トルコのお酒・飲み物
トルコワイン・ワインテイスティング・ワイン醸造
トルコはワイン発祥地の一つです。ブドウの生産量は世界トップクラスで、ワイン醸造に適した固有品種も数多くあります。ここでは、トルコワインの特徴や歴史、産地、おすすめ銘柄から、ワインテイスティングができるトルコのお店までご紹介します。
日本ではまだまだ知られていないかと思いますが、実は紀元前4000年前、即ち今より6000年前からトルコのアナトリア地方でワインは造られています。トルコはワイン発祥地の一つでもあるのです。
紀元前1600年頃に中央アナトリアで繁栄したヒッタイト帝国の文献には、神々に捧げる物(日常に食していたものを捧げていた)として「パン、ビール、そしてワイン」とあるほど、トルコの地ではその時代からワインが一般に飲まれていたようです。
英語の「wine」やフランス語の「vin」は、ヒッタイト語でブドウとワイン両方を意味する「wiyana」が起源とも言われております。また、旧約聖書のノアの箱船の物語(創世記)ではワイン作りが始まったのは東部アナトリアであるとの記述があり、古代人もワイン発祥の地と考えていたとのことです。
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トルコの大地はワインの元となるブドウ栽培に適した土地で約1,200種のブドウが育てられており、生産量は約420トンで世界第6位(2017年)。ブドウは主に生食・干しブドウなど食用に栽培されていて、その中の3%がワインになっております。
ちなみに種無しブドウに限ると、生産量は27万トン、輸出量は23万トンと世界トップです。
イスタンブールから西のトラキア地方やエーゲ海地方、カッパドキアのある中央アナトリアなど、全国各地でワイン造りが盛んにおこなわれており、ワイナリーも各地にあります。
トルコのワインはフレッシュで香り豊かで飲みやすいのが特徴です。近年は品質も向上し、ヨーロッパのワインコンクールでも賞を取るようになるなど、世界でも評価が高まってきました。
トルコワインは、国際品種のカベルネ・ソーヴィニョンやメルロ、シャルドネ、シラーなどからも造られておりますが、トルコ固有のブドウ品種から作られたワインも多数ございますので、ぜひお試しください。各地のワイナリーで飲み比べをするのも最近の密かなブームです。
Kavaklidere(カヴァクリデレ)社は、1929年に創業したトルコの民間ワインメーカーのパイオニアです。アンカラ、カッパドキア、マニサに最新設備を備えた工場を持ち、アナトリア産の上質なワインを世界に発信し続けています。
カッパドキアの火山性の土壌で栽培されたエミル種を100%使用した「Kavaklidere Brut(カヴァクリデレ ブリュット)」は、スモーキーでコクのある味わいが楽しめるスパークリングワインです。
また、トルコ語でルビーを意味する「Yakut(ヤクーツ)」は、トルコの固有品種であるオクズギョズとボアズケレを使った赤ワイン。口当たりの柔らかい飲みやすいワインで、国際的なコンクールでも数々の賞を受賞しています。
創業60周年を記念して作られた「SELECTION(セレクション)」など、特別なシーンに最適な高級ワインもラインアップしています。
トルコ原産のブドウ品種・ボアズケレとオキュズギョズを使った果実味あふれる赤ワイン「Shiluh turabdin(シルーフ・トゥルアブディン)」や、希少種であるマズローナとケルクシュを使った個性的な白ワイン「Shiluh kustan(シルーフ・クスタン)」など、トルコでしか作れないユニークなワインを楽しめます。
ワインが苦手、果実酒なら飲めるという方は、エフェス遺跡近くの ŞİRİNCE(シリンジェ)村で作られているサワーチェリーやメロンなどのフルーツワインをおすすめいたします。
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ガラタ塔のすぐ目の前のANEMONホテルの下にあるイスタンブール随一のワイン専門店。エーゲ海地方マニサ県にワイナリーを持っており、YANAK ÜLKESİ(ヤヌック・ウルケスィ)と言う自家ブランドのワイン16種を扱い、自家製ブランドワインを含めトルコ全土のワイナリーからトルコワイン約300銘柄を揃える。
ティスティングはリストから好きなワインを4種類選ぶことが可能。100TL~(約1,600円)。ワインだけでなく、ワインに合うサラミやチーズの盛り合わせなどもあり、お食事も可能。
TURASAN(トゥラサン)は、ウルギュップにあるカッパドキアで一番大きいワイナリー。33種の自家製ブランドワインをそろえており、お手頃な価格で購入可能。
カッパドキアを象徴する奇岩の形のボトルに入ったワインはお土産に最適。
ウチヒサルに工場直売店とワイナリーがあるKOCABAG(コジャバー)も、TURASANの次に有名なカッパドキアのワイナリー。
16種の自家製ブランドのワインを直営販売している。16種の内6種はプレミアムと受賞したワイン。
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新市街ベイオールのペラ地区にある創業約150年の老舗ワインハウス。昔は当時の芸術家などが足繁く通っていたとのこと。
グラスはデニズリ産のオリジナルハウスワインのみだが、ボトルではトルコ産ワインを約100種置いてあります。ワインもお食事も良心的な値段で楽しめるお店です。
こちらもベイオールにある1898年創業の老舗ワインハウス。グラスワインはPANOオリジナルをはじめ、30種類以上の国産ワインを良心的な価格で楽しめます。
ワインとお食事はもとより、歴史的な建物の雰囲気にも酔えること然り。
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トルコ旅行のお土産として、上質なトルコワインを買って帰るのもおすすめです。
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トルコワインの歴史
日本ではまだまだ知られていないかと思いますが、実は紀元前4000年前、即ち今より6000年前からトルコのアナトリア地方でワインは造られています。トルコはワイン発祥地の一つでもあるのです。
紀元前1600年頃に中央アナトリアで繁栄したヒッタイト帝国の文献には、神々に捧げる物(日常に食していたものを捧げていた)として「パン、ビール、そしてワイン」とあるほど、トルコの地ではその時代からワインが一般に飲まれていたようです。
英語の「wine」やフランス語の「vin」は、ヒッタイト語でブドウとワイン両方を意味する「wiyana」が起源とも言われております。また、旧約聖書のノアの箱船の物語(創世記)ではワイン作りが始まったのは東部アナトリアであるとの記述があり、古代人もワイン発祥の地と考えていたとのことです。
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トルコは世界トップクラスのブドウの名産地
トルコの大地はワインの元となるブドウ栽培に適した土地で約1,200種のブドウが育てられており、生産量は約420トンで世界第6位(2017年)。ブドウは主に生食・干しブドウなど食用に栽培されていて、その中の3%がワインになっております。
ちなみに種無しブドウに限ると、生産量は27万トン、輸出量は23万トンと世界トップです。
トルコのワインの特徴
トルコ語でワインは「ŞARAP(シャラプ)」。赤ワインは「KIRMIZI ŞARAP(クルムズ・シャラプ)」、白ワインは「BEYAZ ŞARAP(ベヤズ・シャラプ)」と言います。イスタンブールから西のトラキア地方やエーゲ海地方、カッパドキアのある中央アナトリアなど、全国各地でワイン造りが盛んにおこなわれており、ワイナリーも各地にあります。
トルコのワインはフレッシュで香り豊かで飲みやすいのが特徴です。近年は品質も向上し、ヨーロッパのワインコンクールでも賞を取るようになるなど、世界でも評価が高まってきました。
トルコワインは、国際品種のカベルネ・ソーヴィニョンやメルロ、シャルドネ、シラーなどからも造られておりますが、トルコ固有のブドウ品種から作られたワインも多数ございますので、ぜひお試しください。各地のワイナリーで飲み比べをするのも最近の密かなブームです。
トルコ固有のブドウの品種と主な産地
Okuzgozu(オキュズギョズ):赤ワイン
大粒で濃い色から「ÖKÜZGÖZÜ(オキュズギョズ)=牡牛の目」と呼ばれ、肉厚でジューシーなトルコ最古の品種と言われる黒ブドウ。カッパドキアより少し東のELAZIĞ(エラズー)県近辺地域で主に栽培されている品種ですが、現在はトルコ各地で栽培されている人気種です。- 香り豊かでコクのある味わい。
- スパイスの効いたケバブなどの肉料理やチーズに合う。
Bogazkere(ボアズケレ):赤ワイン
Bogazkere(ボアズケレ)も東トルコの ELAZIĞ(エラズー)県近辺地域で主に栽培されているトルコが原産地の黒ブドウ。樫の木の樽で熟成させるのに一番合った品種で、5~15年熟成されたものは、芳醇な豊かな香りとコクのある柔らかな味わいです。- 酸味は弱いが少し重みがあり渋みがあるので、オキュズギョズとブレンドされることが多い。
- ラムやビーフ、肉料理全般とチーズに合う。
Kalecik Karasi(カレジックカラス):赤ワイン
Kalecik Karasi(カレジックカラス)は、首都アンカラの KALECİK(カレジック)という土地で主に栽培される品種。現在はパムッカレのあるデニズリやイスタンブール北西のトラキア地方でも栽培されています。トルコで最も上質なブドウとも言われている品種です。- チェリージュースのような赤い色でフレッシュな果実の香りで、タンニン・酸味が弱くエレガントな味わい。
- 七面鳥や鴨肉、肉系の前菜、チキン、クリーム系の料理に合う。
Narince(ナーリンジェ):白ワイン(辛口)
皮が薄く繊細で上品な品種の白ブドウ。黒海地方の TOKAT(トカット)や中央アナトリアの SİVAS(スィワス)で主に栽培されています。スパークリングワインとしても使われる品種です。- 柑橘系のアロマでフローラルなフレーバー。単独でも豊かな味わいだが、EMİR とブレンドされるとより豊かな風味となる。
- 脂の乗った焼き魚やオードブル、スパイスの効いたチキン料理などに合う。
Emir(エミル):白ワイン(辛口)
中央アナトリアの NİĞDE(ニーデ)やカッパドキアのある NEVŞEHİR(ネヴシェヒル)で栽培されている白ブドウ。スパークリングワインとしても使われます。- 薄い黄味掛かった色でリンゴのようなアロマを持ち、少し渋みがあるが酸を感じる繊細で爽やかな味わい。
- 食前酒としても良く、シーフードやボイルチキンなどの薄めの味の料理に合う。
Sultaniye(スルタニイェ):白ワイン(やや甘口)
その美味しさから「スルタン(王様)の口に合う」と名付けられた、食用にもジュースにもワインにも活用できる品種。エーゲ海地方のデニズリやマニサで主に栽培されています。- フルーティーで飲みやすい。
- 魚料理や野菜料理等のさっぱりした料理に合う。
トルコのおすすめワイン
Kavaklidere(カヴァクリデレ)
Kavaklidere(カヴァクリデレ)社は、1929年に創業したトルコの民間ワインメーカーのパイオニアです。アンカラ、カッパドキア、マニサに最新設備を備えた工場を持ち、アナトリア産の上質なワインを世界に発信し続けています。
カッパドキアの火山性の土壌で栽培されたエミル種を100%使用した「Kavaklidere Brut(カヴァクリデレ ブリュット)」は、スモーキーでコクのある味わいが楽しめるスパークリングワインです。
また、トルコ語でルビーを意味する「Yakut(ヤクーツ)」は、トルコの固有品種であるオクズギョズとボアズケレを使った赤ワイン。口当たりの柔らかい飲みやすいワインで、国際的なコンクールでも数々の賞を受賞しています。
創業60周年を記念して作られた「SELECTION(セレクション)」など、特別なシーンに最適な高級ワインもラインアップしています。
Shiluh(シルーフ)
Shiluh(シルーフ)は、トルコ東部で古代アッシリア人の末裔と言われる人々が作るワインです。トルコ原産のブドウ品種・ボアズケレとオキュズギョズを使った果実味あふれる赤ワイン「Shiluh turabdin(シルーフ・トゥルアブディン)」や、希少種であるマズローナとケルクシュを使った個性的な白ワイン「Shiluh kustan(シルーフ・クスタン)」など、トルコでしか作れないユニークなワインを楽しめます。
ŞİRİNCE(シリンジェ)産のフルーツワイン
ワインが苦手、果実酒なら飲めるという方は、エフェス遺跡近くの ŞİRİNCE(シリンジェ)村で作られているサワーチェリーやメロンなどのフルーツワインをおすすめいたします。
【全解説】エフェソス遺跡の見どころ46選|おすすめトルコ観光地BEST20 | トルコ旅行・ツアー・観光なら、安心の『ターキッシュエア&トラベル』におまかせ!
トルコワインのテイスティングができるイスタンブールのお店
SENSUS(センスス)
ガラタ塔のすぐ目の前のANEMONホテルの下にあるイスタンブール随一のワイン専門店。エーゲ海地方マニサ県にワイナリーを持っており、YANAK ÜLKESİ(ヤヌック・ウルケスィ)と言う自家ブランドのワイン16種を扱い、自家製ブランドワインを含めトルコ全土のワイナリーからトルコワイン約300銘柄を揃える。
ティスティングはリストから好きなワインを4種類選ぶことが可能。100TL~(約1,600円)。ワインだけでなく、ワインに合うサラミやチーズの盛り合わせなどもあり、お食事も可能。
店名 | SENSUS(センスス) |
住所 | Bereketzade Mah. Büyükhendek Cad. No.5 34420 Kuledibi, Beyoğlu-İSTANBUL |
営業時間 | 15:00~23:00 |
トルコ・カッパドキア産ワインのテイスティングができるワイン醸造所
TURASAN(トゥラサン)
TURASAN(トゥラサン)は、ウルギュップにあるカッパドキアで一番大きいワイナリー。33種の自家製ブランドワインをそろえており、お手頃な価格で購入可能。
カッパドキアを象徴する奇岩の形のボトルに入ったワインはお土産に最適。
名称 | TURASAN(トゥラサン) |
住所 | Yunak Mahallesi Tevfik Fikret Caddesi No: 6A-B 50400 Ürgüp/NEVŞEHİR |
営業時間 | «夏季» 7:00~21:00、«冬季»9:00~17:00 |
公式サイト | https://www.turasan.com.tr/(トルコ語) |
KOCABAG(コジャバー)
ウチヒサルに工場直売店とワイナリーがあるKOCABAG(コジャバー)も、TURASANの次に有名なカッパドキアのワイナリー。
16種の自家製ブランドのワインを直営販売している。16種の内6種はプレミアムと受賞したワイン。
名称 | KOCABAG(コジャバー) |
住所 | Adnan Menderes cad. No:40 Güvercinlik Vadisi 50240 Uçhisar/Nevşehir |
営業時間 | «夏季» 7:00~21:00、«冬季»9:00~17:00 |
公式サイト | http://www.kocabag.com(トルコ語) |
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トルコワインが楽しめるイスタンブールのワインハウス
HAZZO PULO
新市街ベイオールのペラ地区にある創業約150年の老舗ワインハウス。昔は当時の芸術家などが足繁く通っていたとのこと。
グラスはデニズリ産のオリジナルハウスワインのみだが、ボトルではトルコ産ワインを約100種置いてあります。ワインもお食事も良心的な値段で楽しめるお店です。
店名 | HAZZO PULO |
住所 | Meşrutiyet Caddesi, No: 31/B Tepebaşı – Beyoğlu / İstanbul |
営業時間 | 12:00~翌2:00 |
公式サイト | https://www.hazzopulo.com.tr/(トルコ語) |
PANO
こちらもベイオールにある1898年創業の老舗ワインハウス。グラスワインはPANOオリジナルをはじめ、30種類以上の国産ワインを良心的な価格で楽しめます。
ワインとお食事はもとより、歴史的な建物の雰囲気にも酔えること然り。
店名 | PANO |
住所 | Hüseyinağa Mh., Hamalbaşı Cd. No:12/B Beyoğlu, İstanbul |
営業時間 | 10:00~翌2:00 |
公式サイト | https://panosarapevi.com/(トルコ語) |
【世界三大料理】トルコ料理のおすすめ一覧|ケバブからスイーツまで厳選100品!
トルコワインは値段もリーズナブルでお土産としても人気!
トルコは日本に比べて物価が安く、雑貨はもちろん、食べ物・飲み物もリーズナブルに買えます。トルコ産のワインは、テイスティングのできるワイン専門店やワイナリーだけでなく、スーパーなどでも販売されており、手ごろなものならボトル1本700円程度で購入可能です。トルコ旅行のお土産として、上質なトルコワインを買って帰るのもおすすめです。
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