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トルコの観光名所

ドルマバフチェ宮殿(イスタンブール)の見どころや予約方法などを徹底解説


イスタンブール新市街ボスポラス海峡沿いに建つバロック様式とオスマン建築様式が折衷した豪華絢爛な宮殿「DOLMABAHÇE SARAYI(ドルマバフチェ・サラユ)」。

日本語で「ドルマバフチェ宮殿」と言われるオスマン帝国末期に建てられたこの宮殿は、現在一般公開されて観光見学が可能ですが、迎賓館としても使用されている国立宮殿府管轄の格式高い宮殿博物館です。

このページではドルマバフチェ宮殿について詳しく解説致します。

ドルマバフチェ宮殿はイスタンブールの人気観光スポット

ドルマバフチェ宮殿は、トルコ最大の観光都市イスタンブールにある人気の観光名所です。それまでトプカプ宮殿に住んでいたスルタンの新たな王宮として、1922年にオスマン帝国最後のスルタンが退去するまで使われていました。

トルコ共和国建国の父 ムスタファ・ケマル・アタテュルクが生涯を閉じた場所

ドルマバフチェ宮殿
建国の父として現在も人々の心の中に生き続けるアタテュルクは、1938年11月10日にドルマバフチェ宮殿の執務室の隣の部屋で息を引き取りました。アタテュルクが亡くなった部屋は、宮殿全体に漂う豪華さとは裏腹に、非常にシンプルで質素でさえあり、トルコとトルコ国民に生涯を捧げたこの偉人の人格の一端を偲ばせる部屋でもあります。

ドルマバフチェ宮殿のアタテュルクが永遠の眠りについたベッドは、トルコ国旗で包まれております。この部屋を訪れた際は、トルコに生涯を捧げたアタテュルクに思いをはせてみて下さい。

ドルマバフチェ宮殿内の時計はなぜ9時5分?年に1回トルコが止まる日とは

ドルマバフチェ宮殿にあるアタテュルクの亡くなった部屋の時計はアタテュルクが息を引き取った時間、9時5分で止まったままです。トルコ共和国建国の父・初代大統領であるムスタファ・ケマル・アタテュルクがドルマバフチェ宮殿で亡くなった命日の11月10日9時5分には、トルコ全土が一斉に止まります。

毎年この日時にトルコ全土で1分間の黙祷が捧げられるのです。この日はトルコ人にとってとても大切な日で、9時5分になった瞬間にトルコ全土でサイレンが鳴らされ、働いている人は建物の前に並び、通勤中や移動中の人はバスや車を止めて外に出て、学生や幼稚園生は学校で、歩行中の人は足を止め、家の中の人は窓際にて敬服しアタテュルクを偲び黙祷を捧げます。

なんと運航中の路面電車のトラムさえ、この時間に停車して乗客全員が起立をし、ドルマバフチェ宮殿の方向へ向いて黙祷をするほど、アタテュルクはトルコ人から今でも愛され最高の敬意が払われる存在なのです。この日、アタテュルクを偲び涙する人がトルコ全土でどのくらいいるのでしょうか…。

トルコにいらっしゃると、所々にトルコ国旗が掲げられ、アタテュルクの銅像が建てられているのにお気付きになるか思いますが、トルコ人のアタテュルク愛、愛国心は強く、祝日はトルコ中トルコ国旗で真っ赤に染まるほどです。

【トルコ建国の父】ムスタファ・ケマル・アタテュルクの歴史と偉業 | トルコ旅行・ツアー・観光なら、安心の『ターキッシュエア&トラベル』におまかせ!

ドルマバフチェ宮殿の入場観光情報

ドルマバフチェ宮殿はイスタンブール新市街に位置しています。もともとはオスマン帝国のスルタンの王宮ですが、現在は迎賓館兼博物館として一般公開されており、観光目的の見学も可能です。館内は非常に広く見ごたえがあるため、所要時間は1時間半~2時間程度見ておいたほうがよいでしょう。

ドルマバフチェ宮殿の見学予約方法

ドルマバフチェ宮殿は、公式サイトより見学の予約をすることが可能です。しかし、予約は必須ではありません。現地に直接行って空きがあれば、その場でチケットを購入して入場できます。

イスタンブールミュージアムパスは使えないので注意

ミュージアムパスはイスタンブールの主要観光スポットで使えるフリーパスです。1枚購入すれば、トプカプ宮殿、イスタンブール考古学博物館、モザイク博物館といった人気施設に入場できますが、ドルマバフチェ宮殿は対象外です。ミュージアムパスの価格は325TLとなっています(2020年現在)。

名称 ドルマバフチェ宮殿(DOLMABAHÇE SARAYI)
住所 Vişnezade, Dolmabahçe Cd., 34357 Beşiktaş/İstanbul
アクセス イスタンブール新市街。Tramvay(トラム)のKABATAŞ(カバタシュ)駅にて降車、徒歩3分。
タクシム広場よりFüniküler(ケーブルカー)にてKABATAŞ(カバタシュ)に下り、徒歩3分。
開館時間 9:00~18:30 (チケット販売・最終入場時間17:30まで)
定休日 月曜日、元旦、5/1メーデー、砂糖祭り及び犠牲祭の初日
※その年により変更になる可能性多々あり。前もって必ずご確認ください。
入場料 セラームルック 90TL、ハレム 60TL
所要時間 1時間半~2時間
服装 特に無し
写真撮影 宮殿内撮影禁止
公式サイト https://www.millisaraylar.gov.tr/en/palaces/dolmabahce-palace

ドルマバフチェ宮殿の歴史

ドルマバフチェ宮殿
元は、オスマン帝国初期に於いて海軍が錨をおろしたボスポラス海峡沿いの入り江に、1611~1614年に第14代皇帝スルタン・アフメットⅠ世が海を埋め立てた広大な庭園に木造の離宮ベシクタシュ宮殿を建設したのが、ドルマバフチェ宮殿の前衛となります。そう、宮殿の名ドルマバフチェは"埋め立てられた庭" を意味しています。
時は経ち、オスマン帝国末期の19世紀初頭に父帝マフムットⅡ世の始めた近代化事業を継承した第31代皇帝アブドゥルメジットⅠ世は、16歳で帝位につくと当時の皇帝の住まいであったトプカプ宮殿の一部を、その数年前の火災で使用不可能となったベシクタシュ宮殿の土地に新宮殿を立てて住居を移すことにしました。

1839年に戴冠したオスマン帝国の第31代スルタン・アブドゥルメジットⅠ世は、アルメニア出身の建築家ガラベト・バルヤンに建設を委託し、1843年6月13日に着工した工事は、13年後の1856年6月7日に完成をしました。

現実には火の車であった帝国財政からして、宮殿工事は無駄遣いも甚だしいもので、帝国崩壊まで合計して32年空き家状態であったこの宮殿には、それまで最後の6人のスルタンとカリフ・アブドゥルメジットが住んだのみです。
宮殿で15年暮らしたアブドゥルメジット1世以降の皇帝達は、ほとんどがボスフォラスの岸辺に自ら造らせた小宮殿を日常の住まいとした為に、ドルマバフチェは公式行事の行われる迎賓館の役割のみを担っておりました。

ドルマバフチェ宮殿
1910年に手入れがされた際は、セントラルヒーティングの設備が採り入れられました。

1922年11月1日にスルタン制が廃止され最後の皇帝がカリフ(イスラム国家の指導者の意)を名乗り、ドルマバフチェ宮殿がカリフの宮殿として使用されることが決定されましたが、それも続かず、1923年の共和国宣言以降はオスマン帝国時代が終わり1924年3月3日にカリフが廃止されたのに伴い、宮殿は国民とトルコ政府の物となり、1927年より建国の父であり初代大統領であるアタテュルクがイスタンブールを訪れた際に使用する官邸となりました。
1928年にアタテュルクと有識者と国会議員と記者達が集まりアルファベットに関して学会を行ったのも宮殿内のSüfera Salon(スフェラ・サロン)です。

1938年11月10日に長い闘病生活の後にアタテュルクがここで息を引き取ってからは修改築されて博物館となり今に至ります。

ドルマバフチェ宮殿の建築様式

ドルマバフチェ宮殿
ドルマバフチェ宮殿は、オスマン帝国の西洋化や近代化に伴い、アルメニア人建築家Garabet Balyan(ガラベト・バルヤン)を筆頭にAltunizade İsmail Zühtü Paşa(アルトゥニザデ・イスマイル・ズフトゥ・パシャ)、Abdülhalim Bey(アブドゥルラヒム・ベイ)、, Nikoğos Balyan(ニコウス・バイラン)、 James William Smith(ジェイムス・ウィリアム・スミス)等、当時のオスマン帝国やヨーロッパの名のある建築家によって造られました。

外国の大使や要人を迎えるにあたり、オスマン帝国・トルコがヨーロッパの一員であることを強調する為に、パリのルーヴルやロンドンのバッキンガム宮殿を模倣し、使用された大理石はマルマラ海から、御影石はベルガモンから搬入されました。
天井画や油絵にはイタリア、フランス画家達の作品が購入され、特にロシアのアイワゾウスキーの絵は好まれた様です。内装の為に14トンの金と40トンの銀が使用されたと言われています。

 
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特に内装に関しては、皇帝アブドゥルメジット1世が、当時の流行りであったフランス風を取り入れることを希望した為、ルーブルのアポロンのギャラリー(アポロンの間)の内装を手掛けたCharles Séchan(シャルル・セシャン)を採用し、特にスルタンの部屋を中心に宮殿の内装全部を任せたとの事です。

家具類はパリから、壷はセーブル、絹の布や敷物はヘレケやリヨン、クリスタルはバカラ、燭台はロンドンから特注のものが取り寄せられました。

大判131点、小ぶりの物99点におよぶ手織り絨毯のほとんどは絹使用で、ヘレケの皇室御用達・ドルマバフチェ宮殿の帝国の門の工房で織られた‘芸術品”であります。宮殿の床4,500㎡がこれらの絨毯で全て覆われているのは圧巻です。

壮大なドルマバフチェ宮殿の見どころ

ドルマバフチェ宮殿
海側から見ると左手のセラームルック(政治機能の場)、中央の大広間、右手のハレムと、宮殿が大きく三部から構成されていることがわかります。ドルマバフチェ宮殿は、なんと250,000㎡と言う広大な敷地を有し、宮殿は単独の建物で14,600㎡、敷地内に点在する全ての設備で使用可能な64,000㎡の広さをかかえています。

海側、陸側に12の門がおかれ、特に、今日の博物館入り口として使用されている〈財宝の門〉と、大通りに面する正門〈帝国の門〉は内部の絢爛豪華さをうかがわせるに十分な壮麗さを表しております。

宮殿内部には285の部屋、43の広間、6つのバルコニーと6ケ所の浴室、窓の枚数は1,427枚、装飾品としては大概が対称に置かれた156個の時計、280個の壷、58個の燭台などがあげられます。

ドルマバフチェ宮殿内見学の目玉

ドルマバフチェ宮殿
Mabeyn-i Hümayun(マベイニ・フマユン)と呼ばれる門から始まるセラームルックの見学は、まずクリスタルの階段から〈赤の間〉と呼ばれた会見前の控室に入ります。入り口の象牙の燭台、ニコラスⅡ世から贈られた熊の敷物を是非お見過ごしなく!
パノラマの広間に出ると、両手にそれぞれ海と庭の景色が広がり、金箔使用の天井装飾、星形のフローリングが大変美しい空間となっております。また、エジプトからの雪花石膏を使用したスルタンの浴室は優雅そのものです。

セラームルック見学は最後の大広間(40×45m)にて終了します。一番の目玉は、中央ドームから下がっている英国女王ヴィクトリアⅡ世贈呈による電球750個、重量4,5トンと言う世界最大級の巨大なシャンデリア。
なお、シャンデリアの太い円柱の足元には集中暖房用の吹き出し口がみられます。また、ここの124㎡の手織りへレケの絨毯はトルコで二番目の大きさでもあり、正に豪華絢爛な部屋となっています。

ドルマバフチェ宮殿
因みに、セラームルックはトプカプ宮殿第二内庭に置かれていた機能とはほぼ同様で、皇帝がいた当時はここに従事する使用人や役人が皇帝一家の住まいであるハレムへ出入りすることも、当然その逆も厳禁でありました。

ドルマバフチェ宮殿の全貌はボスポラス海峡からしか見られない

ドルマバフチェ宮殿
元々この宮殿はボスポラス海峡側に桟橋・船着場が造られており、高貴な人達が陸側の道に出ずに海からイスタンブール市内をできるように作られ、海峡側の庭の作りも美しい物になっております。

ドルマバフチェ宮殿の敷地は大きく、宮殿自体全長600mというスケールですが、その全貌は残念ながら海側からしか見ることができません。イスタンブールにいらした際はまたとない機会ですので、ボスポラス海峡クルーズにて美しい宮殿の全貌をご覧になられることをおすすめいたします。

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ドルマバフチェ宮殿だけじゃない!イスタンブールで訪れたい美しい宮殿

イスタンブールには多数の観光スポットがありますが、宮殿だけでも複数の見どころがあります。

トプカプ宮殿

トプカプ宮殿
トプカプ宮殿は、世界遺産「イスタンブール歴史地区」を構成する代表的な建築物の一つです。ドルマバフチェ宮殿が完成する前まで、オスマントルコ帝国のスルタン(王様)の居城として利用されていました。

当時のオスマントルコ帝国の栄華を今に伝えるものとして歴史的価値が高く、宮廷の女性たちの生活の場であったハレムや、ダイヤモンドやエメラルドなどの宝石をあしらった豪華や宝飾品や美術工芸品の数々などを見学できます。

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ベイレルベイ宮殿

ベイレルベイ宮殿
ベイレルベイ宮殿は、スルタンの夏の離宮として建てられました。ドルマバフチェ宮殿と同様、バロック様式とオスマン様式の両方を取り入れているのが特徴です。

こちらも現在は博物館として公開されており、夏の離宮らしい広々とした庭園も散策可能です。ボスポラス海峡クルーズでも、その壮麗な姿を楽しめます。

チュラーンパレス

チュラーン宮殿
チュラーンパレスは、ドルマバフチェ宮殿を建てさせたアブドゥルメジド1世が建築を計画していたものですが、完成前に崩御してしまい、弟の第32第オスマン帝国スルタン・アブデュルアズィズによって改めて完成され、スルタンの私邸として利用されていた建物です。

現在は、トルコで最も格式高い宮殿ホテル「チュラーン パレス ケンピンスキーホテル」として営業しています。宿泊以外にも、ホテル内でアフタヌーンティーを楽しんだり、宮殿側にある宮廷料理レストラン「TUĞRA(トゥーラ)」で本格オスマン帝国料理を堪能したりできます。

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