トルコのお酒やソフトドリンク
トルコ料理を楽しむなら、ドリンクも欠かせません。現地の人々に親しまれている飲み物なら、トルコ料理との相性も抜群です。そこで、トルコのポピュラーなお酒やソフトドリンクについて紹介します。
トルコワイン・ワインティスティング・ワイン醸造巡り
トルコ語でワインは「ŞARAP(シャラプ)」、そして赤ワインは KIRMIZI ŞARAP(クルムズ・シャラプ)、白ワインは BEYAZ ŞARAP(ベヤズ・シャラプ)と言います。
イスタンブールから西のトラキア地方やエーゲ海地方、カッパドキアのある中央アナトリア等、全国各地でワイン造りが盛んにおこなわれており、ワイナリーも各地にあります。トルコのワインはフレッシュで香り豊かで飲み易く、近年は品質も向上し、ヨーロッパのワインコンクールでも賞を取る様になり世界でも評価が高まってきました。
トルコワインのブドウの品種として、国際品種のカベルネ・ソーヴィニョンやメルロ、シャルドネ、シラー等からも造られておりますが、トルコ固有品種から作られたワインも多数御座いますので、是非お試しください。
トルコ固有のブドウの品種
イスタンブールでワインティスティングが出来るお店
カッパドキアのワインティスティングが出来るワイン醸造
ラク(RAKI)・トルコの最もポピュラーなお酒
トルコで最もポピュラーでトルコならではのお酒、それが「RAKI(ラク)」です。
ラク自体は無色透明で、水を灌ぐと白濁する不思議なお酒です。
ブドウからできており、アニスと言うセリ科のハーブ(トルコを含む東地中海地域原産。古くから薬草や香料として使われてきた)の種から香り付けされたアルコール40度以上の蒸留酒です。
アニスの癖のある独特な香りが口の中に広がりほんのり甘みとコクを感じ、慣れると癖になるお酒です。
ラクを美味しく飲める場所は、トルコの居酒屋「MEYHANE(メイハーネ)」です。食事と音楽とお酒が楽しめる場所を意味し、メイハーネでは主食と言うより、メゼ(前菜)をあてにお酒を飲むのが主流です。ここではビールは邪道ですので、注文するなら是非ラクを!
ラクの飲み方
トルコの居酒屋メイハーネ
ラクをお土産に
トルコビール
トルコにビールなんてあるの?ビール好きだけど旅行中に飲めるのかな?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。トルコはイスラム色が強いですが政教分離の国ですので、トルコ全土どこでも簡単にお酒が手に入り飲むことができます。男性だけでなく、女性も同等にビールをたしなみます。
因みにトルコ語でビールは「BİRA(ビラ)」と言います。
トルコのビールは癖がなく、さっぱりとしてビックリする程飲みやすく、普段ビールが苦手な方でも軽く飲めるので、現地で是非味わってみてください。
トルコ産定番ビール (トルコ3大ビール)
トルコのクラフトビール
ビラハーネ (ビール酒場)
トルココーヒー・トルコから世界へと広がったコーヒーの歴史
トルコ語で Türk Kahvesi(トゥルク・カフヴェスィ)と言われ、ヨーロッパや中東で主に親しまれている日本では見かけない独特な淹れ方の異国情緒溢れるコーヒーです。
歴史のあるトルココーヒーは2013年に「トルココーヒー文化と伝統」がUNESCO無形文化遺産に登録されました。因みにトルココーヒーは国によって名前は違えど、エスプレッソと並んで世界で一番飲まれているコーヒーとなっております。
トルココでチャイはどこでもいつでも誰とでもと言う感じですが、トルココーヒーは一杯をゆっくりと時間をかけて飲みますので、親友・家族との団欒、お話を大事にしたい特別な人や大事なお客様へのおもてなしの一杯としても淹れられます。
トルココーヒーの淹れ方・作り方
トルココーヒーの飲み方
トルココーヒー占い
トルコ紅茶・トルコでは無くてはならない飲み物、それが「チャイ」です
トルコでは無くてはならない飲み物、それが「チャイ」です。
チャイと言うと甘くてシナモンが入っていて...というイメージかと思いますが、トルコではお茶のことを総称して「チャイ」と言います。一般的に飲まれるチャイはいわゆる紅茶ですが、紅茶葉を煮出して少し休ませ、飲む時にお湯で好きな濃さに薄め、好きな量の砂糖を入れて召し上がります。
カフェとは別に男性の社交の場となっているのが“ÇAY EVİ(チャイ・エヴィ)”と言われるチャイの家/茶館です。日本ではチャイハネと言う言葉で聞いたことがある方もいるかと思いますが、トルコではチャイ・エヴィと言い、男性の社交場で女性はまずいません。昼間はほぼ老人で賑わい、一日中座ってチャイを飲んで時間を過ごしたり、夜は仕事帰りの男性たちで賑わいます。
トルコ紅茶の飲み方
チャイ屋さん
カフェとは別のチャイ・エヴィ
アイラン・トルコ風ヨーグルトドリンク
トルコの代表的な飲み物の一つがヨーグルトドリンクの「AYRAN(アイラン)」です。インドの「ラッシー」の様にスパイスは無く、日本の「飲むヨーグルト」の様に甘くはありません。 塩味のヨーグルトドリンクです。塩味と言っても、しょっぱさはあまり感じず、塩が入っているのかな?と思う位でさっぱりすっきりした飲み易いドリンクです。
本場の濃厚でクリーミーなヨーグルトを使ったアイランはさっぱりとしているけれどコクがあって意外と慣れるとやみつきになること間違いありません。
トルコ料理はケバブ等のこってりしたお肉料理が多いので、さっぱりすっきりした塩味のアイランはトルコ料理に相性抜群です。アイランは、大衆的な食堂やカフェ、レストランは勿論のこと、マクドナルドやバーガーキング、KFC等のファーストフード店でも置いてあります。
実はトルコはヨーグルト発祥の地でもあるのを御存じでしょうか?
アイランはマクドナルドやKFC等のファーストフード店でも置いてあります。
アイランの作り方
サーレップ(SALEP)・ランの花で作る飲み物!
トルコで寒い冬の季節に街角からふんわりと甘い香りがすることがあります。
これは、まったりとクリーミーでミルクの味のする少しシナモンの効いた熱々の「SALEP (サーレップ)」と言う飲み物です。
このサーレップと言う飲み物は、デンプンに似た多糖を多く含んだラン科の植物の根を乾燥させて粉状にしたサーレップ粉が使われています。このサーレップ粉に粘着効果があり、水や牛乳と砂糖と一緒に煮られると、とろり・まったりとしたサーレップと言う飲み物になります。
サーレップの作り方
サーレップで健康に
サーレップ売り
トルコの発酵飲料「ボザ(BOZA)」
冬場になるとスーパーや街角の店頭で売られるクリーム色に近い黄色い飲み物が「BOZA(ボザ)」と言う発酵飲料です。
発酵による酸味とほんのり甘み、そしてどろっとしたとろみのある濃厚な飲み物です。冬場でも冷たく冷やして飲まれます。
ボザを飲む時に欠かせないのがトルコ語でLEBLEBI(レブレビ)と言われる炒ったヒヨコ豆です。レブレビ自体はパサパサしていますが、レブレビはボザとの相性が抜群で、ボザの上にどっさり乗せてスプーンですくって食べるとレブレビの香りがボザに混ざりより一層ボザの味が引き立ちます。
ボザの歴史
創業150年の老舗ボザ屋「Vefa Bozacisi」
ボザとひよこ豆
シェルベティ(ŞERBET)
現在日本でもよく耳にするフルーツ味の氷菓である「シャーベット」や「ソルベ」も実はトルコ語のシェルベティが語源となっています。
トルコ語のŞERBET(シェルベティ)は元々アラビア語で「飲む」という意味の「シャリバ」が語源で、フランス語のSORBE(ソルベ)や英語のSHERBET(シャーベット)はトルコ語のŞERBET(シェルベティ)から派生したと言われております。
トルコの甘いお菓子に欠かせない砂糖水・シロップを意味するŞURUP(シュルプ)も「ŞERBET(シェルベティ)」と同様アラビア語の「シャリバ」が語源となっております。
また、「ŞERBET(シェルベティ)」は飲み物の意味だけではなく、ŞURUP(シュルプ)と同様に砂糖水・シロップの意味でも使われます。
ŞERBET(シェルベティ)の歴史
シェルベッティの作り方
特別な時に振舞われる格式高い飲み物シェルベティ
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