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さくらんぼはトルコ発祥って知ってた?歴史や品種、桜との違いを徹底解説


さくらんぼは、バラ科サクラ属の果物です。「桜=日本」というイメージをお持ちの方が多いかと思いますが、生産量はトルコが世界一です。実は桜の花は日本発、桜の果実はトルコ発なのです。

ここでは、さくらんぼの歴史や産地、桜との違い、さくらんぼを巡るトルコと日本の深い関係などを徹底解説します。

さくらんぼの名前の由来

さくらんぼ
さくらんぼという呼び名は「桜の坊」から変化したものと言われていますが、さくらんぼは通称で正しくは桃桜です。ある時から「桜桃(おうとう)」のことを「さくらんぼ」とよび始めました。

由来は明確になっていませんが、古来は果物全般を桃と呼んでいたために「桜に生る果物」という意味で「桜桃」と呼ばれるようになったという説がよく知られています。

クルミを「胡桃」、アーモンドを「扁桃」と書くのもこれに通じています。

さくらんぼの木は桜じゃない?

ですが、街中でよく見かける桜には、さくらんぼの実がつくのを見たことがありません。なぜでしょう?

それは、鑑賞用の桜と「さくらんぼ」が実る桜とは、種類が違うからです。日本においての「桜」は、観賞用の品種を指すことが多くソメイヨシノが代表的ですが、そのほとんどが実をつけないといいます。

一方、「さくらんぼ」は、同じ「桜」でも食用の品種「セイヨウミザクラ」が代表種で、真っ白な花が咲く桜です。違いは観賞用か食用かということだけで仲間同士です。

さくらんぼと桜の違い

サクランボ
桜とさくらんぼの違いは観賞用か食用かということだけで仲間同士ですが、ここでは二つの異なる特徴について徹底解説します。

花の色や大きさ、咲き方が異なる

ソメイヨシノや八重桜など愛でて楽しむ桜と、さくらんぼの花はよく似ていますが、色や大きさが異なります。桜の花は白~ピンク色や濃いピンク、淡い黄色の花や花びらに緑の筋が入る品種など多種多様です。

花の咲き方には、一重・半八重・八重の3種類があり花びらの数がそれぞれ違います。お花見でよく見られているソメイヨシノは4月上旬頃に開花の話題で盛り上がりますが、開花の時期は品種や地域によって違い5月上旬頃に咲く桜もあります。

さくらんぼの花の色は白で、蕾がまとまって咲くため小ぶりな花束のような形になります。ソメイヨシノなどよりも遅れて開花し、山形ではゴールデンウイーク期間中に咲くことが多いです。

桜には食用できる実はつかない

次に実についてですが、桜は花が終わってから条件次第で実が成ることがあります。桜には「自家不和合性」という特徴があり、他の品種の花粉でのみ果実がなり、決して自家受粉はしません。ですので、近くに違う種類の桜があれば実がなる可能性はあります。

実の形は丸形の1㎝前後で、黒紫色に熟した色をしています。食べる事はできますが、渋みのある酸味で苦くて決して美味しいとは言えませんが、小鳥やたぬき、熊などの動物達によく食べられています。

さくらんぼの木が美味しい実をつける条件

ちなみに、さくらんぼも同じ性質を持っていて、同じ品種同士では実がならず、更に特定の品種間では受精できないという「他家不結実性」も持っています。そのため、受精の相性の良い品種を選び少なくとも2品種以上植えなければなりません。

相性が良いと言われているのは、佐藤錦+ナポレオン、高砂+ナポレオン、紅秀峰+佐藤錦などが有名です。ちなみに「暖地桜桃」や「紅きらり」など1種類でも受粉できる品種も僅かにあります。美味しいさくらんぼを収穫するためにはいろいろな条件が揃っている必要があるのですね!

さくらんぼの品種は1,000種以上!

世界に1,000種以上のさくらんぼがあるといわれていますが、日本で栽培されているさくらんぼは約30種あるといわれています。

  • 佐藤錦:知名度・人気ともにNo1の品種
  • 高砂:アメリカ原産(ロックポート・ビガロ)
  • ナポレオン:ヨーロッパで幅広く栽培されている
  • 紅秀峰:佐藤錦と天香錦の交雑種
  • 月山錦:果実の色が黄色の希少種

一方、桜はソメイヨシノ・八重桜・シナミザクラ・シダレザクラなど300種以上あるといわれています。

さくらんぼと桜の花言葉

桜の花言葉は品種によって異なりますが、「ソメイヨシノ=優れた美人」、「シダレザクラ=優美・ごまかし」、「カンザクラ=気まぐれ」と桜の妖艶なひと時の美しさを表現しているイメージに対し、さくらんぼは「善良な教育、上品、幼い心、あなたに真実の心を捧げる」とその可愛い果実をイメージさせる花言葉になっています。

調理用として人気のスミミザクラ(サワーチェリー)

サワーチェリー
スミミザクラ(Sour Cherry)は、ヨーロッパや南西アジアに自生するバラ科サクラ属の植物です。さくらんぼの多くの品種が由来するセイヨウミザクラ(Wild Cherry)という種に対し、スミミザクラの木の高さは4~10㎝と小柄で枝が沢山生え、茎が短く、実は黒っぽい色をしています。

果実はあまりにも酸味が強いので生食には向きませんが、スープや豚肉料理などに使われる事が多いです。また、砂糖とともに調理することで、酸味を抑えて香りや風味を引き出すことができます。

その為、スミミザクラの果実のジャムやシロップ、アイス、ジュースやリキュール、保存食もあり、調理用としてはセイヨウミザクラ(さくらんぼ)よりスミミザクラが好まれる場合が多いです。トルコのサワーチェリージュースやジャムはお土産としても大人気です。

 
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さくらんぼの歴史|発祥の地はトルコ

さくらんぼの原産地はトルコのギレスン市です。ギレスン市はトルコ北部の黒海に面し、穏やかな気候に恵まれたとても美しい街です。
海岸線からすぐに坂道が始まり、急勾配な坂道に沿うようにして建物が立ち並ぶ特徴的な街並みが海岸線と並行して帯状に連なっています。

ギレスン市では4月になると桜が花盛りになり、町にさくらんぼが出回るようになります。ヘーゼルナッツの主要産地としても有名で山々にはヘーゼルナッツ畑が一面に広がっています。

さくらんぼが英語でチェリー(Cherry)と呼ばれる理由

ギレスン市の古代名はCERASUSUです。紀元前1世紀頃にこの町周辺でとれたさくらんぼが初めてヨーロッパで紹介されました。

ヨーロッパではこの町の古代名からCERISE(さくらんぼ色)と呼ばれたといいます。そこから、イングランドに渡ってシェリー(CHERY)となり、英語のチェリー(CHERRY)の語源になりました。

日本のさくらんぼのルーツはトルコ

さくらんぼ
日本でさくらんぼの名産地といえば山形県。そして山形県のさくらんぼといえば銘品「佐藤錦」です。この佐藤錦のルーツが、さくらんぼの原産地であるトルコのギレスンだというこというのをご存じでしょうか?

山形県寒河江市での「さくらんぼ栽培」は、明治9年から始まりました。1万1,000kmを隔てたアジア大陸を旅したトルコの「さくらんぼ」を山形県で開発に取り組んでから100年かけて、“赤い宝石”ともいわれるほどの美味しい実をつけたのです。

そして驚くことに、トルコのギレスンと、日本一の山形県のさくらんぼの生産地寒河江(さがえ)市は、ほぼ同じ緯度に位置しているのだそうです。

さくらんぼはギレスン市から約2000年の時を経て日本までたどり着き、現在寒河江市ではたくさんの実を結び、一大産地を形成するまでに成長しました。

ヘーゼルナッツ

さくらんぼの名産地山形県とトルコとの友好関係

日本一のさくらんぼの里・寒河江市はさくらんぼのルーツを探し求めていたところ、アンカラで日本人学校をしていた先生からさくらんぼの原産地がトルコのギレスン市であることを1986年に知ったそうです。

1987年に市議会全員協議会において、ギレスン市との友好親善と姉妹都市締結促進について全会一致の賛同を得て、市長、議長をはじめとする議会の各常任委員長らが大使館を訪問し姉妹都市締結促進についての働きかけをしました。

その後、1988年1月にギレスン市より姉妹都市締結を承諾する旨の回答を受け、さくらんぼの最盛期6月に締結しました。

ギレスン

山形県のチェリーランドさがえにはトルコ館もある

寒河江市にある「チェリーランドさがえ」は、シンボルであるさくらんぼをメインテーマに観光物産の振興と文化交流の拠点施設、同市の魅力を県内外にアピールする情報の発信基地として整備し、1993年に「道の駅」として認定登録を受け、山形県でも最大級の規模を誇る道の駅で多くの観光客に利用されています。

県内各地のお土産品が手に入り、レストランでは山形A5ランクの和牛を使ったメニューが揃っていて、リーズナブルに山形牛を楽しむことができます。

そんなチェリーランドの中には「トルコ館」が併設されています。トルコ人建築家によって設計された建物は、オスマントルコ時代の建築をイメージしたもので、大理石・タイル・金具類の装飾品なども全てトルコから運んだ物を使用しています。

2階の「ギレスンカフェ」ではトルココーヒーやワインが味わえます。また、レストランコーナーにはトルコ料理レストラン「ボンジュック」があり、ケバブ料理やキョフテ、サバサンドなどトルコを代表するファーストフードを楽しむことができます。

トルコののび~るアイス「ドンドルマン」も人気でトルコのアイス職人によるパフォーマンも楽しめ、まるでトルコの街角にいるかのような気分になれます。

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さくらんぼの産地|生産量1位はトルコ

さくらんぼの全世界での生産量は約3,600キロトンです。国別で見ると原産地であるトルコがダントツでトップ、次いでアメリカ、中国と続きます。トルコはさくらんぼの消費量・加工量においても世界トップクラスです。

日本ではあまり知られていませんが、実はトルコは世界的な農業大国であり、さくらんぼだけでなくブドウやオリーブ、ヘーゼルナッツなどトップクラスの生産量を誇る農産物がいくつもあります。

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日本におけるさくらんぼの収穫量は約1万8,000トンです。そのうちのおよそ80%が山形県で生産されています。次いで収穫量の多い都道府県は山梨県で、次いで北海道、秋田と続きます。

一方、日本におけるさくらんぼの輸入先はダントツでアメリカが多くなっています。昔からスーパーなどで「アメリカンチェリー」がおなじみになっていることからも、その事実が分かります。世界生産量トップであるトルコからの輸入量はあまりありません。

また、最近では品質の高い日本の果物は世界中から引き合いが強く、佐藤錦をはじめとするさくらんぼも香港やシンガポールなど東南アジアを中心に輸出が増えています。

トルコにおける日本の桜

トルコで初めて植えられた桜はボスポラス海峡にある

イスタンブールにあるアジア側とヨーロッパ側を結ぶ橋・第二ボスポラス大橋は、日本のODAのもとIHI、三菱重工業、日本鋼管、伊藤忠商事と現地企業の協力により1988年に建設されました。

建設を記念して橋の両側のたもとにはトルコで初めて桜の木が植えられました。

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三笠宮記念公園の桜

カマン
トルコ史の研究などで日本とトルコの関係の架け橋となられ、トルコの首都アンカラ近郊のカマン・カレホユック遺跡で発掘調査を進められた三笠宮崇仁親王殿下は1998年に同地に「アナトリア考古学研究所」を設立されました。

アナトリア考古学研究所は「カマン・カレホユック遺跡」「三笠宮記念公園」「カマン・カレホユック考古学博物館」と共に一つの文化施設複合体として、日本を中心とするトルコ、欧米各国の人々の国際的文化・学術交流の場となっています。

1993年に開園された三笠宮記念公園にはソメイヨシノ、オオシマザクラ、エゾザクラが植えられ、トルコの人々に日本の春の美しさを伝えています。

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バルタリマヌ日本庭園の桜

あまりガイドブックなどに載っていませんが、イスタンブールには日本庭園があります。2003年の「日本におけるトルコ年」の機会に、姉妹都市であるイスタンブール市と山口県下関市の協力によって「バルタリマヌ日本庭園」が完成しました。

ボスポラス海峡を臨む風光明媚な地に位置するこの庭園は、両都市の象徴であるボスポラス海峡と関門海峡をイメージした正門、日本庭園の特徴である茶室、滝、池、東屋などが配置されていて、ゆったりと散策を楽しめます。そして、日本のシンボルである桜をはじめ、四季折々の美しさを堪能することが出来ます。

「桜」から新たに始まるトルコと日本の友情物語

2010年は日本とトルコの交友120周年でもあり、トルコにおける日本年でした。友好の記念を祝して、アンカラ、イスタンブール、イズミットなどトルコ国内各地で「さくらプロジェクト」が行われ、日本から運ばれた約3,000本の桜が植樹されました。

友好の象徴として咲き誇る桜から日本とトルコの友情物語は新たに始まり、続いていきます。

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