肉、正しく殺されなかった動物の肉と脂、肉食獣と偶像に捧げられた動物からとられた肉があります。これは、コーランの2章「雌牛」の173節の、食べることを禁じられるものに、「死肉、血、豚の肉、アッラー以外の名が唱えられたもの(異神に捧げられたもの)」との記述があるからです。
豚から取られたものとしては、豚肉、ハム、ベーコンはもちろん、豚の脂肪を含む他の多くの食品、ビスケット、アイスクリーム、スープなども含まれます。
また、コーランの6章「家畜」145節では豚について「忌まわしいこと」との記述もされており、多くのムスリムが豚は「不浄の動物」と言い聞かされて育っているため、豚に対して嫌悪感を持っている人がほとんどです。
ちなみに、イスラム教だけでなくユダヤ教でも、豚は「不浄のもの」とされていて、食べることを禁じています。

なお、本当に緊急の場合にもし他の食べ物がなければ、ムスリムは餓死するよりは、禁止されている食べ物でも食べてよいとされています。

ムスリムは飲酒(アルコール)も禁止!

イスラム教
イスラム教では、ビール、ワイン、ウィスキーなどのアルコール類を飲むことも禁じられています。これもコーランの5章「食卓」90節にこう記述されているからです。
~~「おお、信仰する人々よ、ブドウ酒(ハムル)、賭矢(マイスィル)、偶像、占い矢は、シャイターン(悪魔)の汚濁のおこないゆえ、これを避けなさい。おそらく、あなたたちは成功するでしょう」~~

これにより、メディナ期の後半に飲酒が禁じられました。禁酒の理由は、酩酊して礼拝などを忘れるためとされ、ブドウ酒(ハムル)は酩酊性のある酒一般を指すものと解釈されました。
ちなみにアルコール類には、日本料理でよく使う料理酒はもちろん、みりんも含まれます。

大半のイスラム諸国ではこれに基づいて飲酒は禁じられていますが、唯一、国民のほとんどがムスリムであるトルコは例外となっています。トルコは法と宗教が分離されている「政教分離」の国で、基本はコーランの教えに従い食生活から文化や習慣まで、厳しい戒律の下で暮らしていますが、その中で、飲酒についてはトルコでは自由に飲むことができます。

女性は肌や髪などを隠さなくてはいけない

スカーフ
イスラム諸国の女性は、髪を隠すためのヴェール(スカーフのような布)を着用している人が多いです。ヴェールの種類には、ヘジャブ(ヒジャブ)と呼ばれる髪の毛や首を隠すもの(顔は完全に出ている)や、ニカブと呼ばれる目元だけを出すための布、アフガニスタンで見られるブルカと呼ばれる、頭から全体を完全におおい、目もレースなどで隠すタイプの布までと様々です。これらは、1日中ずっとかぶっているのではなく、自分の父親や夫、兄弟以外の男性がいる場所だけで着用し、女性ばかりの場所や家の中では着用しなくてもよいのです。

女性がヴェールをかぶるのも、家族以外の男性に素顔を見せてはいけないというイスラムの戒律によるものとなり、これに関してもコーランの24章「光」31節にこのように記述されています。
~~女子の信者には、こう言え、「目を伏せて、隠し所を守り、露出している部分ほかは、わが身の飾りとなるところをあらわしてはならない。顔おおいを胸もとまで垂らせ。自分の夫、親、夫の親、自分の子、夫の子、自分のきょうだい、兄弟の子、姉妹の子、身内の女、あるいは自分の右手が所有するもの、あるいは欲望をもたない男の従者、あるいは女の隠し所について知識のない幼児、以上の者を除いて、わが身の飾りとなるところをあらわしてはならない。足を踏み鳴らして、隠している飾りを知られてはならない」~~

さらには、コーラン33章「部族連合」59節でも次のように記述されています。
~~おお、預言者よ、汝の妻、娘、および信者たちの妻に、「外衣でからだを隠せ」と言え。それこそ彼女たちが知ってもらえる最短の方法であり、苦しめられることもない。神はよく赦したもうお方、慈愛おつきお方である。~~

女性がヴェールをかぶり顔や髪を隠す理由は、男性を誘惑しないためとされています。これは、イスラムでは“男性は女性の魅力に弱い”とされているからです。そのため、男性が女性の美しさに刺激されて良からぬことをしないように、女性に対して隠すよう命じたのです。

女性の服装については国によって違いがあります。国によっての傾向もありますが、同じ国でも地域によって違いもあったりと様々です。政教分離の国トルコでは逆にヴェールをかぶらない女性が多くいます。これは、初代大統領アタテュルクがヴェールの着用を推奨しない立場を取ったり、一時期着用が禁止されたりした経緯があったからです。一方、サウジアラビアやイランでは、イスラム教徒の女性でなくとも外出の際にはヘジャブの着用の義務がある国もあります。

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禁止事項を破ったらどうなる?

イスラム教の国の中には、禁止事項をきちんと守っているか、宗教警察がパトロールしている国もあります。宗教警察がない国ももちろんあります。同じように、個人でも全てをきちんと守りたい人もいれば、守りたいと思っていても守れない人もいます。
イスラム教では、神だけが完全な存在であり、人間は弱くて不完全なものだと理解されています。そのため、もし禁止事項を守れなかったとしても、「書かれているように出来ない場合は、貧しい人に寄付しなさい」などと、出来ないときの対処方法がきちんと指示されていることが多いです。
万が一、知らずに豚肉を食べてしまったり、アルコールが入ったものを口にした場合も、本来なら罪はないことになります。

禁止事項をどこまで守るのかは、同じムスリムといえどもかなり異なっています。コーランには他人の悪口を言ったり、他人の信仰心を疑ってはいけないとも書かれています。そのため、たとえ禁止事項を守っていないムスリムがいたとしても、他人が注意するのは間違っているとも言われます。神は全てを見ているので、他人がとやかく言う問題ではないという考え方なのです。

第2の聖典「ハディース」

イスラム教にはコーランの次に重要な「ハディース」と呼ばれる第2の聖典があります。
ハディースはムハンマド自身が日常生活の中で語った言葉や行動についての証言がまとめられている、言わば、ムハンマドの言語録です。ムハンマドの死後、200~250年後に書物にまとめられました。そのムハンマドの言葉や行動を通して、コーランを日常生活にどのように生かしたら良いかを説明しています。
例えば礼拝について、コーランには「礼拝をせよ」とだけありますが、ハディースでは具体的な礼拝方法が記されています。

コーランは大まかした記述が多いため、ハディースにはコーランを補足する役割があります。ハディースはコーランに言及されていない事柄や迷った時の判断基準となり、ムスリムの模範すべき姿として尊重されています。ハディースはムスリムにとってコーランと同様に「生きる指針」なのです。

ムハンマドの言行=「スンナ」

スンナ
スンナと聞くと、スンナ派(またはスンニ派)という言葉が浮かぶ人が多いのではないでしょうか?そもそも「スンナ」とは、預言者ムハンマドの言行・範例を指します。そしてスンナ派とはすなわち、コーランとハディースを絶対の基準としており、“スンナ=習行に従う人々”を意味します。
そしてよく耳にする「スンナ派」は、イスラム教最大の宗派で、全世界のイスラム教徒の9割をも占めています。

シーア派という言葉もよく耳にすると思いますが、基本的な教義にほとんど相違はなく、コーランに沿っているのも原則同じです。預言者ムハンマドの後継者に対する考え方の違いで分裂し、スンナ派とシーア派に分かれてしまいましたが、イスラム教の中ではスンナ派もシーア派も互いに正統な範囲内にあると認められています。
なお、イスラム教の宗派は2つしかないわけではありません。ここでは大きく2つに分けての説明になりましたが、他にも「ワッハーブ派」や「アラフィ派」と呼ばれる宗派も存在しています。

イスラム法「シャリーア」とは?

イスラム教にとって宗教は、内的生活だけではなく、個人から家族、社会、国家に至るあらゆるレベルで彼らの現世的な営みを規定する法を含んでいます。この法を指す言葉が「シャリーア」です。シャリーアとは「水場に通じる道」という意味を持っています。
コーランと預言者ムハンマドの言動(スンナ)などを法源としたイラスム教の法で、コーランに書かれていることを基本としてイスラム法学者(ウラマー)たちが作り上げていきました。
イスラム教が始まった当初は、人々はコーランとハディースに沿って暮らしていましたが、時代を経てイスラム教が広く伝わるにつれ、この2つだけでは対処しきれない問題が生じてきました。そこで、学者たちが話し合い「シャリーア」が成立しました。

シャリーアの内容は?

シャリーアは、「儀礼的規範(イバーダート)」と「法的規範(ムアーマラート)」に大別されます。
儀礼的規範とは、イスラム教の信仰に関わる部分、すなわち五行に関わるものとなります。
一方の法的規範は、世俗的生活に関わる部分で、婚姻、相続、契約、訴訟、非ムスリムの権利義務、刑罰、戦争など、イスラム社会における相互の権利や義務に関わる規範となります。私たちの考える民法や刑法に当たる事柄が規定されています。
これらが下記5つに分けられ、ムスリムはこれらに沿って生活します。

  • やらなくてはいけないこと(義務)=ワージブ
  • やった方がいいこと(推奨)=マンドゥーブ
  • やってもやらなくてもよいこと(許可)=ハラル
  • やらない方がいいこと(忌避)=マクルーフ
  • やってはいけないこと(禁止)=ハラム

何だかルールに縛られているような窮屈な感じにも取れますが、ムスリムは生まれながらにシャリーアに沿った生活をしているため、当たり前にそれらが身についていています。

シャリーアの施行は国によって様々

サウジアラビアやイラン、アフガニスタンでは、このシャリーアの強い影響下にある法律・憲法による統治が行われています。一方、同じくムスリムが大半を占めているトルコやアルバニアではローマ法起源の法律を採用し、シャリーアは廃止されています。
他にもレバノンやシリアでは家族法などの一部に名残を留めているだけであったり、エジプトではシャリーアを憲法で主要法源とするなど、シャリーアの施行は国によって様々です。

自爆テロはイスラム教で許される行為?

よくニュースでも取り上げられている、イスラム国がおこなっているような自爆テロ。近年、自爆テロ=イスラム教とすぐに連想されてしまうほど、自爆テロという行為はイスラム教徒によっておこなわれていることが多くなっています。2001年9月11日にアメリカで起きた同時多発テロ以降、アルカイダなどの過激な武装集団によって自爆テロが急増してきています。
ムスリムの生活はコーランに基づくと説明しましたが、ではこういった行為は実際イスラム教にとってどうなのでしょうか?

イスラム教では自爆、つまり自殺は認められていません。

自爆テロをおこなわせたい武装集団の人々が、自爆テロは自殺ではなくジハード(聖戦)であるとイメージをすり替えているのです。ジハードで亡くなった人は通常、天国へ行けるとされているからです。
ここで言うジハードとは、異教徒に対する戦いという意味で、そもそも実際の戦闘を意味するだけの言葉ではありません。たしかに、イスラム教徒が迫害を受けていた布教の初期の異教徒と戦っていた頃には、ジハードという言葉は、武力を用いた戦いという意味で使われていましたが、本来は「努力」や「奮闘」という意味で使われていました。

どの戦いがジハードなのかを決めることができるのは、イスラム教の宗教的最高指導者であるカリフの役割となります。しかし、カリフという役職についていた最後の人物は、オスマン帝国のスルタン(皇帝)アブデュルメジド2世で、1922年のトルコ革命によってオスマン帝国は滅ぼされ、その結果スルタンの位が廃位となり、1924年にはカリフも廃止されました。それ以来、カリフは存在していないため、この戦いがジハードなのかどうかを決めることは誰にもできないはずなのです。

にもかかわらず、ジハードだと主張している武装集団は自分たちの都合の良いようにこの言葉を用いているだけということになります。
実際、「自爆テロを正当化できますか?」の問いに、ほとんどのムスリムが正当化できないと回答しています。
自爆テロはイスラム法上認められていないだけでなく、多くのムスリムのとっても認められていないのです。

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