トルコ料理
モロヘイヤは王様の野菜!
モロヘイヤは夏が旬の独特のぬめりが特徴の栄養価が高い緑黄色野菜のひとつです。アフリカ北部からインド西部が原産地と考えられており、特にエジプトを中心とした中近東で育てられてきました。
「モロヘイヤ」の発音はエジプト方言に由来していますが、語源はアラビア語の「molokheiya」(ムルキーヤ)で、「王様の野菜」という意味です。古代エジプトの伝説によると難病を患った王様がモロヘイヤをスープにして食べたところ、薬では治らなかった病が治ったそうです。
そんな伝説が生まれるほど、モロヘイヤは栄養価の高い食材として大昔から重宝されてきました。また、世界3大美女の・クレオパトラもモロヘイヤを愛して止まなかったといわれています。ここでは栄養豊富で美容・ダイエット効果も抜群なモロヘイヤの歴史や特徴などを徹底解説致します。
モロヘイヤはエジプトやアラビア半島などで古くから常食されている緑黄色野菜の一種です。エジプトでは5000年以上前から一般的に普及していて、葉を細かく刻んで作ったスープは伝統的な家庭料理として知られています。このスープは現在でもよく作られ、エジプトの各家庭には「マハラタ」と呼ばれるモロヘイヤ専用の包丁があるそうです。エジプトでは、それほど日常的に食されている野菜なのです。
日本に本格的に入ってきたのは1980年代からで、当初は家庭菜園に利用される程度でしたが、その栄養的価値が高いことが認められ、広く普及しはじめ、店頭にも並ぶようになりました。刻むとオクラのような粘りが出るのが特徴で、茹でたり、炒めたり、スープにして色々な料理を楽しめます。ちなみに「モロヘイヤ」の名前でよく知られていますが、実は和名は「縞綱麻(シマツナソ)」なのですよ。
ハーキムは、シーア派の初代指導者アリーを敬愛しており、アリーの政敵で、スンニ派のウマイア朝カリフ、ムアーウィヤの好物がモロヘイヤだったことを嫌悪して、モロヘイヤを食べることを禁止していたのです。ハーキムから見てムアーウィヤは300年も前の人物ですが、300年越しの恨みがシーア派とスンニ派の対立の激しさを物語っています。
モロヘイヤには、カロテンをはじめ、カルシウム、カリウム、鉄などミネラル分が多く含まれています。特にカルシウムは野菜の中で100g中260mgと、パセリの290mgに次ぐ含有量です。1回の食事で食べることを考えれば、パセリより摂取量はダントツです。
カルシウムは骨格や歯の発達に欠かせない成分です。食物から摂取するカルシウムが不足すると、人間の体は血中カルシウム濃度を一定に保つために、骨に蓄えられているカルシウムを血液中に溶けださせる働きをします。それが原因となり、骨が軽石のようにもろくなる骨粗鬆症を引き起こすのです。
また、カルシウムは中枢神経を鎮め、イライラ感や過敏症を抑える働きもあり、ストレス緩和に有効です。モロヘイヤを食べてカルシウムをとることで、骨粗鬆症予防、ストレス解消などの効果が期待できます。
茹でた場合でも100g中に170mgを含むので、カルシウムの補給源として役立てたい野菜の1つです。カリウムの含有量も野菜の中では上位に入ります。カリウムは体内の余分なナトリウムを排泄し、高血圧予防に有効に働きます。
その他、モロヘイヤは食物繊維も豊富です。食物繊維には、血糖値の上昇を抑える働きや、血液中のコレステロール濃度を下げる働きがあり、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病予防の効果があるとされています。
また、腸内環境を整えることで便通が改善し、美容の面でも良い効果が期待できます。モロヘイヤに豊富に含まれるビタミンA、C、Eには、抗酸化作用によって免疫力を高める働きがあるので、風邪やインフルエンザ、アレルギーなど、多くの病気の予防や症状の軽減、アンチエイジング効果にも繋がることが期待されます。
一般的に、これほど栄養価の高い野菜は、独特な匂いや味がして食べにくいことも多いのですが、モロヘイヤは匂いや味にほとんどクセがなく、ほのかに甘味すら感じられ食べやすいです。
モロヘイヤを食事の最初にとることで、脂肪がつきにくい体質にするダイエット効果が期待できます。モロヘイヤの独特なぬめりには、水溶性食物繊維が多く含まれています。糖質の吸収を抑えて血糖値の上昇を抑え、コレステロールを排出して腸内環境を整えます。
また、モロヘイヤに多く含まれるビタミンB群には、脂肪の燃焼を助ける働きがあります。 普段の食事の最初に食べるだけなので、ダイエットに簡単に取り入れやすいでしょう。
モロヘイヤは、あのクレオパトラが好んで食べていたと言われているほど、美容に優れた効果があります。モロヘイヤはビタミン類が豊富に含まれていて、中でもビタミンAは、皮膚や粘膜を健康に保つことから肌荒れや乾燥を予防・改善してくれる効果が期待できます。
そして、ビタミンCは紫外線によるメラニンの生成を抑え、シワ・シミ・ニキビ跡など様々な肌トラブルを改善してくれる効果があります。またβ-カロテン、ビタミンC、ビタミンEには酸化を防ぐ作用があることから、老化防止にも効果的です。血管や肌の老化を防ぐことで、若々しさを保つ効果が期待できます。これは、特に女性にとってとても嬉しい効果です。
収穫から時間が経つと葉が固くなり食感や味が悪くなります。購入後はポリ袋に入れて野菜室で立てて保存し、1~2日以内に食べきってしまうのがお勧めです。
すぐに食べきれない場合はさっと茹でて水分をよく拭き取ってから、ラップでしっかり包んで食品用保存袋に入れて冷凍保存しておくとよいでしょう。食べやすい大きさに切ってから冷凍しておくとすぐに料理に使えて便利です。
太田市をはじめ県中央部の中毛地域ではモロヘイヤが盛んに栽培され、お浸しにしたり、味噌汁に入れたり野菜炒めに加えたり、天ぷらにしたりと様々な調理方法で日々の食卓に並びます。一番特徴的なのは、モロヘイヤを茹でて刻んでネバネバした状態のものをごはんにかける食べ方です。
スーパーで他の野菜と同様に沢山並べて売られているのはもちろんですが、群馬の各お宅では家庭菜園で盛んに栽培されています。家庭菜園というより裏の畑という感じですが、気軽に育てて気楽に収穫しているようです。
なぜモロヘイヤがこんなに群馬県に根付いたのかというと、1980年代にそれまで盛んだった養蚕が収縮していき、桑の代わりに様々な野菜に畑が転用されていきました。その中に登場したのがモロヘイヤだったのです。暑いエジプトから来たこの野菜が、群馬の夏の暑い気候と合って普及したのだそうです。また、桑の収穫に使っていた桑爪という農具が、モロヘイヤの収穫に役立ったと言われています。
モロヘイヤはトルコの南の東地中海上に位置するキプロスでも古くから食べられている野菜です。煮込み料理が多く、エジプトでは新鮮なモロヘイヤを使うのに対してキプロスでは乾燥モロヘイヤを使うことが多いようです。
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まず、植物として種の違いですが、「つるむらさき」は、ツルムラサキ科ツルムラサキ属に属する東南アジア原産の一年草です。名前に「ツル」とあるように、つる性の植物でもあります。また名前の由来にしているように、茎が紫色であることも特徴の一つです。紫色の茎の赤茎種だけでなく緑茎種もあり、日本で流通する「つるむらさき」の多くは、味や食感のよい緑茎種が主流となっています。
次に「モロヘイヤ」ですが、アオイ科ツナソ属に属する北アフリカ原産の一年草です。カロテンやビタミン類、食物繊維など様々な栄養素が豊富に含まれており栄養価が高い野菜です。似た特徴を持つ二つの野菜ですが、このように全然種類の違う植物なのです。
「つるむらさき」と「モロヘイヤ」は、どちらも栄養価の高さで人気があります。特に、加熱すると双方ともに出てくる独特のぬめり成分「ムチン」は厚い時期の夏バテ対策に効果を発揮してくれます。「つるむらさき」の栄養素の特筆すべき点は、βカロテン・カルシウム・マグネシウム・ビタミンCです。特にカルシウムは、ほうれん草の3倍も含まれています。
「モロヘイヤ」もやはり緑黄色野菜らしく、βカロテン・カルシウム・鉄などを豊富に含んでいます。特にカルシウムは、ほうれん草の9倍もの含有量を誇っています。汗を沢山かく夏場はミネラル不足が心配されることもあります。暑い夏を元気に過ごすためにも、「つるむらさき」、「モロヘイヤ」どちらも積極的に摂りたいですね。
モロヘイヤの葉は火が通りやすく、加熱し過ぎるとせっかくの栄養素が損なわれてしまいます。お浸しなどにする場合は、熱湯に入れて20秒ほど茹で葉の色が変わったらすぐザルに上げて、冷水で冷まします。スープや味噌汁に入れる場合も、最後の仕上げに入れて、火を通し過ぎないようにしましょう。それでは、モロヘイヤのお勧めレシピをご紹介致します。
「モロヘイヤ」の発音はエジプト方言に由来していますが、語源はアラビア語の「molokheiya」(ムルキーヤ)で、「王様の野菜」という意味です。古代エジプトの伝説によると難病を患った王様がモロヘイヤをスープにして食べたところ、薬では治らなかった病が治ったそうです。
そんな伝説が生まれるほど、モロヘイヤは栄養価の高い食材として大昔から重宝されてきました。また、世界3大美女の・クレオパトラもモロヘイヤを愛して止まなかったといわれています。ここでは栄養豊富で美容・ダイエット効果も抜群なモロヘイヤの歴史や特徴などを徹底解説致します。
目次
モロヘイヤの歴史
モロヘイヤはエジプトやアラビア半島などで古くから常食されている緑黄色野菜の一種です。エジプトでは5000年以上前から一般的に普及していて、葉を細かく刻んで作ったスープは伝統的な家庭料理として知られています。このスープは現在でもよく作られ、エジプトの各家庭には「マハラタ」と呼ばれるモロヘイヤ専用の包丁があるそうです。エジプトでは、それほど日常的に食されている野菜なのです。
日本に本格的に入ってきたのは1980年代からで、当初は家庭菜園に利用される程度でしたが、その栄養的価値が高いことが認められ、広く普及しはじめ、店頭にも並ぶようになりました。刻むとオクラのような粘りが出るのが特徴で、茹でたり、炒めたり、スープにして色々な料理を楽しめます。ちなみに「モロヘイヤ」の名前でよく知られていますが、実は和名は「縞綱麻(シマツナソ)」なのですよ。
モロヘイヤ禁止令
多くの文献に残る史実で11世紀にはなんと「モロヘイヤ禁止令」といものがありました。発令したのは、シーア派のイスラム王朝、ファーティマ朝の第6代カリフ、ハーキムです。ハーキムは、シーア派の初代指導者アリーを敬愛しており、アリーの政敵で、スンニ派のウマイア朝カリフ、ムアーウィヤの好物がモロヘイヤだったことを嫌悪して、モロヘイヤを食べることを禁止していたのです。ハーキムから見てムアーウィヤは300年も前の人物ですが、300年越しの恨みがシーア派とスンニ派の対立の激しさを物語っています。
モロヘイヤの栄養素
モロヘイヤには、カロテンをはじめ、カルシウム、カリウム、鉄などミネラル分が多く含まれています。特にカルシウムは野菜の中で100g中260mgと、パセリの290mgに次ぐ含有量です。1回の食事で食べることを考えれば、パセリより摂取量はダントツです。
カルシウムは骨格や歯の発達に欠かせない成分です。食物から摂取するカルシウムが不足すると、人間の体は血中カルシウム濃度を一定に保つために、骨に蓄えられているカルシウムを血液中に溶けださせる働きをします。それが原因となり、骨が軽石のようにもろくなる骨粗鬆症を引き起こすのです。
また、カルシウムは中枢神経を鎮め、イライラ感や過敏症を抑える働きもあり、ストレス緩和に有効です。モロヘイヤを食べてカルシウムをとることで、骨粗鬆症予防、ストレス解消などの効果が期待できます。
茹でた場合でも100g中に170mgを含むので、カルシウムの補給源として役立てたい野菜の1つです。カリウムの含有量も野菜の中では上位に入ります。カリウムは体内の余分なナトリウムを排泄し、高血圧予防に有効に働きます。
その他、モロヘイヤは食物繊維も豊富です。食物繊維には、血糖値の上昇を抑える働きや、血液中のコレステロール濃度を下げる働きがあり、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病予防の効果があるとされています。
また、腸内環境を整えることで便通が改善し、美容の面でも良い効果が期待できます。モロヘイヤに豊富に含まれるビタミンA、C、Eには、抗酸化作用によって免疫力を高める働きがあるので、風邪やインフルエンザ、アレルギーなど、多くの病気の予防や症状の軽減、アンチエイジング効果にも繋がることが期待されます。
一般的に、これほど栄養価の高い野菜は、独特な匂いや味がして食べにくいことも多いのですが、モロヘイヤは匂いや味にほとんどクセがなく、ほのかに甘味すら感じられ食べやすいです。
モロヘイヤのダイエット効果
モロヘイヤを食事の最初にとることで、脂肪がつきにくい体質にするダイエット効果が期待できます。モロヘイヤの独特なぬめりには、水溶性食物繊維が多く含まれています。糖質の吸収を抑えて血糖値の上昇を抑え、コレステロールを排出して腸内環境を整えます。
また、モロヘイヤに多く含まれるビタミンB群には、脂肪の燃焼を助ける働きがあります。 普段の食事の最初に食べるだけなので、ダイエットに簡単に取り入れやすいでしょう。
モロヘイヤの美容効果
モロヘイヤは、あのクレオパトラが好んで食べていたと言われているほど、美容に優れた効果があります。モロヘイヤはビタミン類が豊富に含まれていて、中でもビタミンAは、皮膚や粘膜を健康に保つことから肌荒れや乾燥を予防・改善してくれる効果が期待できます。
そして、ビタミンCは紫外線によるメラニンの生成を抑え、シワ・シミ・ニキビ跡など様々な肌トラブルを改善してくれる効果があります。またβ-カロテン、ビタミンC、ビタミンEには酸化を防ぐ作用があることから、老化防止にも効果的です。血管や肌の老化を防ぐことで、若々しさを保つ効果が期待できます。これは、特に女性にとってとても嬉しい効果です。
モロヘイヤの旬
モロヘイヤの旬は暑さが増してくる6~8月頃です。ハウス栽培のものであれば栽培時期が広がるため、旬は4~10月頃になります。旬のモロヘイヤは栄養価も高くなるので、是非食事に取り入れてみて下さい。特有のぬめり気が食欲をそそり、またサッパリと食べられるため、夏バテ解消にも優れた食材です。モロヘイヤの選び方と保存方法
モロヘイヤを選ぶ際は、鮮やかな緑色で葉がしおれておらず瑞々しく張りがある元気な物を選びましょう。葉先に黒ずみがあるものや、傷の多いものは避けて下さい。茎部分も張りがあり切り口が乾いていないものがお勧めです。収穫から時間が経つと葉が固くなり食感や味が悪くなります。購入後はポリ袋に入れて野菜室で立てて保存し、1~2日以内に食べきってしまうのがお勧めです。
すぐに食べきれない場合はさっと茹でて水分をよく拭き取ってから、ラップでしっかり包んで食品用保存袋に入れて冷凍保存しておくとよいでしょう。食べやすい大きさに切ってから冷凍しておくとすぐに料理に使えて便利です。
モロヘイヤは群馬県民の大好物
モロヘイヤの年間出荷量は群馬県が一位で全国の4分の1を占めています。特に群馬県の太田市では県内のモロヘイヤ栽培面積の3割以上を占め、代表的な特産物となっています。太田市をはじめ県中央部の中毛地域ではモロヘイヤが盛んに栽培され、お浸しにしたり、味噌汁に入れたり野菜炒めに加えたり、天ぷらにしたりと様々な調理方法で日々の食卓に並びます。一番特徴的なのは、モロヘイヤを茹でて刻んでネバネバした状態のものをごはんにかける食べ方です。
スーパーで他の野菜と同様に沢山並べて売られているのはもちろんですが、群馬の各お宅では家庭菜園で盛んに栽培されています。家庭菜園というより裏の畑という感じですが、気軽に育てて気楽に収穫しているようです。
なぜモロヘイヤがこんなに群馬県に根付いたのかというと、1980年代にそれまで盛んだった養蚕が収縮していき、桑の代わりに様々な野菜に畑が転用されていきました。その中に登場したのがモロヘイヤだったのです。暑いエジプトから来たこの野菜が、群馬の夏の暑い気候と合って普及したのだそうです。また、桑の収穫に使っていた桑爪という農具が、モロヘイヤの収穫に役立ったと言われています。
キプロス料理のモロヘイヤ
モロヘイヤはトルコの南の東地中海上に位置するキプロスでも古くから食べられている野菜です。煮込み料理が多く、エジプトでは新鮮なモロヘイヤを使うのに対してキプロスでは乾燥モロヘイヤを使うことが多いようです。
キプロスってどんな国?トルコとギリシャが混ざる魅惑の島のおすすめ観光スポット| トルコ旅行専門の人気ナンバーワン旅行会社『ターキッシュエア&トラベル』
モロヘイヤとつるむらさきの違い
「モロヘイヤ」も「つるむらさき」も夏に向けて旬を迎える緑の葉野菜です。どちらも、葉と茎を食用とし、加熱した後刻むと独特のぬめりが発生します。また、どちらも緑黄色野菜でカロテンやビタミン類、食物繊維など様々な栄養素を豊富に含む、栄養価の高い野菜です。見た目も良く似ている「つるむらさき」と「モロヘイヤ」、どのような違いがあるのでしょうか?まず、植物として種の違いですが、「つるむらさき」は、ツルムラサキ科ツルムラサキ属に属する東南アジア原産の一年草です。名前に「ツル」とあるように、つる性の植物でもあります。また名前の由来にしているように、茎が紫色であることも特徴の一つです。紫色の茎の赤茎種だけでなく緑茎種もあり、日本で流通する「つるむらさき」の多くは、味や食感のよい緑茎種が主流となっています。
次に「モロヘイヤ」ですが、アオイ科ツナソ属に属する北アフリカ原産の一年草です。カロテンやビタミン類、食物繊維など様々な栄養素が豊富に含まれており栄養価が高い野菜です。似た特徴を持つ二つの野菜ですが、このように全然種類の違う植物なのです。
「つるむらさき」と「モロヘイヤ」は、どちらも栄養価の高さで人気があります。特に、加熱すると双方ともに出てくる独特のぬめり成分「ムチン」は厚い時期の夏バテ対策に効果を発揮してくれます。「つるむらさき」の栄養素の特筆すべき点は、βカロテン・カルシウム・マグネシウム・ビタミンCです。特にカルシウムは、ほうれん草の3倍も含まれています。
「モロヘイヤ」もやはり緑黄色野菜らしく、βカロテン・カルシウム・鉄などを豊富に含んでいます。特にカルシウムは、ほうれん草の9倍もの含有量を誇っています。汗を沢山かく夏場はミネラル不足が心配されることもあります。暑い夏を元気に過ごすためにも、「つるむらさき」、「モロヘイヤ」どちらも積極的に摂りたいですね。
モロヘイヤの美味しい食べ方
モロヘイヤの葉は火が通りやすく、加熱し過ぎるとせっかくの栄養素が損なわれてしまいます。お浸しなどにする場合は、熱湯に入れて20秒ほど茹で葉の色が変わったらすぐザルに上げて、冷水で冷まします。スープや味噌汁に入れる場合も、最後の仕上げに入れて、火を通し過ぎないようにしましょう。それでは、モロヘイヤのお勧めレシピをご紹介致します。
モロヘイヤのお浸し
- ① モロヘイヤの茎と葉を両方ついたままザルで洗います。
- ② 沸騰したお湯で20秒程茹でます。
- ③ 水でさっと洗って絞ります。
- ④ モロヘイヤを細かく刻みます。
- ⑤ お好みの量の麺つゆと鰹節を入れて混ぜたら出来上がりです。
エジプト風モロヘイヤスープ
- ① モロヘイヤ1袋は太い茎を取り除き、細かく刻みます。
- ② 小鍋を弱火にかけ、バター大匙1を溶かして、すりおろしにしたニンニク3片を入れて香りをだします。
- ③ 水3カップ、固形コンソメ1.5個とモロヘイヤを入れて少し煮たら出来上がりです。
モロヘイヤスムージー
- ① モロヘイヤは葉っぱの部分20gをきれいに洗います。
- ② バナナ1本、牛乳または豆乳100cc、氷4~5個をミキサーに入れ、氷が砕けるまでよく混ざったら出来上がりです。
都内でモロヘイヤ料理が食べられるお店
栄養豊富で身体にとっても良いモロヘイヤを使ったエジプト料理を東京都内で食べられるお勧めレストランをご紹介致します。ネフェルティティ東京 西麻布店
カイロの5つ星ホテルのシェフと、元エジプト大使館専属シェフの2人が作る本格的なアラブ料理が味わえるレストランです。モロヘイヤスープやシシカバブ、クシャリといったスタンダードな料理の他に、伝統的なハト料理、タジン鍋を使った煮込み料理など、エジプトを中心としたアラブ料理の豊富なメニューが取り揃えてあります。住所 | 東京都港区西麻布3-1-20 Dear西麻布 1F |
電話番号 | 03-6844-8208 |
ウェブサイト | https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13117304/ |
代々木上原 デリショップうちむら
代々木上原駅から徒歩8分程の住宅街にある、イートインもテイクアウトも可能なエジプト料理専門店です。伝統的なモロヘイヤスープの他、ファラフーェルなどエジプト料理をはじめとする中近東の料理を楽しむ事が出来ます。住所 | 東京都世田谷区北沢3-2-11 |
電話番号 | 03-3468-2715 |
ウェブサイト | https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131811/13095642/ |