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トルコ基本観光情報

トルコ経済


現在、トルコはEU(欧州連合)への加盟を大きな目標としています。実現すれば、アジアの起源となった国が欧州連合に入るという意味で、アジアとヨーロッパの融合がより進んでいくものと思われます。周辺国では未だ多くの紛争が続いている中、寛容で多様なトルコの存在意義は大きく、これからも大きな役割を果たしていくでしょう!

トルコの通貨

通貨
トルコの通貨はトルコリラ(YTL)とトルコクルシュ(YKr)で、2021年1月現在のレートは1リラが14円弱です。1トルコリラは100クルシュに相当します。トルコリラの紙幣とコインは、それぞれ6種類です。

紙幣は1リラ・10リラ・20リラ・50リラ・100リラ、コインは1リラ・1クルシュ(YKr)・5クルシュ・10クルシュ・25クルシュ・50クルシュとなっています。日本円からトルコリラに替える場合、日本よりもイスタンブールやアンカラのほうが良いレートで両替できるケースが多いようです。

ただし、地方都市では日本円から両替できない場合もあるため、アメリカドルやユーロも持参すると安心です。大きな店やホテルなどではアメリカドルやユーロで支払うこともできます。
若い人の人口比率が多いトルコでは近年キャッシュレス化の動きが活発となっており、政府は2023年までにキャッシュレス社会の実現を目標にあげています。
クレジットカードの発行枚数はヨーロッパでもトップクラスとなっており、キャッシュレス比率もイギリス、スウェーデンに次いでヨーロッパ3位となっています。近いうちに小さなお店を含めあらゆるお店でクレジットカードで支払いが出来る環境になっているかもしれません。

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エネルギー

イスタンブール
世界の石油と天然ガスの埋蔵量の約4分の3を有する地域の十字路に位置するトルコは、エネルギー市場における世界規模での最近の動向の影響を受け、国際的な課題のなかで最も重要なエネルギー問題に関心を持ち、積極的なエネルギー政策を展開しています。

エネルギー資源国とエネルギー消費国間でエネルギーの回廊となっているトルコは、エネルギー戦略において東西と南北をつなぐ国、そしてエネルギー貿易の中心となることを目標としています。国内のエネルギー需要に応ずるため、エネルギー資源の種類を増やして国内の資源を有効に使うことで外国の資源への依存を減らすことは、エネルギー戦略のもうひとつの局面です。

トルコとアゼルバイジャンを結ぶトランスアナトリア・パイプライン(TANAP)の開通式が2019年11月30日にトルコ西部のイプサラの町で、トルコのエルドアン大統領とアゼルバイジャンのアリエフ大統領が参加し開催されました。ギリシャとイタリア間のトランスアドリア・パイプライン(TAP)が近年中に開通予定となっており、完成すると総延長3,420キロメートルの南部天然ガス輸送路(SCG)を通じて、アゼルバイジャンの天然ガスがトルコを経由してイタリアまで運ばれます。この天然ガスパイプライン計画の実現は、トルコのエネルギー戦略における主要目標のひとつになっています。

天然ガス輸送能力は年間最大160億立方メートルで、約100億立方メートルが欧州向け、60億立方メートルはトルコ市場に割り当てられます。
トルコはこのプロジェクトにより、ロシア、ノルウェー、アルジェリアに次ぎヨーロッパ第4の主要幹線パイプラインとなることを目標に掲げています。トルコ・アゼルバイジャン間の天然ガス接続ラインの開通によって、この目標への具体的な達成の可能性が高まりました。

トルコでは10年ほど前より国土に再生可能エネルギーのポテンシャルがあることがわかり、これらのエネルギーをより重要視し、総エネルギーの30%を再生可能エネルギーにシフトをする計画を行っています。2023年までに地熱発電の量を現在の1.3ギガワットから3ギガワットに増やし、2027年までに太陽発電と風力発電をそれぞれ16ギガワットまでに増やす予定です。

皮革産業

イメージ 今日トルコの繊維業、衣服産業及び皮革産業は、雇用の機会を増やし製造過程で生まれる付加価値、国際貿易における位置により経済の発展の過程で重要な役割を担う産業分野です。繊維業、既製服、皮革、靴部門の製造業における付加価値率は21%です。これらの部門の製品の品質と製造技術は現代の世界水準にあります。

トルコがEUやロシア、トルコ系共和国の市場に地理的に近いこと、そしてこれらの国々の経済面における関係の発展は、トルコにとって重要な機会となっています。このため、この分野におけるデザイン文化の形成とデザイナーの支援、ブランド意識の向上、労働者の知識と技能レベルの向上、大学と企業の連携、国際市場への進出、宣伝活動の強化、eurotex基準の実施などは、この部門の未来を方向づけているのです。

トルコの皮革業と皮革製品製造業の企業は約4500社あり、従業員数は約2万人となります。製造業生産の1%、工業分野における雇用者総数の1.5%を占めます。
トルコは世界の皮革加工において、小型動物の皮革加工で約16%、大型動物の皮革加工で3%を占めています。革製品の主な輸出先は、イタリア、イギリス、ドイツ、ロシア、デンマークです。国内の主な生産地は、イスタンブール、イズミール、ウシャク、マニサ、ブルサ、デニズリ、ボル、ニーデ、ガジアンテップ、コンヤ、ハタイです。特にイズミールには革製品を専門とするイズミールフリーゾーンがあり、輸出加工の製造業に対し、輸出による利益の法人税の控除、関税や付加価値税の免除などの優遇が与えられています。

トルコの化学工業

この5年で生産が平均14%増え、多くの分野に進出している化学工業の2019年における輸出額は、製薬産業を含め90億ドルとなっています。

化学工業の輸出の約12%を占める製薬産業は、先進国レベルの生産技術により、国の経済の中で重要な位置を占めています。薬の生産に利用される原料の約80%は輸入によって確保されています。
世界保健機関のGMP(薬品の製造規範)を約300の企業が採用されています。また、外国資本の14企業を含む計42の生産施設があります。

石油化学製品の原料やポリプロピレンの輸入量は中国に次いで、世界第2位となっており、
世界シェア第7位のプラスチック製品やヨーロッパで第5位の塗装製品などに加工をされています。20年前に比べ世界中の化学製品の販売量は2倍に増えており、競争的な原料コストと地理的な条件もあり、トルコに化学製品の会社の多くが進出をしています。

 
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トルコの自動車工業

自動車産業はトルコ最大の産業となり、2018年の自動車生産台数は約150万台で、生産台数は世界第15位、欧州第5位となっています。また、商用車においてはヨーロッパ第2位の生産国です。
1954年に軍事用ジープとトラックの製造で始まったトルコの自動車工業は、その後商業用トラックとバスの製造が続きました。自動車の本格的な生産は1966年に始まっています。

2000年以降は受託製造工場全体で、約15億ドルの設備投資を行っており、トルコで自動車生産を行っている15社に安定した供給を出来るように体制を整えています。その結果、過去5年と比べトルコで製造をされる車の量は、マン社は143%、トヨタ社は95%、フォード社は52%、フィアット社は35%の増加となっています。自動車メーカーからの受託生産と並行をして、各社の研究開発センターもトルコに進出しています。フォード社のトルコの研究開発センターはフォード社内で3番目の規模となり、ブルサにあるフィアット社の研究開発センターはイタリア国外では唯一のセンターです。

このような受託生産や研究開発センターを支えているのは、トルコ国内の約1,100社の部品供給会社です。高品質で価格競争力のある部品を供給出来ることで、トルコの自動車産業の発展に貢献をしています。

電子工業

電子工業は、トルコで飛躍的な成長を遂げている産業分野の一つです。近年では特に消耗部品、通信、及びその下位分野が発展しています。

電子工業分野では2019年に、ラジオ、テレビ、通信機器が約115億ドル輸出されています。テレビはこの分野の輸出における主要製品となり、ドイツを筆頭にイタリア、スペイン、UAEへ主に輸出をされています。しかし、ヨーロッパ市場において、トルコは関税や輸送などで優位にありますが、近年は中国とのシェア争いが激化しています。

近年トルコでは家庭用電気製品製造分野が急成長しています。家庭用電気製品製造分野の大部分が輸出に依存しています。トルコは家電産業において、EUの生産・輸出基地となっており、冷蔵庫と洗濯機の50%以上、食器洗い機の40%以上が輸出されています。
ます。

貴金属産業

トルコ石
トルコの貴金属産業は、伝統芸術と最新技術を組み合わせ、世界的に有名になりました。線条細工、ニエロ細工、柳細工などトルコ独自の伝統的な技術も注目を集めています。

トルコは貴金属の世界的な加工基地として知られ、輸出のほとんどは金製品や銀製品です。貴金属は近年、輸出量が伸びており、2023年には120億ドルの輸出量を目指しています。
主な輸出先はアメリカ合衆国、ドイツ、アラブ首長国連邦、イスラエル、イタリア、ロシア連邦、リトアニア、レトニア、リビア、イギリスです。

国内ではイスタンブールのグランドバザールなどで、貴金属の取引が活発に行われていますが、グランドバザールでの貴金属店の店舗数は若干減少傾向にあります。

石炭

2018年が石炭の産出量のピークとなり、1年で約1億トンの石炭を産出しています。
このほとんどが不純物が含まれる褐炭(亜炭)となり、無煙炭の産出量は約200万トンです。
2019年以降は産出量が減少をしています。
2018年のトルコの石炭産出量は世界第12位となります(EU諸国を1か国とカウント)。

最大の産出地は南東部のエルビスタン(カフラマンマラシュ)です。他にヤターン(ムーラ)、ソマ(マニサ)、トゥンチビレキ・セイトオメル(キュタフヤ)、ベイパザール(アンカラ)、カンガル(シヴァス)鉱区があります。
2019年の時点で、石炭産出事業に従事をしている労働者は約3万6000人です。

クロム鉱石

トルコのクロム鉱石産出量と輸出量は、世界でも有数です。産出量は世界市場の需要により変化します。近年、価格の上昇により産出量は100~150万トンに達しました。クロム鉱石の産出量は南アフリカ、インド、カザフスタンの3か国がシェアの7割を占めており、トルコは2,600万トンの埋蔵量により、第4位の座を伺っている状況です。

ホウ素

トルコには30億6,600万トンのホウ素埋蔵量があり、世界のホウ素埋蔵量の約73%を占めています。ケステレキ(ブルサ)、ビガディチ(バルケシル)、エメット(キュタフヤ)、クルカ(エスキシェヒール)などにあるホウ素の鉱床から、年間270万トンほどが産出されています。

トルコの鉱物輸出においてホウ素は、重要な位置を占めています。2019年には100億ドル相当の純ホウ素とホウ素製品が輸出され、輸出量がトルコ内の産業で15番目に多くなっています。輸出をされたホウ素の約70%近くが、硝子とセラミックに使用をされます。

トルコの銅の埋蔵量は、含有金属量としては50万トン程度です。経済性が良くない銅鉱も含めると、銅の総埋蔵量は含有金属量4000万トンになります。首都アンカラから東に約465㎞の場所にあるムルグル鉱山が国内最大の銅鉱山で、国内の銅のほとんどがここで産出されます。

トルコで採掘できる金の埋蔵量は、9つの鉱山を合計すると338トンになります(金含有量)。オヴァジュク(イズミール県ベルガマ)はトルコで唯一採掘されている金鉱です。またトルコには、金属含有量が少ない金鉱が沢山あり、潜在的埋蔵量は少なくありません。

2020年の12月にトルコ中西部のソユットで、埋蔵量約100トンの金鉱床が発見され、トルコ経済に価値をもたらす発見として、発掘開始が待ち望まれています。
トルコでは年間200トンの良質の金が輸入されており、国内で加工された後、大部分は国外で売られています。ヨーロッパとアジアの中間にあり立地が優れているトルコは貴金属産業のリーダー候補です。

 
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大理石と自然石

1985年に急速に発展した大理石・自然石産業の成長率は、世界平均の2倍に達しました。全国80ヶ所で150種類以上の色、模様、品質の大理石が採掘されています。トルコの大理石埋蔵量は、約51億㎥と推定されています。紀元前から大理石の発掘を行っているアフヨンカラヒサル県で500社近くの業者によって発掘をされるアフヨン大理石は世界120か国に輸出されています。その中でも中国への輸出量が近年増えており、2019年には輸出量の50%にあたる約500万トンの大理石が中国に輸出されており、両国間の安定した長期的な貿易関係の構築が重要となっています。

農業

農業
トルコは農業生産、特に食料生産において世界の主要国の一つとなっています。2018年のトルコの農業経済はヨーロッパ諸国で1番となり、世界でも7番目です。農作物の2018年の輸出は2002年と比べて、378%増加しています。トルコの国土の44.3%は森林、55.7%は農地です。農耕地の81.6%で乾燥地農業、18.4%では潅漑農業が行われています。農業生産の76%は植物生産物、24%は畜産物です。国内の労働人口の約20%が農業や畜産業に従事をしています。

果物栽培及び小麦を中心とする畑作物が植物生産の4分の3以上を占めています。年によって異なりますが、トルコは干しアンズ、ヘーゼルナッツ、干しイチジクの生産で世界1位、豆類、綿花、たばこ、オリーブ、干しぶどう、野菜、果物生産で世界5位、小麦、大麦、アーモンド、かんきつ類、茶の生産で世界10位となっています。

近年トルコでは、政府による潅漑と耕地整備のための設備投資が行われ、農業の発展が加速し生産性が著しく向上しました。そのような設備投資の中で最も重要なのは、南東部アナトリア開発計画(GAP)です。GAPの実現により農産物の多様化が期待されています。特に、シャンルウルファと周辺地域の綿花、飼料用植物や一部の野菜と果物の増産が開始されました。また、首都アンカラに世界で3番目に大きいシードバンク(種子銀行)を開設し、種子の輸出に力を入れています。

畜産業

畜産業
トルコの畜産業が農業総生産に占める割合は25%程度です。「農業改革計画」では、この割合を中期計画で50%に引き上げることが目標とされています。トルコの大型家畜と小型家畜の総数は約3,500万頭です。トルコの牛の総数は約1,000万頭、羊・ヤギの総数は約2,500万頭です。
トルコでは、養鶏業も先進国と同水準に達しています。トルコは鶏肉年間生産量で上位10ヶ国に入っています。10年前は鶏肉の輸出先は中東の5か国ほどでしたが、現在は世界中の50ヶ国以上となっています。

また、2019年2月にはヨーロッパの4大農業フェアの1つである「第14回アグロ・エキスポ国際農業・畜産業フェア」がイズミル県で開催をされ、国外の生産業者、農業企業、畜産企業、国内外のトラクター製造業者が参加をしました。

運輸

イスタンブール空港
トルコの運輸・通信部門は国内総生産(GDP)の約12%を占めています。経済、商業及び社会的活動の約15%を運輸・通信が占めています。国民所得の約530億ドル分は運輸・通信部門によるものです。

国内貨物運送では陸上運輸が約92%で、その中心となっています。旅客運輸の95%は陸上運輸です。トルコの道路は全長36万3,892kmとなり、高速道路網全長6万4,987kmです。
ヨーロッパからカプクレ、イプサラ、アジジエの国境検問所を通り、トルコを西から東に横断し、サルプ、トゥルクギョズ検問所からカフカス地方のギュルブラク、カプキョイ、ハブル、ジルヴェギョズ、ヤイラダー国境検問所を通って中東に達しています。また、地中海地方のメルシン港とエーゲ海地方のイズミール港にも、国際幹線道路が通じています。

トルコには1万2,740㎞に及ぶ鉄道網がありますが、イスタンブール、イズミール、アンカラなどの大都市内交通以外の都市間鉄道は問題が多く実用的ではありませんでした。しかし、経済成長に伴い移動時間の短縮のために高速鉄道の整備が促進され、既にイスタンブールとアンカラを結ぶ路線の一部と、アンカラとコンヤまでの路線が開通しており、更にいくつもの路線が計画中です。

国内に22か所の国際線空港と35か所の国内線空港があります。トルコは、ヨーロッパ、中央アジア、中東、北アフリカの玄関口として、旅客と貨物の国際線の重要性が非常に大きくなっています。2018年10月には、欧州、アジア、中近東、アフリカを結ぶハブ空港として世界最大規模のイスタンブール新空港が完成し、2019年4月にはアタチュルク国際空港より全ての機能が移転され、全面的な運用が開始されました。

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石油パイプライン

トルコ初のパイプラインは、1966年にトルコ石油株式会社(TPAO)によってバトマン・ドルトヨル(イスケンデルン湾)間に敷設されました。このラインは、ディヤルバクルとバトマンで生産された石油をドルトヨルへ輸送しています。

イラク原油のイスケンデルン湾への輸送のため1974年に設立された石油パイプライン公社(BOTAS)は、1987年に天然ガス輸入、マーケティング、販売、パイプラインによる輸送義務を請負っていましたが、2001年5月2日、天然ガス市場整備法第4646号によって独占権が廃止されました。こうして、天然ガス市場は第三者へも開かれました。

イラク・トルコ原油パイプラインは、キルクークと他の生産地域で採れた石油を、イスケンデルン湾にあるジェイハン海上ターミナルへ輸送しています。1976年に開通したラインの輸送能力は年間7,090万トンです。全長1,876kmのパイプラインは、トルコ国内での2本の並行しているパイプライン(641kmと656km)と、イラク国内のパイプライン(579km)からなっています。近年は湾岸戦争やイラク戦争やテロ組織の影響で輸送量は低い水準に落ち込んでいます。

バクー・トビリシ・ジェイハン原油パイプライン・プロジェクトは、アゼルバイジャンで産出された原油をグルジア経由でジェイハンの海上ターミナルへ、そこから輸送船によって全世界の市場へ輸送しています。このパイプラインは全長1,768kmで、このうち1,076kmの部分がトルコを通過しています。

天然ガスパイプライン

天然ガス供給源の多様化政策に即して、イランからトルコへの年間100億㎥の天然ガス輸送を行う全長約2,577kmのイラン・トルコパイプラインが2001年12月に開通し、「ブルーストリーム計画」としてロシア連邦からトルコへ年間150億㎥の天然ガスを輸送するアンカラ・サムスン天然ガスパイプラインは、2003年2月に開通しました。

トルコとアゼルバイジャンを結ぶトランスアナトリア・パイプラインはギリシャとイタリア間のトランスアドリア・パイプライン(TAP)が近年中に開通予定となっており、完成をすると総延長3,420キロメートルの南部天然ガス輸送路(SCG)を通じて、アゼルバイジャンの天然ガスがトルコを経由してイタリアまで運ばれます。
天然ガス輸送能力は年間最大160億立方メートルで、約100億立方メートルが欧州向け、60億立方メートルはトルコ市場に割り当てられます。

EU委員会のINOGATE計画の一環として、カスピ海、中東、南地中海諸国、その他世界の供給源から提供される天然ガスのヨーロッパへの輸送を目的とする「環南欧ガス計画」により、トルコとギリシャの天然ガスライン網が連結されました。トルコ・ギリシャ天然ガスパイプライン計画は、陸、海、メリチ川(エヴロス川)の3部分からなります。このプロジェクトは2007年に完了し、ギリシャへのガスの輸送が開始されました。

通信

スマートフォン
トルコにおける郵便事業と通信事業は1994年に分けられ、郵便運営総局とトルコ・テレコム株式会社として別々に発足しました。トルコ・テレコムは固定電話市場で独占状態にありますが、移動電話の普及により固定電話の加入数は減少をしており、2018年時点で1,100万件となっています。

トルコ・テレコムは、1994年の初めにトルコにGSMシステムを導入し、1998年にライセンスを取得しました。2000年3月16日にはGSM1800「モバイル電話営業許可証」を取得し、2001年1月8日、アイセル通信・販売サービス会社(Aycell)を設立しました。

2004年2月19日には、トルコ・テレコムのGSMオペレーターであるアイセルと、労働銀行グループ51%、トルコ輸出業者会議(TIM)49%の出資によるIs-TIMの併合により、TT&TIM通信サービス株式会社が設立されました。現在の移動電話市場はテュルクセル、ボーダフォントルコ、TT Mobilによる3社体制となっている。移動電話の2018年時点での加入件数は約8,000万件となっており、加入率は97.3%となっています。

衛星通信においても飛躍的な発展がみられるトルコでの最初の重要な一歩は、1994年にフランスのアエロスパシアル社が製造したテュルクサット1B通信衛星が、トルコ・テレコムの名において打ち上げられたことです。トルコ初の人工衛星であるテュルクサット1B通信衛星に次いで、1996年にはテュルクサット1C通信衛星が打ち上げられ、アンカラ郊外に2ヶ所の地上ステーションが設立されました。

2001年2月1日に行われたトルコで3番目の人工衛星テュルクサット2Aの打ち上げにより、トルコは衛星通信分野において世界の先進国の仲間入りをしました。この人工衛星の国際舞台でのマーケティングと経営を目的として、75%をトルコ・テレコム、25%をアルカテル・スペースコム社が出資するユーラシアサット合弁会社が設立されました。

「テュルクサット2A」のサービス・エリアは、トルコ、ヨーロッパ、アジアです。2006年2月10日、アルカテル社との契約によりテュルクサット3Aの製造が開始されました。他の人工衛星に比べてより高い性能を持つテュルクサット3Aにより、衛星情報サービス、及びヨーロッパ、トルコ、中央アジア上空からの直接テレビ放送が行われます。人工衛星は2008年6月13日、フランス領ギアナのクールー宇宙基地から打ち上げられました。

国内・国際衛星通信サービスが、国の安全と国防の面での戦略的重要性を考慮に入れてこのサービスを行うために、2004年6月16日付の法令第5189号により国営衛星通信事業者テュルクサット株式会が創設され、衛星通信サービスはテレコムから分かれました。

その後、2005年4月21日に承認された法律第5335号により、トルコ・テレコムのケーブルテレビサービスとケーブルインターネットサービスはテュルクサット株式会社に譲渡されました。e-国家プロジェクトの一環として、さまざまな公共機関のブロードバンドデータの送信が、テュルクサットにより、さらに安価かつ安全に行われています。
インターネット・ブロードバンド市場で市場シェアが最も高いのは、トルコ・テレコム傘下のTTNetで、テュルクセル、テュルクサット、ボーダフォントルコの順となる。

博覧会と商業的宣伝

エキスポセンター
トルコの公共機関、基金、協会、民間企業は、博覧会開催において積極的な活動を行っています。トルコの博覧会は、「一般博覧会」、「専門博覧会」、「消費者向け博覧会」の3つに分けられ、国内または国際レベルで開催されています。

トルコの主要博覧会会場として、アンカラにアルトゥンパーク・エキスポセンターとアタチュルク文化センター、イズミールに文化公園博覧会会場、アンタルヤにアンタルヤエキスポセンターとガラスのピラミッド博覧会議センター、イスタンブールに世界貿易センター、CNRエキスポ博覧会センター、リュトフィ・クルダル会議展示会会場、ヒルトン・エクシビションセンター、会議博覧会センター、カイセリにはカイセリ世界貿易センター、トラブゾンにトラブゾン世界貿易センター、アダナにアダナ国際展示会議センター、コンヤにコンヤ国際博覧会センターがあります。これらの会場以外にも、様々な博覧会会場や展示場が臨時的に設置されています。
2016年には国際園芸博覧会がアンタルヤのアクス区で112ヘクタールの規模で開催をされ、約100ヶ国が参加しました。

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