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「アルスランテペ遺跡」アナトリア最古の集落都市(文化遺産・2021年)


紀元前5千年頃の後期銅器時代から鉄器時代にかけての歴史的過程が顕著に残っており、ヒッタイト帝国からローマ帝国、ビザンツ帝国までの多くの文明の主要地であった「アルスランテペ」。この地がアナトリア最古の集落都市とされています。
そしてこの度、この「アルスランテペ」が、2021年7月26日にUNESCO世界文化遺産に登録されました。
あまり知られていないこの「世界遺産アルスランテペ」をここで解説致します!

アルスランテペってどんな所?

アルスランテペ
トルコ東部マラティヤ県中心地から約7km北東のバッタルガーズィ(Battalgazi)にある紀元前5000年頃からの歴史を持つ遺跡です。200×120mの広さで30m以上の高さからなっており、トルコ国内でも最も大きい遺丘の一つでもります。

ユーフラテス川にあるカラカヤ・ダム湖の西部にあり、古代より水資源は豊富にありましたが川の氾濫に影響されない場所に都市があったため、農耕が栄えていたと言います。

アナトリア最古の都市 アルスランテペの歴史

アルスランテペ
紀元前5000年頃から紀元前712年のアッシリアの征服まで、都市としてアルスランテペは存在しました。ここは、アナトリアで最初の都市国家でもあります。
農業に非常に適した土地を持っていたこの地の集落は、地域の支配階級によって統治されていました。 この支配階級は、政治的、経済的、宗教的権力を持っていたと言います。
紀元前5千年から4千年末まで、上ミソポタミアの一部であったとしても地域独自の特徴を失うことはありませんでした。

後期銅器時代から後期ヒッタイト時代まで途切れることなく、この地に集落がある事も解っています。
ウルク後期(紀元前3400〜3200年)以降、集落で大規模な火災が発生したとされており、その後、東アナトリア・南コーカサスの文化的影響が都市を支配し、さまざまな文化の人々が定住しました。

紀元前2700~2500年頃にはこの都市はシリア・メソポタミア文化から切り離され、独自の文化を築いてきました。紀元前2000年頃からは、拡大してきたヒッタイト帝国の影響下に置かれ、ヒッタイト王シュッピリウマ1世がミタンニ王国の首都ワシュカンニ遠征の際には、ここを要地として使用したことで知られています。

この地は、ヒッタイト帝国の崩壊後に設立された後期ヒッタイト王国時代、一王国であるカンマヌの首都になりました。 この時代、この都市の名前はアッシリアの文書でメリドとして言及されています。この市を首都とした王国は、カンマヌまたはメリド王国として知られていました。

その後、アッシリア帝国の統治者であるティグラット1世とピレセルの侵略の末、アッシリアへ貢物を献上しなくてはならなくなったこの都市は、紀元前712年にサルゴン2世によって攻略されるまで都市の存在と富を維持することが出来ました。
しかし、紀元前712年以降、5世紀までこの地は空白となり人が住んでいなかったと言います。その後の西暦5~6世紀頃にローマ帝国時代に一つの町として、ビザンツ帝国時代にはネクロポリス(墓地)として使われていました。

アルスランテペの最も重要な特徴は、アナトリアで最初の都市国家構造が確立された集落であるということです。 アルスランテペの遺丘には、世界最古の王家の墓や剣など、多くの歴史的遺物が多数発見されています。

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現在も続くアルスランテペの発掘

アルスランテペ
ここでの発掘は、ルイス・デラポルテ率いるフランスの発掘隊により1932年に開始され、特に後期ヒッタイト時代の層で発掘が行われました。発掘調査は、ヒッタイト帝国の崩壊後、この地域で建国された幾つかの王国の一つの首都に到達する事が目的とされていました。

その後、定期的に発掘が行われ、1961年からはローマ・ラ・サピエンツァ大学のグループにより、そして1970年まではアブラ・パルミエリ隊長が継続しました。
現在の発掘は、マルセラ・フランジパン隊長によって行われています。

発掘によりアルスランテペは、その歴史を通してその時々の様々な地域の支配していた大きな中心地であることが明らかになってきました。 遺丘で見つかった多数の印章は、この地域の貿易がアルスランテペによって管理されていたことを証明しています。

なお発掘は、メソポタミア文明の最初である古ウルク時代の宮殿から後期ヒッタイト時代の宮殿まで続いています。

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発掘された貴重な遺物

アルスランテペ
発掘により、紀元前3600年~紀元前3500年頃の神殿、紀元前3300年から紀元前3000年頃の世界最古の雨水排水路等の都市インフラを備えた日干し煉瓦の宮殿、多数の印章、巧妙に作られた金属製の道具が発見されました。これらの遺物によって、この地が貴族政治、宗教、文化の中心地であったことが証明されています。

印章は特にこの地が商業の中心地であったと言う証拠としても注目されているのです。印章は、さまざまな商品の保管や輸送に使用された可能性があり、複合建物が宮殿の経済の中心地であったと見なされています。

宮殿複合施設では、砒素銅合金と銀の象眼細工が施された切刺武器が、また宮殿の近くでは紀元前2900年頃の王の物とされるお墓が発見されています。
この王墓とされるお墓からは、多くの副葬品と共にお墓を閉ざしている扉の上に、犠牲にされたとみられる4人の若者の遺骨が発見されました。

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5700年前の子供の遺骨

アルスランテペ
2019年に行われた発掘調査では金属物、陶磁器のカップ、矢じり、ビーズ玉、骨細工、錘、火打石、楽器など、多数の遺物が発見されました。
その中でも注目すべきが、5700年前とされる6歳の子供の遺骨です。右腕と首には4連のビーズのブレスレッドとネックレス、左腕には1連のブレスレッドがかかっており、当時の文化が垣間見える大変貴重な発見として注目されています。

発掘物の保管・展示

アルスランテペで発掘された遺物は、アンカラのアナトリア文明博物館の他に、マラティヤ考古学博物館で展示されています。

アルスランテペ野外博物館

アルスランテペは現在、野外博物館として見学がで可能です。

アルスランテペ野外博物館
名称 アルスランテペ野外博物館(Arslantepe Acik Hava Muzesi)
住所 Merkez, Ordüzü, Malatya Merkez, Malatya
開館時間 夏季(4/1~10/31)08:00~19:00
冬季(11/1~3/31)08:00~17:00
※最終入場時間は閉館時間の30分前
※砂糖祭り及び犠牲祭の初日は13:00より開館。
休館日 月曜日
入場料 無料

マラティヤ考古学博物館

アルスランテペを始めマラティヤ周辺で発掘された遺物が展示されています。

マラティヤ考古学博物館
名称 マラティヤ考古学博物館(Malatya Arkeoloji Muzesi)
住所 Kernek Mah, Şehit Hamit Fendoğlu Cad, No: 33 Battalgazi/ Malatya
開館時間 08:00~17:00
※最終入場時間は閉館時間の30分前
※砂糖祭り及び犠牲祭の初日は13:00より開館。
休館日 月曜日
入場料 12TL(約200円)

アナトリア文明博物館




名称 アナトリア文明博物館(Anadolu Medeniyetleri Müzesi)
住所 Kale, Gözcü Sk. No:2, 06240 Ulus/Altındağ/Ankara, Turkey
開館時間 8:30~19:00(冬季は18:00まで)
入場料 50TL(約700円)
ウェブサイト https://sanalmuze.gov.tr/anadolu-medeniyetleri-muzesi

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