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トルコ旅行・ツアーブログ|トルコツアー旅行記

東京ジャーミイとは?日本最大のモスクの見学方法や注意点、おすすめ土産


「東京ジャーミイ(Tokyo Camii)」は、東京都渋谷区にある日本最大のモスクです。最寄り駅の代々木上原駅から歩いて5分ほどの場所にあります。

東京ジャーミイはイスラム教のモスク(礼拝所)ですが、実は誰でも訪れることができ、美しいモスクの内部を見学したり、カフェでトルココーヒーやスイーツを堪能したり、ハラールマーケットでイスラム圏のお土産を購入したりと楽しみが盛りだくさんなのです。

そんな東京ジャーミイの歴史や見どころ、見学方法と注意点、おすすめのお土産などを詳しくご紹介します。この記事を読んだら東京ジャーミイを訪れたくなること間違いなしです!


東京ジャーミイとは?

東京ジャーミイ
イスラム教に欠かせない礼拝所をモスクといいますが、日本にもいくつものモスクがあることはご存知ですか?宗教を信じない人が少なくない日本においても日本で暮らすムスリム(イスラム教徒)のために、北は北海道の小樽から南は沖縄まで100以上のモスクがあります。

その中でも最も有名で代表的存在なのが、東京都渋谷区にある「東京ジャーミイ」です。東京ジャーミイには東京周辺に暮らすさまざまな国籍のムスリム(イスラム教の信者)や訪日外国人旅行者が滞在中に訪れます。

宗教にあまり馴染みのない私たち日本人にとって、宗教は閉鎖的な印象を持つ人も少なくないと思います。ですが、東京ジャーミイはムスリムでなくとも気軽に訪れることができる場所で、東京にいながらまるでトルコ旅行に来たような気持ちになれる魅力満載の必見スポットなのです!

東京ジャーミイは10時~18時まで(金曜日は14時~)であれば誰でも無料で見学が可能です。

トルコ文化センター
「ジャーミィ(Camii)」はトルコ語で大規模な「モスク」を意味し、これは「人の集まる場所」を意味するアラビア語を語源としていると言われています。ちなみに、「モスク(Mosque)」とは英語の呼び方で、イスラム教の言語であるアラビア語では「マスジド」(=ひざまずく場所の意味)と言います。

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名称 東京ジャーミイ・トルコ文化センター
住所 東京都渋谷区大山町1-19
最寄り駅 小田急線・地下鉄千代田線/代々木上原駅
アクセス方法 代々木上原駅下車、井の頭通りに出て小田急線の高架下を通って徒歩5分
電話番号 03-5790-0760
開館時間 10:00~18:00(金曜日のみ14:00~18:00)
休館日 なし
公式サイト https://tokyocamii.org/ja/

イスラム教におけるモスクの役割

東京ジャーミイ
イスラム教は唯一絶対の「神(アッラー)」を信仰し、その神が預言者ムハンマドを通じて人々に啓示した教えが記された「コーラン(クルアーン)」を信じ、それに従う宗教です。

イスラム教の信仰の根本には、六つの信仰対象と五つの崇拝行為があります。これらのことを「六信五行」と呼びますが、この五行の一つ「礼拝(サラート)」を行う場所がモスクです。

ムスリムが行う礼拝は1日5回と定められており、必ずキブラ(メッカのカアバ(カーバ)神殿の方角)に向かって行います。モスク内部の壁にはそのキブラを示す「ミフラーブ」と呼ばれるしるし(凹み)が必ずあり、人々はこのミフラーブに向かってお祈りをします。

イスラム教は偶像崇拝を禁じている宗教です。そのため、モスクには教会やお寺にあるような神や預言者を象徴するような像や絵画などのたぐいは置かれていません。その代わり、主要なモチーフとして植物、幾何学模様、アラビア文字などが描かれ、自然光を受けたステンドグラスの鮮やかな色によって装飾が施されています。

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東京ジャーミイの魅力と見学の見どころ

東京ジャーミイ
東京ジャーミイの魅力は、何と言っても“伝統的なオスマン様式の建物”であることです。近代的な新宿の高層ビル群を背景に異彩を放っているその姿は他に類を見ない光景とも言えます。

外装だけでなく、内装にもトルコ・イスラム芸術を代表するさまざまな工芸作品が散りばめられており、建物1階のエントランスホールにはトルコ・イスラム芸術のギャラリーが設けられ、伝統的なトルコ民家の応接間も再現されています。また、東京ジャーミイ内部にある椅子やテーブルに本棚など、目に見えるもの全てがトルコから送られたものとなっています。

オスマン帝国時代、モスクを中心に、マドラサ(神学校)、病院、市場、ハマムなどといった公共性の高い複合施設が造られました。こういった複合施設のことをトルコ語で「キュッリエ(Külliye)」と言います。

伝統的なオスマン様式で建てられた東京ジャーミイはキュッリエの役目も果たしており、講演会やラマダン(断食月)明けの夕食会などさまざまな催事が行われる多目的ホールをはじめ、図書室、さらにはハラールマーケットにカフェなど、東京ジャーミイが単なる礼拝所としてだけでなく、イスラム文化のセンターとして機能していることが分かります。

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遠くからでも目立つ白い尖塔

東京ジャーミイ
東京ジャーミイの外観には1本の白い尖塔があります。遠くからでも目立つ鉛筆形の尖塔はオスマン様式の特徴でもあります。この尖塔は「ミナレット」と呼ばれ、そこから礼拝の時間を告げるアザーンが行われる、モスクには必ずある尖塔です。

残念ながら東京ジャーミイではミナレットからアザーンが流れることはありませんが、イスラム圏のモスクでは毎日ミナレットからアザーンが流されています。ちなみに、一般的にミナレットの数は1~2本というモスクが多いですが、トルコのブルーモスクは6本のミナレットを有しています。

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2階の礼拝堂はまるで別世界

東京ジャーミイ
礼拝場は2階にありますが、そこに一歩足を踏み入れるとまるで別世界のような空間が広がっています。1つの大きなドームを6つの小さなドームが支える空間の大きさ、太陽の光を取り入れたいくつものステンドグラスの彩りや繊細な幾何学模様、大ドームの中央から吊るされたシャンデリアなど、見渡す限り広がる美しさと荘厳な雰囲気に圧倒されてしまいます。

宇宙をイメージしたドーム天井の中央にはコーランの112章のカリグラフィが描かれています。3階の女性専用の礼拝所からは、天井やステンドグラス、シャンデリアをさらに近くで見ることができます。

内部のチューリップ模様にも注目!

チューリップ模様
東京ジャーミイの壁や焼き物の上にはチューリップが多く描かれているのが分かります。そもそもチューリップはオスマン朝の美術において欠かせない存在で、装飾模様としても多く描かれてきました。

チューリップは1本の茎に一輪のみ花を咲かせることから“一神教の花”としてイスラム教を象徴する花とも言われています。オスマン帝国最盛期のスルタン・スレイマン1世はチューリップをこよなく愛していたとされ、儀式用のカフタン(民族衣装)にチューリップの装飾を施すほどでした。

そんなチューリップですが、実はトルコが原産の花で、トルコの国花なのです。是非モスク内部のタイルや壁に注目して、さまざまなチューリップを探してみてください。

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東京ジャーミイの見学方法や流れ、注意点

東京ジャーミイを訪れるときのルール
東京ジャーミイは宗教施設になります。見学は誰でも可能ですが、入場の際にはルールは守らなくてはいけません。その中でまず大事なのが服装です。男性も女性も、ノースリーブや半ズボン、ミニスカートなど、肌を露出する服装では入場は出来ませんのでご注意ください。

また、女性は頭髪をスカーフやストールで覆う必要があります。礼拝所入口には貸し出し用のスカーフが用意されていますが数に限りがあるので、持参すると安心です。

礼拝所に入場したら、大声での会話は控え静粛にしましょう。写真撮影も控えるのが望ましいです。礼拝をしている人がいたら、その人の前を横切ることは絶対にしないようにしましょう。モスクはあくまでも礼拝の場です。礼拝をしているムスリムたちの妨げになるような行動はとらないように気を付けましょう。

日本語ガイド付き無料見学ツアーもおすすめ!

東京ジャーミイ
東京ジャーミイでは、毎週土曜・日曜と祝日の14時30分から所要時間約60分のガイド付き見学が行われています。ジャーミィの外観から内部にいたるまで、さまざまな説明をしてくれるので、ただ見学するだけでなく、説明を受けながら見学するのも理解が深まって面白いと思います。

個人、少人数での参加であれば予約は不要なので、見学開始時間前までに1階のエントランスに集合すれば参加できます(※祝日と金曜日が重なった場合は中止となります)。気軽に誰でも参加できるツアーなのでとてもおすすめです。

見学に関してはいくつかの注意事項もあるので、ガイド付き見学に行かれる際は事前に下記より確認してくださいね。
【見学に関する諸注意】https://tokyocamii.org/ja/visit/

また、土曜・日曜と祝日の14時30分以外で、5名以上の団体見学を希望する場合は事前の予約が必要になります。詳しくは下記HPよりご確認ください。
【ガイド付き見学について】https://tokyocamii.org/ja/visitors_calendar/

金曜日は集団礼拝の日

ミンバル
ムスリムは毎日欠かさず1日5回の礼拝を行ないますが、毎週金曜日は“集団礼拝の日”としてなるべくモスクで礼拝することが推奨されています。そのため、東京ジャーミイでも毎週金曜日は多くのムスリムが礼拝に訪れます。

ミフラーブの真ん前から順に席は埋まっていき、やがて場内に礼拝の始まりを告げる「アザーン」が響き渡ります。イスラム諸国を訪れたことがある人ならば、朗々とした呼び声に聞き覚えがあるかもしれません。

イスラムの街に響く「アザーン」とは?文言や流れる時間、回数などまとめて紹介

そして、純白の衣に赤い帽子を被ったイマーム(イスラム教の指導者)がミンバルへ登り、説教を始めます。金曜日は礼拝が終わるまでは見学ができないので、東京ジャーミイを訪れる際はご注意ください。

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東京ジャーミイで注目したい美しきイスラム芸術

東京ジャーミイ
東京ジャーミイはオスマン様式による建築物で、多くの芸術を見ることができます。特に注目したいポイントを紹介します。

アラビア書道

美しい文字を書く芸術である「アラビア書道(ヒュスヌ・ハット)」は、聖典コーランをより美しく書きたいという敬神の念から生まれました。ハットとはアラビア文字の書体をデザイン化しながら書くことで、アラビア文字をデザイン化しながら書く人のことを「ハッタートゥ」と呼びます。

東京ジャーミイでは、スルス体、ナスフ体、タアリーク体など、さまざまな書体を見ることができます。

カレム・イシ/カレムキャーリ

カレムキャーリ
オスマン建築のジャーミィには建物の内側を装飾するためにさまざまな模様が使われています。ジャーミィのドームやアーチ、壁などに使われている装飾模様は「カレム・イシ」または「カレムキャーリ」と呼び、幾何学模様や植物模様などがあしわられています。

レウゼン(ステンドグラス)

東京ジャーミイ
石膏の窓枠に着色したガラスをはめこみ模様を描く技法です。窓の内側と外側にはそれぞれ異なった模様が使用されています。光の反射具合に合わせて、ガラスの大小や色の有無が決められます。

チニ(タイル)

チニ(タイル)
チニとは、セラミックを素材とした装飾です。粘土や珪石を原料とするセラミックに下地を塗り、様々な色や模様で絵付けした後、窯で焼き釉薬をかけます。大きな1枚のパネルに描いたり、小さいパーツを絵付けした後にそれぞれを組み立てて1つの作品にしたりします。こうしたタイルも注目ポイントです。

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石と大理石

東京ジャーミイ 鳥の宮殿
ジャーミィの主な建築材料である石と大理石の装飾は、オスマン朝時代に芸術として扱われるようになりました。多様な彫刻技術を駆使し石や大理石を形作ります。

東京ジャーミイで使われている石材はトルコから送られたもので、ミフラーブやミンバル(説教壇)、外壁に取り付けてある「鳥の宮殿(巣箱)」の彫刻は必見です。鳥の宮殿はイスラムの教えである動物への慈悲の表れであり、オスマン建築やトルコ・イスラム芸術の中で頻繁に見ることができます。

クンデキャーリ (寄木細工)

東京ジャーミイの1階入口の扉にも注目です。ドアには「クンデキャーリ」と呼ばれる技法が使われています。この技法は、幾何学模様の形状に切断された小さい木片を寄せ集めて作る芸術ですが、木片を接着する際に釘や糊を一切使用しません。そのため、数百年経っても接合部が錆び付いたり壊れたりせず、湿度や温度の上昇による拡張も防げます。材料は一般的に耐久性が高く加工がしやすい、クルミ、ドングリ、ツゲ、黒檀、薔薇の木などが用いられています。

その他にも、日本の建造物では見ることのできない芸術が東京ジャーミイの随所に組み込まれています。見学の際は、是非細部まで注目して見てみてください。

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東京ジャーミイにあるカリグラフィの意味

カリグラフィ
東京ジャーミイには外壁から1階の入口の扉、2階礼拝堂の入口の扉、礼拝堂内部の壁や天井、多目的ホールの壁など随所にわたり、さまざまなカリグラフィの装飾が施されています。このカリグラフィは流麗なアラビア語書体で描かれ、その内容はコーランに記されている神の言葉が簡潔な文章で書かれています。

東京ジャーミイにあるカリグラフィ全部を紹介するのは難しいので、ほんの一部のメッセージを紹介します。ちなみに書字の方向は基本的に左から右に向かってがほとんどですが、アラビア語は右から左に向かって書かれています。

  • 階正面玄関上
    東京ジャーミイは神の館、この地にあまねく永遠の光を。
  • 階テラス礼拝堂入口 扉の上
    「本当に礼拝堂とはアッラーのもの。それゆえアッラーと共に他の何ものにも祈ってはならない(コーラン72章18節)」。
  • 階礼拝堂内部 ミフラーブ上 中央ガラス部分
    崇高なるアッラーはおおせられた、「あらゆるものごとは滅びる、ただこの御方の御顔を除いては。判断はこの御方のもの。そしてあなたがたは、この御方に帰されるもの(コーラン28章88節)」。
  • 階礼拝堂内部 ミフラーブ上 タイル部分
    「あなたがたがどちらを向こうと、そこにアッラーの御顔がある(コーラン2章115節)」。
  • 階礼拝堂内部 大ドーム中心部
    「言いなさい。『アッラー、唯一の御方。アッラー、永遠にして絶対の御方。産みもせず、産まれもせず、何ひとつ並ぶものなき御方』(コーラン第112章1~4節)」。
  • 階礼拝堂内部 後方3階部分の壁
    「ヤー、スィーン。賢明なコーランにかけて。本当に、あなたは使徒たちのひとりであり、まっすぐな道の上にある。(コーラン36章1~4節)」。偉大なるアッラーは真実を語られた。

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カフェでランチやお土産も!東京ジャーミイを10倍楽しむ方法

東京ジャーミイ
2000年の開館以来、東京ジャーミイにはイスラムの文化や芸術を知ろうと、日本のみならず多くの国の人々が訪れてきました。そんな人々の期待に添えられるようにと、2018年に「東京ジャーミイ・ディヤーナト・トルコ文化センター」が隣接する場所に建設されました。この新たな施設には文化センターの他に、マーケットやカフェなども設けられているので紹介します。

ディヤーナト・トルコ文化センター

東京ジャーミイの隣にある「ディヤーナト・トルコ文化センター」では、イスラムに関するさまざまな講演会、断食明けの夕食会や展覧会などのイベント、チャリティー・バザーや結婚式などが1年を通して行われています。

週末には子ども教室やコーラン(クルアーン)教室、またムスリムの若年層向け勉強会を兼ねた交流会「ヤングムスリム倶楽部」なども行われ、さまざまな国籍や幅広い年齢層の人々が参加していて、さまざまな文化の交流が行われる場所となっています。

地下1階には、ターコイズブルーを基調としたデザインの講堂(130名収容)があり、演奏会、通年の授業や講義、セミナーなどが行われ、2階・3階には教室、事務所、応接間などが設置されています。3階の応接間はオスマン様式のデザインで統一されており、「ディーワーン」と呼ばれる肘掛けのない長椅子が並べられています。この応接間では、会議や少人数での授業などが行われています。

建物1階には広々としてキッチンも設置されているので、毎週金曜日の集団礼拝後の軽食や、ラマダン月の断食明けの夕食などはこのキッチンで調理されています。

ディヤーナト・トルコ文化センターは、各種の講座やイベントなど、様々な活動を通して人々が出会い、互いに知り合う場となっています。

東京ジャーミイ・ハラールマーケット

東京ジャーミイ・ハラールマーケット
ジャーミィと文化センターをつなぐ1階の渡り廊下に面してハラールマーケットがあります。日本ではハラール食品を入手することが困難なため、多くのムスリムのためにマーケットも用意されました。取り扱いの商品には、トルコやマレーシア、インドネシアなど様々な国の商品が置かれているので、多彩な食文化に触れることができるのも魅力です。

東京ジャーミイのハラールマーケットは種類豊富で日本一のハラールマーケットとも言われています。食品だけでなく雑貨もあるので、トルコ(外国)に行った気分でお買い物を楽しめること間違いなしです。

※礼拝時間中は一時クローズします。

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ユヌス エムレ カフェ (Yunus Emre Café)

2階には礼拝堂からも連絡通路で繋がっているカフェ「ユヌス エムレ カフェ」があります。カフェではトルコのスイーツなどの軽食、食事はランチプレートが1種類だけあります。ランチプレートの内容はその都度変わっているのでどんなトルコ料理のプレートが出てくるかは頼んでからのお楽しみです。

見学が終わったらカフェでチャイやトルココーヒーを飲みながら一息するのもおすすめです。

※営業日や営業時間は予告なく変更となる場合もあります。

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東京ジャーミイで買いたい!おすすめのお土産をご紹介

東京ジャーミイのハラールマーケットには、イスラム圏の国のさまざまなお土産が販売されています。中でも特におすすめしたい、トルコの人気お土産をご紹介します。

トルコの絶品定番スイーツ!バクラヴァ

バクラヴァ
バクラヴァは、小麦粉で作ったごく薄い生地(ユフカ)を約40層にも重ね、ピスタチオやクルミなどのナッツを挟んだトルコの伝統的なお菓子です。澄ましバターをかけて焼いたあと、ひたひたのシロップに浸けたバクラヴァは濃厚な甘さが魅力で、トルコの紅茶「チャイ」との相性が抜群です。

バクラヴァはトルコの絶品スイーツ!おすすめのお店や簡単レシピを紹介

トルコヨーグルト

トルコヨーグルト
実はトルコはヨーグルト発祥の国であり、国内でのヨーグルト消費量が世界一といわれるヨーグルト大国。そんなトルコのヨーグルトは、日本で一般的な食べられるものと違い、ギリシャヨーグルトのように濃厚なのが特徴です。

トルコヨーグルトは日本ではなかなかお目にかかる機会がないと思いますが、東京ジャーミイのハラールマーケットでは日本のメーカーが製造している大容量のトルコヨーグルトが販売されています。人気商品で早めに売り切れてしまうこともあるようなので、見つけたらぜひお試しください。

トルコはヨーグルト発祥の国&消費量も世界一!料理や飲み物、ソースなど多彩

トルコの国民食・ブルグル

ブルグル
ブルグルは、デュラム小麦を湯通しした後に挽き割りにした、トルコの国民的定番フードです。栄養価が豊富な低GI食品で、ダイエットにも適した健康食として人気が高まっています。

粗挽きのブルグルは、フライパンや炊飯器で炊いてピラフやスープの具材にしたり、細挽きのブルグルは、お湯で戻してサラダやデザートに使ったりと、幅広く活用できるのでおすすめです。

ブルグルとは?簡単レシピと食べ方、ダイエットや健康におすすめの理由

東京ジャーミイではさまざまなイベントを開催!

東京ジャーミイ
東京ジャーミイでは、ムスリムでなくてもイスラムの文化に触れられるように様々なイベントやワークショップが開催されています。東京ジャーミイのホームページやSNSアカウントでは随時情報がアップされているのでチェックしてみてくださいね。日本でイスラムの文化に触れる絶好の機会ですので、興味のあるものがあったら是非参加してみてはいかがですか?

ラマダン月に行われるイフタールの食事会

ラマダン イフタール 東京ジャーミイ
ラマダン(トルコ語ではラマザン)は、イスラムの暦(ヒジュラ暦)の第9月のこと。ラマダン月の約1ヶ月間、ムスリムは日の出~日没までの間に断食を行います。これは、イスラム教で定められた義務「五行」の一つで、日本に暮らすムスリムもラマダン中は断食を行います。2023年のラマダンは、3月22日~4月20日の予定です。

このラマダンの期間中、日没後に初めて摂る食事をイフタールと呼びます。東京ジャーミイでは毎年ラマダン月にイフタールの食事を無料で振舞っており、ムスリムではない一般客も参加できます(東京ジャーミイの公式サイトから要予約)。

トルコ料理教室

東京ジャーミイでは、東京ジャーミイの専属料理人によるトルコ料理教室も定期的に行われています。メニューも毎月異なるので楽しみです。気になる方は随時東京ジャーミイのHPをチェックしてみてくださいね。

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東京ジャーミイの歴史

東京ジャーミイ
東京ジャーミイの歴史は古く、戦前にまで遡ります。1917年(大正6年)、ロシアで社会主義革命が起き、ロシアに住んでいた多くのムスリムたちは迫害を受け、生命の危機を逃れるために海外へ避難せざるを得なくなりました。

その中のロシア・カザン州にいたトルコ人(タタール人=トルコ系民族)は、中央アジアを経由して満州へと移動し、日本へ移住してきました。東京ジャーミイの歴史は日本に移住してきた彼らによって始まりました。

ムスリムとは?日本人でも知っておきたいイスラム教徒の生活や基本ルール | トルコ旅行専門の人気ナンバーワン旅行会社『ターキッシュエア&トラベル』

東京ジャーミイの前身

東京や神戸に定住したトルコ人たちは日本の温暖な気候にすぐに馴染むことができました。しかし、東京で新たな生活を始めたトルコ人たちは子供たちの教育に悩みを持っていました。1928年(昭和3年)、日本政府から学校設立の許可を得ると、「メクテビ・イスラミイエ」と命名した学校を開設しました。

1935年(昭和10年)に日本政府の協力により東京の渋谷区に土地を購入すると、その土地へ学校を移転させます。そして1938年(昭和13年)、隣接した場所に彼らの悲願であった礼拝堂「東京回教礼拝堂」を設立しました。これが東京ジャーミイの前身となります。その後は、半世紀以上にもわたり在日ムスリムたちの心の拠り所となってきました。

東京回教礼拝堂は宮大工によって建てられ、ミナレットの一部以外は木造でした。

東京ジャーミイの誕生

東京ジャーミイ
長きにわたってムスリムの礼拝堂としての役割を担ってきた東京回教礼拝堂でしたが、建物の老朽化に伴い1984年(昭和59年)に閉鎖され、1986年(昭和61年)には取り壊されることとなりました。そしてその跡地は、東京トルコ人協会によって「ジャーミィ再建」を条件にトルコ政府に寄付し、再建をトルコ政府に委託しました。

1997年(平成9年)、トルコ共和国宗教庁のもとに「東京ジャーミイ建設基金」が設立され、トルコ全土から寄付金が集められました。

新しい礼拝所の設計は、現代トルコ宗教建築の代表的建築家「ムハッレム・ヒリミ・シェナルプ」がおこない、建設にあたってはトルコ本国から約100人もの技術者や工芸職人が来日し、建物本体や内装工事に従事しました。建築資材も、水とセメント以外は全て、トルコ本国から送られたものとなります。そして施工は日本の鹿島建設(株)が行いました。

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こうして、1998年(平成10年)6月30日に着工した東京ジャーミイは、日本とトルコの関係者の尽力により2年あまりで完成、2000年(平成12年)6月30日に盛大な開会式典が執り行われ、伝統的なオスマン様式の「東京ジャーミイ」として生まれ変わりました。
その後、東京ジャーミイは2002年に日本建築学会による「2002年度日本建築学会作品選集」を受賞しました。

【東京ジャーミイ建築情報】

  • 基本設計:ハッサ建築事務所 ムハッレム・ヒリミ・シェナルプ
  • 実施設計:鹿島建設(株) 一級建築事務所
  • 施行:鹿島建設(株) 東京支店
  • 延床面積:1475.75m2
  • 構造:鉄筋コンクリート造
  • 階数:地下1階、地上3階

東京ジャーミイと関わりの深い往年のタレント「ロイ・ジェームス」

50代以下の方で「ロイ・ジェームス」という人物を知っている人はほとんどいないかもしれません。ロイ・ジェームスという人物は昭和の時代に日本の芸能界で活躍していた日本のタレントで、外国人タレントの草分け的存在でした。

ロイは1929年(昭和4年)に東京都台東区で生まれました。日本で生まれたロイの父親はロシア革命後にロシアから日本へ移住してきたカザン・トルコ人でした。父親のアイナン・ムハンマド・サファは、戦後に東京回教寺院(東京ジャーミイの前身)にて10年(1969年~1979年)にもわたって第5代目イマームを務めていたほどの人物でした。そのため、ロイ自身もムスリムでした。

生まれたときの本名はハンナン・サファでしたが、1971年に日本国籍を取得すると「六条祐道」に改名、1975年には結婚して湯浅姓に変わり「湯浅祐道」となりました。ロイ・ジェームスという名前は芸名で、戦時中にいじめられていたロイを助けてくれた2人のイギリス人の名前「ロイ」と「ジェームス」が由来だそうです。

大学在学中に友人でタレントのE・H・エリックの代役で司会を務めたことから芸能界入りし、その後は、俳優として映画に出演したり、見た目とは裏腹に軽妙な日本語に歯にも衣着せぬ辛口トークで人気を博し、司会者やディスクジョッキー、CMなどでも活躍していました。

そんな活躍の最中、1982年(昭和57年)の春頃に体調不良を理由に芸能活動を休業、同年末に53歳の若さで亡くなってしまいました。そのため、50代以下の方で記憶している人は少なく、50代以上の方であれば“ロイ・ジェームス”という人物を知っている人は多いと思います。

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